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病院診察待ち
俺の反応を見た上司や同僚は、無断欠勤を咎めるどころか本気で心配してくれた。
そしてすぐに病院に連れて行ってもらうことになった。
病院には社用車で長嶋博美が連れて行ってくれることになった。
病院に入ると、高齢者が通路脇の長椅子に隙間なく座っていた。
受付を終えると、呼ばれるまで2人でトイレ横のスペースに立って待つことにした。
「今までもこういう事ってあったの?」
心配そうに長嶋博美は聞いた。
「いや、こんなことは初めてだよ。」
「じゃぁ、日曜日に変わったこととかなかった?」
俺は万年筆の件を思い出したが言うのを辞めた。
「ちょっと瞑想した」
「なにそれ」
俺が冗談を言っていると思ったのだろう。
それについて特に言及されることはなかった。




