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永遠の命を手に入れたっぽいのだが  作者: さかしん


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7/10

病院の図書室

病院の図書室は24時間開放されているらしかった。


時間は夜中の3時頃だったがこれから行くことにした。


案内板を見ると1階が多ジャンルの書籍、2階が医療関係の専門書だった。


専門書はここ数日でかなり読んだので1階の多ジャンルから攻めることにした。


一冊目に手に取ったのは小学生向けの挿絵が多い小説にした。


文字は今まで通り、ページをめくった直後には頭に入っていた。


だが今までと違う感覚になったのは挿絵のページを見た時だ。


医療関係の本でも図解のページは文字と同じような感覚があったが


挿絵はそれとは違い、体に染み込むような感覚があった。


俺は二冊目に絵画の作品集を手に取った。


開いたページには、女が手紙を読んでいる絵が描かれていた。


先ほどの挿絵と同様、体に染み込んでくる感覚があったが直後に作者がどのような感情で


この作品を描いているかまで見えてきた。


どういう理由か、絵の女が読んでいる手紙があまり良い内容のものでない感じも伝わってきた。


恐らく絵の構図や女の表情、影のつけ方、あえて装飾品を無造作に置いている様などがそのような感情に

させるのだろう。


何百年も経てこの作者がいまだ支持を得ている理由が、作品一枚だけで理解した。


その後も、色々な作者の色々な作品を見た。


3冊ほど閲覧したころで窓の外がすっかり明るくなっていることに気が付いた。


文字だけの本であれば1冊読み終えるのに3分ほどしか掛からないが、


絵画鑑賞になると、時間を忘れて見入った。

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