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メイドだって戦闘職です  作者: カエデ
一章
11/111

人外認定?

 翌日、昨日あったことは気になるけど、現状自分じゃどうにもならない、だから愁に聞いてみよう。


「あ?体内の操作方法?頭大丈夫か?」

「ん〜、なんだっけ?気功法だっけか?みたいなの」


 私だって人間なんだから身体の使い方は知ってるけど、体内の気の使い方なんて知らないのだ、だからこのメンバーの中で1番そういうのに詳しそうな人に聞いてるってわけだ。


「えぇ、どうって言ってもそう思うしかないぞ?あれはもう感覚の話で説明なんてできないって」

「感覚……じゃあ身体の中に気が2つあったらどう混ぜたらいい?」

「2つ?……あぁ、それはもうイメージじゃないか?(なんだよそれ、2つも普通はねぇよ、なんか面倒だしこれでいいよな、実際はそう思うしか出来ねぇし)」


 イメージかぁ、確かにあの時は2つあった感覚を体感はできたけど、自然に任せてもあんまり何もしてなかったかな?それならいいアドバイスが貰えたかも。


「ところでなんだ?この質問」

「ん〜秘密ってことで」

「言っといてはぐらかすのかよ」


 仕方ないでしょ、まだできるとも分からないし、それに一緒に行動もするんだからそのうちわかるでしょ、それよりも私は今、あの身体の中に感じだ2つの力を使いこなすことに夢中なのだ、いちいち質問に答えてる時間はない!


 私はこの気持ちが冷める前に、放課後は早速帰ってゲームにログインする。


 ゲームにログインすると何かメールが来てる通知が出てて、送り主を確認するとリズさんから来てるものだった。

 リズさんからとは珍しいね。


 朝の愁からのアドバイスを早速試しに行きたい気持ちもあったけど、街中だしついでって事でとりあえず先に行ってみることにした。


「あぁきたきた」

「どうしたんですか?リズさんから呼ぶのって」

「いやぁ、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけどね、私の周りで戦闘をこなせて、なおかつ頼めそうな人って思ってたら、ちょうどログインしてたから」


 そう言ってリズさんは頼みたいことについて説明してくれた。


 どうやら街の外で祠が見つかったらしいんだけど、そこで出てくるモンスターがかなり面倒な敵らしくてまだ突破した人がいないとか。


「あの人は?前にリズさんが教えてくれたあの1番攻略が進んでる人」

「あぁその人なんだけど、行って負けたらしいの」

「私に死ねと?」

「いやその時はその人だけだったから、貴女が来たってことは皆もログインするんでしょ?」


 なんか私達をワンセットにされてるけど、その予想は当たってる、基本家のことか自分の予定以外でゲームにログインしないことはないと思うから、リズさんのフレンドリストで5人中1人入ってれば芋づる式に入ってくると思う。


「じゃあ私はやりたいことがあるので、皆来たらまた連絡しください」

「そうね、分かったわ」


 それじゃあ行きますか。

 というわけで昨日来た人気のない場所にまた行って、私は今坐禅を組んでいます。

 なんで坐禅なのかは何となく雰囲気でやってるだけだけど、強いて言うならお父さんが「修行に坐禅は外せない!」とか言って、修行中の坐禅の必要性を力説してた。


「混ぜる、混ぜる、ん〜……」


 今やっているのは、姿も形も分からない、見えない物を混ぜようとしているわけで、そもそもの話何をどう混ぜればいいのか、感じるイメージでいえば片方は太陽みたいに明るくて、それですごい熱量で燃える炎みたいな、もう片方がただただ静かな、波ひとつない水の玉なんだけど……。

 これを混ぜるためのイメージがわかない、これでわくイメージってまず水が最後に蒸発するか、火が消えるかというとても現実的な発想なんです。


「はぁ……」


 なんとなくだけど感じたものから、私の中ではイメージがもう固定されちゃってて、別で例えるなんて難しい。

 そもそも水と火は混ざる物じゃないし混ぜる物でもない。


「もっとファンタジー的な……ぽわぽわしたものって考えてみるしかないかな……」


 そんな訳で発想を変えてみる、まず私がよりイメージのしやすいもの、それから私の中にあるこの2つのをそれに当てはめられるか。


 だけど私の中で混ぜる事をイメージしやすいものって言うと料理かな、それならもっと簡単な物と物を混ぜる、それこそミキサーにかけるみたいに、それならこの燃えてる方がみかんで、こっちの大人しいのがぶどうかな、正直これは私からのイメージで他の人にはハマらないと思う。


「さて、なんとなくだけどイメージもまとまってきたし、それじゃあ早速ミキサーにかけますか……ふぅ…………」


 必要なこと以外、今は何もない……。

 今考えたイメージで両方を発動してしばらくすると、今度は反発しすぎることも無く、少しずつだけど混ざってる気がする。


 完全に混ざりきってからしばらくすると何かのインフォが来た。


『魔力操作のレベルが一定に達しました。スキル【魔力察知】を取得しました。』

『魔力操作のレベルが一定に達しました。スキル【魔装】を取得しました。』

『気力操作のレベルが一定に達しました。スキル【魂装】を取得しました。』

『魔力操作のレベルが一定に達しました。スキル【魔力自動回復】を取得しました。』

『気力操作のレベルが一定に達しました。スキル【生命自動回復】を取得しました。』

『一部の特殊条件のクリアを確認しました。』

『条件のクリアにより、ユニークスキル【魔魂装】を手に入れました。』

『ユニークスキルの取得を確認しました。称号「ユニークスな奴」を取得しました。』

『条件のクリアにより、ユニークスキル【生命魔力超回復】を取得しました。』

『ユニークスキルの取得を確認しました。称号「ユニークな奴2」を取得しました。』


 多いね、そして運営のお遊び心だろうけど、称号は私に喧嘩を売っているのかね?

