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メイドだって戦闘職です  作者: カエデ
一章
14/111

霊獣の王

 今日からは昨日の告知で言ってたイベントまで、各々が自分で自分を、もしくは誰かと組んで自身のレベル上げに専念する方針に決まったから、最初は昨日出来なかった残りの武器のスキルの取得、それが終わったら普通にレベル上げをするのが今日の私の予定。


 学校が終わって家に帰って、いつも通りやることはやってからゲームにログインする。


 さて昨日取り切れなかった武器スキルを早速取って行きますか。


 最初は曲刀って武器から始めたわけだけど、これがなかなかに難しくて。

 学校で残りの武器の使い方の参考のために少し調べたけどそれでも難しい。

 正面は普通に斬れるけど、反対側の刃の扱いが慣れるのに時間がかかったけど、スキルは無事に取得できた。


 それじゃあ次は斧を試してみよつ、普通の斧も扱えなくはないけど、元々の予定じゃ私の筋力じゃ扱えない感じで考えてたってこともあって今回は少し違うものにした。

 今回持ってきたのは片手斧、これなら今の私でも十分に扱えるし、普通に成長してても扱えるはず。

 さっきの曲刀は難しかったけどこっちはスキルの取得までそんなに時間はかからなかった。


 次は長杖のスキルの取得をやってみる。

 これは私が魔法スキルを持ってるから選んでみた物で、氷菓の使ってる普通の杖じゃないのは普通に近接戦にも使えそうだったから。

 それなら棒なんて変わった武器もあったけど、魔法と近接両方出来るのはやっぱり魅力的だったからこうなった。


 今回は重量系の武器は持って来なかったけど、覚える気が無いわけじゃないからそれは後で覚えておこうかなって考えてる。


 買い込んだ武器のスキルは全部取り終わって、レベル上げに行こうとしたらインフォが来た。


『10種類の武器スキルの取得を確認しました、称号『ウェポンマスター』を取得しました』


 おや、また何か称号を貰ったらしい、と言うかこれ昨日貰ってたやつじゃん?

 せっかくだからレベル上げに行く前に見てみる。



称号 ウェポンマスター2

·全部ステータス超アップ(極)、熟練度補正(極)、経験値補正(極)スキル攻撃力アップ(極)

·スキルポイント+40、ステータスポイント+200



「……」


 私は一体何を目指しているのだろうか、最初に武器スキルの取得、次にレベル上げの予定がまたとんでもない化け物称号を貰ったらしい、確かに普通はそう何個も武器だけでスキル取らないと思うけど……それを考えるとそりゃそうなるのかな?


 そう考えてたら前回なんかの称号ですごい怒ってた人居たね……これ以上は何も考えまい。


 確認も済んだし早速レベル上げに行こうかな、場所は特に決めてないから、これから森の中を回って探そうかと思う。

 そうするのにもちゃんと理由があって、平原でモンスターを倒してて思ったことだけど、日によってモンスターの数が少しずつだけど違っていて、気配察知を使って狩りをしてると、日によってモンスターの集まる場所が違っていた。


 このゲームのNPC達の行動とかを見て、あまりにも現実との違いが無さすぎるから、多分一人一人がちゃんとした思考を持ってるんだと思う、そんなアニメみたいなって思うけどそうでもなきゃあんな流暢な会話どうやっても説明できないし。


 でそれなら私達が戦ってるモンスターはどうなのか、今私達はゲームが発売されて、平原は新規のプレイヤーで溢れていて、当然モンスター達も次々狩られてる。

 そんな中で時折聞こえる「あれ?全然モンスターわかなくなっちゃった?」とか言う発言、あれはモンスターがわかなかったんじゃなくてプレイヤーから逃げてたのなら納得出来る。

 実際森の中での戦闘で何度も死んでいるプレイヤーはいるのに、私達が向かった祠までの道や周りはあまりにもモンスターとの遭遇率が少なかったから、モンスターも自我を持ってる、私はこんな考えも有り得るんじゃないかと思ってる。


 そうやって時折出てくるモンスターを倒しながら森を散策してると小さな泉を見つけた。

 草や枝をかき分けながら向かうと、水辺に俯いて座ってる子供がいた。


「誰?」


 おっと見つかってしまったか……暗殺者に片足突っ込んでる私に気付くとはなかなかやるねぇ、最初は男の子かと思ったけど、よく見ると綺麗な顔をしていて、声が女の子のものだったから多分女の子だと思う。


 その子供はプレイヤーには見えないからNPCだろうけど場所が場所で、そもそも子供がこんな所に来れるのはおかしい、私はこの前のことからこの森を使ってるけど、子供のそれも女の子が何も持たずに来れるほどここのモンスター達は弱くない、少なくとも新規プレイヤーや街の一般NPCにはだけど。

