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詩集Ⅲ  作者: 蓮井 遼
20/30

星の近い夜


クリスマスですからね。



遥か昔からその星は輝きを放ち

今なお共存と分断を育む

ご存知のことも星の計らい

死さえも例外に及ぶ

そんな祝いが近づいた

人々の銘々の願望や

寂しさや寄り添いに目をつけて

星は知ってのとおり

醜いような

もどかしいような

祭りを盛り立てる

何かを失ったらどうすればよいのか

そんな人 もしかしたらあなたのことを

あなたが祝福したように

星は認めている

だからここにいることを許される

それでも人は喚くから

なかなかたった今を喜べない

でも 橋の上の景色も

脳裏のビジョンの反復も

ほんとうのことであるが

証明されずにいて

やがて忘れていっては

川底に沈む

砂利のように


強烈なまでの輝きを

人は大事にしまわずには

いられないのだろう

でもどんな気持ちの人も

仰向けの自分と毎日

天井で出会うのだ

突き破ってまた星の夜か

そう 何編も回ってくるだろう

この感情は寸分狂いはないのか

わからないだろう

自分の気持に素直な人が

多くなれば成るほど

星などおまけに過ぎなくなる

星の方は

あなたを讃えているが

あなたは踊る

天井に戻る

あなたは踊る

その手を差し出して

あなたは踊るかもしれない

姿見鏡の前に立って









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