Chapter 35 アリウィンへ
オフィーディア、ソラスと接触した賊退治。アネモネ率いるアリウィン軍とアルマたちは洞窟を出た後、オックスの町に戻った。例の男は町の教会で埋葬した。旧ファーローズ領であるオックスの町で眠ることができたのは、不幸中の幸いだろう。
そして、朝日が昇った――
「賊討伐、ご協力ありがとうございます」
「いいっていいって。そもそもオレ1人じゃどうしようもねぇから、アンタらに助けを求めたんだ。おかげでこの町もしばらく安全だ」
アネモネとエルさんが街の出入り口で立ち話。軍の兵士は出発の支度を進めていた。
そこに旅支度を済ませたアルマ一行が現れる。
「みなさん、おはようございます。昨日はお疲れ様でした」
「おーお疲れさん! ちょっと暴れたりなかったけどなー」
軽口をたたくディーアの腰を、ガーネットが小突く。次々馬車に積み荷を載せていく兵士を眺めていたアルマが尋ねる。
「アネモネ様、もうアリウィンへ戻られるのですか?」
「いえ、ファーローズ城を確認してから、本国へ帰還する予定です。アルマさんたちはこれからどこを目指して旅をなされるのですか?」
「アリウィン……で、合ってますよね?」
自信なさげにプラムへと目線を送る。
「うん。地理の関係でどこに行くにしても、とりあえずアリウィンに寄るよ」
「そうでしたか。魔法国アリウィン、ぜひ楽しんでいってください」
優しく微笑むアネモネ。
タマが牽く車に、嫌がるスピナーを無理矢理押し込み、流れるように他の面々も乗り込む。そして、ディーアが操縦席に座り、手綱を握った――
「あなた方の旅路が良いものになることを祈っています。頑張ってください」
「なーんかダメそうだったら、この街に帰ってこい! いつでも迎えてやるよ」
「アリウィンにむけて、出発だ!!」




