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詩集Ⅲ  作者: 蓮井 遼
16/30

感染症時代の夏


久しぶりの投稿です。

皆さん、手洗い、消毒こまめにしてください!




特別な人を失うとき

次の世界が機会仕掛けのように見えて

落下したくなる

その人のもとにいける確証もないのに

世界が色づいたということは

見守った人に報いようと

少しでもいい人になろうとした

まともな人であろうと願った

取り巻く状況なぞ年頃により変わる


ただ思った

最悪を感じたとき

何もいらなくなった

私には余り多い

そのまともな世間でいうところの

身勝手はホモサピエンスには苦い

かけがえないものは命に他ならない

野生動物の

森林の

海洋の

今住んでる国はハポン

人口が世界的にも多くて

たくさんの森林資源を奪う悪人達の巣窟


だが思う

神聖な神秘は訊いた

全ては現象の総和に過ぎない

それをしてどうなる

捨てないように

買わないように

車に乗らないように

冷暖房をつけないように

よいではないか

どこかが水面が上がり歩けなくなっても

不況になるよりはマシだと


倫理とは

私たちは近いということだ

言葉を失うところに

記号が感情を興奮を悲嘆を

歌うかのように

哺乳類の集い

生態系のコーラス


だが囁きはまた

われわれは捧げるかのように 

命を食らい生き延びてゆく

近いその命は次の獲物に

そこに人の槍がなくても

神秘が喰らう

絶望も失望も遥か昔で免疫付いた

では何なのだ

ホモサピエンスは片隅ではないのか

介入はせぬ大地に

我々の呪いが襲いかかる

人々同士の争い


この思考の発端にふと帰ろう

感染症時代の夏

最後に交わした言葉からどのくらい経ったのか

私たちは地球の瞬きからは逃げられない

だから何十年経っても思いが変わらないのは

仕方ない気もする

家族ときいて

仲睦まじい家庭を想像しますか

それとも不満の募る食卓を想像しますか

たとえ言葉数の少なくなった声でも

その人がこちらに介入せずにその人自身の生き方を過ごしてくことが私の望みだったのに

生きられないなんて冗談じゃないよ

もう同じ思いを誰かに感じてほしくない

だからこの感染症に慣れずに過ごしてほしい



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