 それにユニークスキルなんてのもあったんだね。


 あと特殊な条件って前のインフォできた4つのスキルの取得でしょ絶対。

 どっちもまだ手に入れたばっかだからレベルも20そこそこだよ、そんな早い段階で覚えるにしては強くない?


 それにこれだと他のスキルにも、何かしら条件がありそう……。


「強くなりたいなら探せってことね……さて」


 問題のユニークスキルスキルを取ってしまったためか、前段階のスキル2つが消えてるし、性能の調査ももう出来ない、仕方ないから一言要らない称号含めて確認してみる。



称号:ユニークな奴

·全ステータスアップ(極)、ユニークスキル効果上昇(極)、ユニークスキル耐性(極)、熟練度補正(極)、経験値補正(極)

·ステータスポイント+20、スキルスポイント+20

この称号を手にしたそこのyou!よくぞこの厳しい条件をクリアした!それは賞賛に値する、これからもより多くのスキルを手にするため頑張って見てくれ!



 うん、私その厳しい条件をクリアしようとは思ってなかったね、そしてこれはなかなかのぶっ壊れ称号だね。


「2つ貰ってるけど効果は同じ……」


 違いと言ったら、2つ目の称号には【物理魔法攻撃耐性(極)】があったくらい、あっ、でもポイントの方は少し増えてる。

 あと2つももらったけど効果は重複しないらしいから、本格的にぶっ壊れ始めちゃったよ。


 そのに続けてステータスをみて驚いた。

 いつの間にか、というか称号が問題だろうがなんだろうけど全てのステータスが3桁になってる。

 元のステータスを考えてこの横に付いてる極って文字で増えるのは70と言うのがわかった、本当にぶっ壊れ称号だったんだね。

 そしてステータスポイントをどうしようかと思ったんだけど、今まで通り魔力と今回は敏捷にも少し振っておいた。

 ステータスポイントを振り終わって画面を閉じたタイミングで再びインフォ、もういいよ?お腹いっぱいだよ?


『一部の特殊条件のクリアを確認しました。』

『必要な特殊条件全てのクリアを確認しました。称号「亜人の第一歩!」を取得しました。』

『特定の称号の取得を確認しました。加護「亜人の加護」を取得しました。』


「なぁ!?」


 今日ちょっといろいろと多くないですか、ええいろいろと、と言うかしれっと人間をやめてるんだけど!?スタートどころか既に1歩踏み込んでしまっている……。

 貰ってしまったものは仕方ないし、確認してみる。



称号:亜人への第一歩!

·全ステータス超アップ(極)、全スキル効果上昇(極)、全称号スキル効果上昇(極)、加護効果上昇(極)、物理魔法攻撃力上昇(極)、全物理魔法攻撃吸収(極)、全状態異常耐性(極)、生命魔力超回復(極)、熟練度補正(極)、経験値補正(極)、超成長

·ステータスポイント+1,800、スキルポイント+100

はぁーい!この称号を取得したそこのあなt………え?取ったの?取っちゃったの!?あああああぁぁぁ!!だから辞めようって言ったのよ!監督もリーダーもオッケー出しちゃうし!「こんな称号取れないって」?取られてるじゃない!もうバランスブレイカーよ!

は!?ええっと……ゴホン、こ、この称号を取得したそこのあなたぁ……この称号は頑張ったあなたのものです。

運営からのご褒美だと思って気楽にね。





~~~~~~~~~~~~~~~~~


さてこの称号がもし誰かの手に渡ったら……あの上司ぶん殴る!元ゲーマー舐めんなごra……………。



「…………」


 え?最後の文なに?

 それよりもこの称号取ったってことはこの人の上司の人は……あっ、だけど私は悪くない、はず?


「か、考えていてもしょうがない!」


 でも貰っておいてなんだけど、こんなに大量のポイント何に使うの?本当に……。


 このたった数時間の間の出来事が処理できなくてると、リズさんから連絡が来てることに気付いたから、取り敢えず適当だけど急いで割り振って、速攻で街まで行くことになった。



名前 ライム 短剣使い Lv19→20


生命29→380

魔力78→1,095

筋力29→380

防御29→380

敏捷58→1,760

器用193→1,100


スキル

短剣Lv34→35、暗殺Lv26、気配察知Lv41→53、魔力察知Lv1→27、気力操作Lv12→34、魔力操作Lv12→34、料理Lv9、裁縫Lv1、掃除Lv1、錬金Lv1、火魔法Lv12、水魔法Lv17、風魔法Lv21、土魔法Lv27、光魔法Lv17、闇魔法Lv12、魔魂装Lv1、生命魔法超回復Lv1


加護

亜人の加護

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