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詩集Ⅲ  作者: 蓮井 遼
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生きることを諦めなかった先祖たちも





嘗ては

生きることを諦めなかった先祖たちも

消えたいと願うことがあったのだろうか

聞こえるのは私達の時間でも

忘れ去られていく大きな過ちから

消えていく時間が確かにあったこと

よくここまで生きてこれたと思うなんて

実感できるのはそうでも

果てはいつも待っていて

熟れれば残す声など然程無い

結局は生まれてる以上そうし続けるという

ことなんだ

終わりは来るから心配しないで


より集まった私達がしでかしていることは

住まいを散らかしてるようなものなんだ 

おかげでシェアしてる生き物が迷惑顔してる

こっちは構っていられないのだよ

と私達の正論が反射的にもれそうだ

もし生まれてくるのがこの時代しかないのなら

生き物の生存との折り合いは私達

それこそ責任を負わないわたしに託されている

そんなことは考えたくないと思っていても

とめどなく汚れていく


その状況に立たされるのは騙されていないか

今、消えていく声は現在地を示している

この巨大な混乱が次第に和らぐとき

何を学べるのだろうか

何もできなくても

何かの動きを見据えることはできる

先行きが明るいとは思わない

まずは生きることに必死なら

手軽なものに頼りがちだ

構っていられないのだ

幾つもの円盤に分断されてるかのようだ

けれども

球体は一つだ

残酷なことに一つしか無いのだ




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