第4章まえがき
……なんだろ。雅と出会ったときのこと書き終わったんだけど、思い返せばあんな状況じゃなければ絶対についていかなっただろうなぁって改めて思った。
だってアレは不味いだろ。初対面でいきなり百合の話し始めるんだぜ? どう考えても普通じゃないぞ。
それでもって、自分でいうのもアレだけど出所不明な怪しい幼女を有無も言わさず引き取って、しかもそれを生まれ故郷まで連れてってやるとか言い出すんだぜ?
普通の感性してたらこんなこと言わない。
まぁそのおかげでオレが助かったんだから下手なことはいえないんだけどね……。
ここだけの話、いつも変わらない雅のお調子者なところ、嫌いじゃないぜ。
でも百合と名の付くものに目がなかったり、女の子に目がなかったりするところは勘弁な!
オレが幼女だったから雅が拾ってくれた、って事実のせいで複雑な気持ちではあるんだけど……。
しかしこの習性のおかげで、良いこともあれば悪いこともあった………何があったかは今後すんごくたくさん出てくるだろうから、あえて書いたりはしないぞ。
雅ちゃんの恥ずかしいところ余すことなく書いてあげるから、期待しててね☆
けども、このときはオレもだいぶ切羽詰まってたんだなぁ。
なんだかんだ文句は言いつつも、嘘ではあるが雅と姉妹として過ごしてたんだから。
周囲がどれだけ信用していたかは分からんけど。
マグなんてのは最後の最後まで気付いてなかったし。
……ちょっと3章を読み直して見たけど、何度読んでも雅やべぇな。
転生する前はおとなしかったとか言うけど、本当かにわかに信じがたい。
でも、ここからそんな雅との長い、ながぁぁぁい旅が始まったんだって考えると、感慨深いものがある。
ちょっとまって。
次はオレが初めて魔法使ったときのことと、アレックスと出会ったときのことを書くだろ?
ってことはだぞ。
……よく考えたら、次で4章になるけど、まだ折り返し地点にすら到達していないんだが………。
あまりだらだら書いても仕方ないかなぁ。けど書いたら書いた分だけお金もらえるからなぁ。
書き進めるたびにオレの良心と悪心がせめぎ合って心がとても苦しくなる。
………どうせ雅の金だし良いか!! 書き切るのに1年ぐらい掛かりそうだけど!!
そうと決まればここぞとばかりに文字数稼いでやる。
こうすることで、文字数を稼げて、その上オレの懐も稼げる。
素晴らしい。まったくもって良いこと尽くしである。
紙もインク代も雅持ちだし。今まで辛酸を舐めさせられた報いだ。特と味わうがいい。
あぁ、けれども雅との出会いには一切後悔はしていないから、そこんところよろしく。
これからの物語は、ほとんど雅のおかげで進んでいくことばかりだからな。
お前との出会いには運命を感じてる。ホントだからな?
普段は照れくさいから伝えられないけど、今までも、これからもサンキューな。
さて! ガラにないことはやっぱりやめやめ!
次章では、オレが初めて魔法使ったときの感動とアレックスと出会ったときの感動を書き連ねるからな。
あっ。そういやあいつと会ったのもこのときだったっけ。




