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プロローグ
1度目の人生は日本という国で、平凡な家庭に生まれ育ち、平凡だけど幸せな人生を過ごした。
大学を出て結婚をし、2人の子宝に恵まれて、趣味は乙女ゲームとライトノベルと充実した日々を過ごした。5人の孫にも恵まれて、最後は眠るようにその静かだけど幸せな生涯に幕を下ろした。
次に目を覚ますと赤ちゃんになっていて、その世界が1度目の人生でプレイした事のある乙女ゲームの世界であることに気がついた。
しかし乙女ゲームの時間軸より50年以上も前の時間軸で、自分は乙女ゲームにも出ていない人物だった。
2度目の人生では子爵家の令嬢として生まれ、伯爵家に嫁ぎ、公爵家で公子様の姥やとして余生を過ごした。
幼い公子様はとても可愛らしく、楽しい人生を送ることができた。人生の幕を下ろしたのは公子様が5歳になった頃。
そして3度目の人生。
何故わたしが?
何故!!わたしが!!!!
公子様の婚約者となる侯爵令嬢として生まれるんだーーー!!!