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らせん
何周してそれでも
まだこの後ろ向きな思いはある
ささみ肉のような
淡白な生き方で
地球に還りたいのは
逸脱してる黄金猿の
儚い願い
どこか遠くに行って
誰も知らないところへ
そこで出会えたゾウガメを
最後に思い出すのか
最初の人間があまりに若いとしても
わたしのこの世紀にあの人はあの人のままで
線香に成ったあの人の
一所懸命に働いた生き様はいったい何だったのか
輝いているのは遠くに連れ出したところや
遠くのところのお話ばかり
明暗 彩度 寒暖 ノイズ
知ることと知らずに過ごすことはリブラ
そうやってこれからも迷って彷徨う




