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詩集Ⅲ  作者: 蓮井 遼
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詩「のらいも」


パスカル、プロメテウス、ハイデガーからの着想と人新世の人の行為を考えてこんな詩を書きました。お読みいただきありがとうございます。


のらいもはキウイフルーツをもぎ取った

動き続けて土に糞を落としてまた走った

大雨が降り続き、太陽が何度か照りつけると

やがてそこにキウイフルーツの芽が出た


大雨にのらいもは濡れたくないからと思って

バナナの葉を見つめたが

バナナの葉はもぎ取られたくないよと

のらいもに願ったので

仕方なく走り回って濡れたら

寒くて震えて洞窟で寝込んだ


寝込んだのらいもは夢を見た

自分と同じ背丈の子供が

おべべを纏って

手に棒を握って

白い四角にその棒を押し付けた

何をしているのだろうと気になってはいたが

獣のうなり声で目を覚まされた


朝になるとバナナの葉が地面に倒れてたので

のらいもは倒れてるならと一つは雨よけに

一つは腰に巻いた

駆け回った

獣はそれを面白がりのらいもを引っ掻いた

痛かったのらいもはヤシの木に

枝を一つ取って良いかとお願いしたが

ヤシの木がダメだと願ったので

やむを得ず川で眠ってた大きな石で

獣をぶん殴った

すぐさま石も投げ捨て

逃げ回った

辺りの動物はのらいもの必死さを眺めていた

その翌日のらいもはぼーっとしていた




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