表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生き残り少女は頑張って生きます。  作者: かい
ルナとの出会い
2/94

魔物の卵

島の浜辺で大きな卵を見つけた島民は、何かしら魔物の卵であることは分かっていた。

この島は瘴気のおかげで、魔物の被害がない。実際、この卵が孵化し魔物が誕生したとしても、生存できる確率は低かった。

だが、もしものことを考えると、やはり卵はここで壊す方がいい。

島民が卵の周りに集まって、処理の方法を考えている。

「おばあ!あの卵に赤ちゃんいる?」

ある少女は祖母に聞いた。

「さあねぇ、いるのかね~」

祖母は、孫の顔を見て微笑んだ。

「マヤ、あの卵ほしい!」

島民は島の中で唯一の子供、マヤの願いを聞き入れることにした。

ただし孵化してどんな魔物が誕生するのか確認するまでという条件で・・・。


卵は80cm×60cmと大きく、とても4歳のマヤに世話は出来ないので、管理は島民全員ですることになった。

マヤは卵が孵ることを、心待ちにしていた。

来る日も来る日も・・・


マヤが4歳の頃、島民は全員で30人ほど、瘴気の影響で病気になったり、湖の猟に出て魔物にやられたりと、その数は減っていく一方だった。

島民の中には、島を出て行ったものもいる。無事に森を出て行ったのかは分からないが、戻ってきた者はいない。

マヤの両親はすでに他界していて、祖母に育てられているが祖母も瘴気による病気にかかっている。

瘴気の影響を和らげる薬を常時飲んで、症状を抑えてはいるが体調は良くはならない。

文献によると島の中にあるもの、特に薬草は貴重で森の外では高額で取引されるものもある。


瘴気の問題はあれど島は、とても豊かである。

動物や植物は瘴気によって影響を受けるものや受けないもの、それぞれではあるが少人数を賄うだけの供給量は十分あった。


そして、ついに卵が孵った!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