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すべての始まり
そこには一本の万年筆が置いてあった。
興味本位でその万年筆で文字を書いた。
それがすべての始まりだった。
「こういう時は永遠の永を書くんだっけ」
独り言を言いながら近くにあった紙切れに『永』の字を書き始めた。
ついでに『遠』の字も付け足した。
『永遠』という字を眺めていると、昔の『永久に美しく』という映画を思い出し、
永遠という文字の後に『の命』と更に付け足した。
我ながら綺麗に書けた。
『永遠の命』
と書かれた紙切れをほんの少しの時間眺めていたつもりだったが気が付いたら30分ほど経過していた。
持っていた万年筆もどこかにいってしまった。
あまりにも時間があっという間に過ぎていたので驚いた。
昔、なにかのテレビ番組で瞑想中は時間の経過があっという間に感じると聞いたことがあった。
もしかして無意識に瞑想していたのかもしれない。




