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メイドだって戦闘職です  作者: カエデ
一章
2/77

生産スキルを求めて

えっと……ごめんなさい。

書くことが特にないので何かあるまでこの前書きは空白にします(後書きも同じです)。

 次の日の学校では、当然のようにAnother Lifeの話題で学校中が持ち切りになっていて、皆時間が時間だけにモンスターに苦戦したとか、街中の探索だったり、後は各ギルドの話だったりと話題は様々だった。


 そして今日の私の目的はそのギルドである、今の現状私と真奈、他にも友達数人で一緒にやる予定ではいるけど、現状生産やりそうな人が1人もいないのです。

 なので私は決めました、できる限りほぼ全ての生産スキルを取得してしまおうと。

 そしてこれはかなり重要なことで、どんな武器防具でも当然素材とそれを扱う人がいます。

 だからこそその時にかかる費用を自分である程度負担できるのは大きい。

 早速放課後に頼まれた買い物を済ませて速攻でゲームにログインです。


「さて、まずはどこから回ろうか……」


 そんなわけで丁度ログインしていたリズさんを呼んで教えてもらうことにした。


「ライムちゃん!大変な事態ってどうしたの!?」

「あぁすみませんギルドの場所が聞きたくて」

「え?」


 今の反応でリズさん相当世話焼きなのがよくわかる、商人としてそれはどうなのかだけど。

 てなわけで聞いてみたギルドの場所に現在向かっています。初めは家事ギルドに行く事にした。

 リズさんの話だと、そこら辺に売っている料理には一定の効果しかないらしくて、より強いバフをかけたいなら先ずは料理だそうです。

 あとそういった料理は高く売れたりするらしく、ギルド依頼なんかだと、条件にあった料理を作って儲かっているプレイヤーもいるにはいるらしい。


「ようこそ家事ギルドへ、要件は登録ですか?」

「はい、あと料理と、ここでは掃除と裁縫のスキルも取れるって聞いたんですけど」

「へぇ……貴女は料理以外にもそちらにもご興味があるんですね」


 なんかすごい怖いです、主に眼鏡が、主に眼鏡が、大事な事なので2回言いってみました。

 眼鏡が異様に怪しく光る受付さんに案内されたのはキッチンだった、多分ここで先ずは料理のスキルが取れるんだと思うけと。

 すると前の扉からすごいゴリゴリの体型でくねくね動いている大男、俗に言うオネエと言う人種な人が教卓に立つ、え、まさかその人が教えるんですか、そうですか。


「ギルマス、彼女が……」

「いいわよ言わなくても!貴女ね、今回うちで多くのスキルを覚えたいというチャレンジャーは」

「は、はい!」


 一瞬頭が追いつかなくて反射的に変な声で返事しちゃった。

 けど特に気にはして無さそうだしいいかな、なんか笑ってるし。


「うぅん、いい返事じゃない、いいわ!これから私が直々に、家事の極意を叩き込んであげる!」


 私が目の前の人との距離感がつかめないでいると昨日に続き謎のインフォ再び。


『特殊クエスト「家事ギルドマスターからの試練」が発生しました』


 え、これってクエストなの、てか何をするの。

 初めて受けた?からよく分からない、それじゃあクエストの内容を見るかな。



特殊クエスト 家事ギルドマスターからの試練

·内容:家事ギルドで取得出来るスキルを覚える

·報酬:家事ギルドで覚えられるスキル

家事ギルドマスターに見込まれたそこのあなた、このクエストをクリアし家事の極意をその手に掴め!!



 なんか随分と主張の激しい説明ですね、あとクエストの内容がアバウトすぎるよ……。


 それでまずは料理からということで目の前にはきゅうりだと思う物が運ばれてきた。


きゅうり レア度2 品質A−

畑で育てられた普通のきゅうり、酢漬けに塩漬け、その他にも色んな食べ方のある、暑い時期によく食べられる野菜。


 うん、説明文見た感じ普通のきゅうり、これを先ずはどうしろと?


「それじゃ先ずはそのきゅうりを薄く切ってもらうわよ、そして30秒測るから60枚切れたら合格よん」


 これただの調理実習じゃん、やることそんなに変わらないじゃん。

 それから普通に合格点を突破して次の日試練に、そこで出てきたのがジャガイモ、ニンジン、卵にコショウ、それとさっき切ったきゅうりが出てきた、いやこれもう何作るかわかる、凄いわかりやすい材料。


「それじゃ今から貴女にはポテトサラダを作ってもらうわ」


 ですよね、すごいわかりやすい、それと今回は材料を出されただけで1つずつの量は指定されてない、自分の好きな味にできるってことだろうけど、今回は試練だから普通のポテトサラダにした。

 これが私風に作るならコショウマシマシのしょっぱいポテトサラダになってしまう。

 するとまたインフォが届いた。


『料理の制作に成功しました。料理スキルを取得しました。』


「ふむ……料理については合格ね!それならば次よ!」


 こんなのでスキルって貰えるんだ……。


 次に通されたのはこれまた家庭科の授業で使うような被服室のような場所だった。

 そしてもうわかるが、次の試練は裁縫で針の穴の糸通し、簡単な縫い物をやって合格が貰えた。


『エプロンの制作に成功しました。裁縫スキルを取得しました。』


 その後は試練という名の奉仕活動で街中を回ってのゴミ掃除を頑張ったら合格をくれた。


『一定量の掃除を達成しました。掃除スキルを取得しました。』


 本当にこんな試練どのプレイヤーもやっているのかと思ってしまうが、多分やってるんだろうから何も言うまい。


「本当によくやったわね!貴女は私が教えた弟子の中でも最っ高の子よ!」

「あ、ありがとうございます?」


 いやいやいや、あの試練の何処に才能を感じる要素があったの!?

 それに試練を受けたつもりがなんでか弟子にされてしまった。

 すると初めてのクエストクリアのインフォが来た。


『特殊クエスト「家事ギルドマスターからの試練」をクリアしました』

『特殊クエスト「家事ギルドマスターからの試練」のクリアを確認しました。称号「家事の極意」を取得しました』


 あぁ、説明にあった家事の極意ってそのまんま称号だったのね、へぇー。

 せっかく貰ったという事で称号の効果を見てみる事に。



称号:家事の極意

·器用値アップ(極)、料理効果·品質補正(極)、裁縫効果·品質補正(極)、熟練度補正(極)

·スキルポイント+15

家事ギルドマスターからの試練をクリアした者だけが手に出来る称号、その称号の恩恵は大きく、一部の職業が解放されると言われている。



 これは序盤にしてはかなりいいものを貰ったのではないだろうか?

 後で調べると、どうやらこの称号を取得したプレイヤーはまだいないらしい、その時調べてて少し嬉しくなった。

 そもそも家事ギルドに料理以外のスキルを求める人が少ないらしい、取ったとしても料理と裁縫だけで、掃除のスキルまで取りたいってプレイヤーがいないらしい。


「さて、ここからは出来るだけ一気に回って行きたいなぁ」


 次をどうするか考えつつ、私は時間を見て、もうすぐ晩御飯な事に気付きログアウトした。



名前 ライム 短剣使い Lv3


生命13

魔力16

筋力13

防御13

敏捷21

器用21→91


スキル

短剣Lv4、暗殺Lv2、気配察知Lv1、料理Lv1、裁縫Lv1、掃除Lv1

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