 だから私は目の前で座る女の子に聞いてみる。

 今は近ずかないで、ただ腰を落として、それこそ小さな動物に目線を合わせるみたいに。


「えっと、貴方はどこの子?私はライム、多分冒険者で、今はこの森を散策?してるのかな」


 私が少し離れたところから話を振ってみる、すると女の子は少しだけど警戒を解いてくれたのか小さい声だけど話してくれた。


「私…ルア、ここ知らない……気が付いたらここにいて、グス…帰れなくなって」


 私が敵じゃないのはわかってくれて、それだからか、今まで我慢してたんだろうけど、泣き出してしまった。

 ふむどういう訳か転移的な何かに巻き込まれたのか、気が付いたらここにいて、そして今まで1人でいた訳と。


 よく見ると怪我もしていて流石にそのままなのもと思ったから近くに行って手当する。


『ヒール』

「お姉ちゃん魔法使えるの?」

「簡単なものだけならだけどね」


 このまま放っておくのも私が出来ないから、誰か迎えに来るまで一緒にいることにした。

 待ってることになったのはこの子が街に行きたがらないからで、何か訳ありなのか、子供相手にあまり詮索するものでもないし、今は必要なさそうだから普通にこの辺のことやルアのこと、色々と話し合ってると、近くから視線を感じたから少し警戒する。


「ふふ、私の存在に気がつくとは」

「王様!」


王様……この人が?でも確かにそれっぽい雰囲気は……わかんない、それと……。


「今のは見つかったんじゃなくて、見つけて欲しかったんじゃないんですか?」

「ははは!確かに多少心が荒ぶったのは認めよう、だがそんな気はもう無いから安心するといい。まあ、私よりも先に見つかった者がいてタイミングを逃していたのも事実たが」


 まぁ戦っても勝てなさそうなのはわかるけど、もしルアに何かするなら迷わず殺しにかかるけどね。

 あと嫌味言うなら素直に出てってあげなよ。


「ほう、私の眷族をそこまで大切に思ってくれるとは、主の様な者がもっと居れば良いのだが、そうとも行かぬか」

「事情があるんですね、あと勝手に心読むのはやめてください」


 それに私がこの子を助けるのはある意味当然のことで、本人は隠してるのだろうけどよく見ると動物の耳、あと尻尾が地味に見え隠れしてたりする。多分この子が俗に言う獣人的な子なんだろう。


「ふむ、言っておくが主の思っている獣人とは我らが人間と子をなした者達の事だと思うぞ?」


 んんん?違うの?というかそれならルアとこの人?は一体どんな存在なんだ?


「ふむ、主なら良いか、我々はそもそもがこの世界の住民では無い、我らは人でも獣でもなく、何者かと言われるならば精霊達に近しい存在なのだろう、世界に魔素を巡らすのが精霊の務めなら、世界を支えるのが我ら霊獣の務めだ、そして主はその守護にあたる者とあっているだろう」


 誰かいたっけ、そもそもが私の周りにはこんなにも可愛いケモ耳つけた子はいないんだけど、いたら覚えてるし。


「ほれ、この前象に会っているだろ」


あぁ、あの象が……え、あの象そんなに大切な役目持ってたの?

私が驚いてると、仮称王様が口を開く。


「驚いてるとこすまないが、私も多忙でね、そろそろ帰らせてもらおう」

「まぁ王様なんですしそうですよね」

「お姉ちゃんまたね!」

「だがこのまま帰るのも申し訳ないな、礼の代わりに最後にこれをやろう」


『霊獣王より称号『霊獣王の祝福』が贈られました』


お、称号貰っちゃった。


「それではな」

「ばいばーい」


 称号の確認もしたいけど、あの王様待ってたら、そろそろ時間もやばくなってるしログアウトしないと。

 貰ったステータスポイントは今度の探索に使うために敏捷に全部振った。

 最後に何かインフォが来てたけど、それも含めてまた明日確認する。



名前 ライム 短剣使い Lv24→25


生命688→975

魔力1,531→1,825

筋力688→975

防御688→975

敏捷2,096→2,590

器用1,436→1,730


スキル


短剣Lv35→47、片手剣Lv1、細剣Lv1、鞭Lv1、鎌Lv1、槍Lv1、弓Lv1、盾Lv1、曲刀Lv1、片手斧Lv1、長杖Lv1、暗殺Lv26→32、気配察知Lv62→78、魔力察知Lv41→62、気力操作Lv34→46、魔力操作Lv34→46、料理Lv9、裁縫Lv1、掃除Lv1、錬金Lv1、火魔法Lv12、水魔法Lv17、風魔法Lv21、土魔法Lv27、光魔法Lv17→19、闇魔法Lv12、魔魂装Lv1→5、生命魔力超回復Lv12


加護

亜人の加護

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