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12章 展望

崖の上まで、ロックと子狐を連れてくることに成功した。俺がロックを触ると、ロックも無重力のような状態になり、そのロックの肩に乗った子狐もまた、リトシスの効果で無重力状態のままここまでこれた。リトシス効果は、俺が触っているものにも発揮されるようだ。


ということは、手を繋いでいけば、一体どれだけの人や物を移動させられるのだろうか?と源は少し思った。重さは関係なくなるのだから・・・その様子を連想すると


「まるで童話の大きな株だな」と小さくつぶやいた。


「え?」


「いや、ただの独り言だよ」


崖の上の地に足をつけると、無重力の状態は、解除された。ふたりのリトシス効果も消える。


「源がいなかったら、俺があそこから出るのは、難しかっただろう。本当にありがとう」


「もういいよ。お互い同じ境遇なんだし、もう友達さ。助け合うのは当然さ」


ロックたちと一緒に外には脱出できたが、どうしたものか。


「生きるための目的だった洞窟からの脱出も果たせたけど、これからどうするかだよね」


「源や子狐は、まだ生きるための条件を満たしていないだろ」


「条件?」


「そりゃー食べ物とか、飲み物、水だよ」


「なるほどね。特に子狐は、何か食べさせないと本当にまずいしな。これ以上弱ったら、命が危ないかもしれない」


「うん。源は、どこからその水を汲んできたんだ?」


源は、湖がある方角を指さして言った。


「空を飛んで、水を探したんだ。そうしたら、あっちの方に、深い森があってさ。そこに2つの綺麗な湖があったから、その水を汲んできたんだ」


「そこは安全だったか?」


「うーん。どうだろうな・・・。俺がいたのは10分かそこらだったから、安全かどうかは、判断できないけど、その10分は、快適だったよ。他の生き物らしきものも見なかったし、水はおいしいしね。木があれば、焚火もすぐたてられるだろうし」


「まずは、そこで過ごしてみるか」


「そうだな。食べ物や水をまずは確保しないとね」


「まずは、そこまで行ってみよう」


ロックの背中を触って、リトシスの力を発揮させて、飛び始めた。


そして、湖の場所に飛んでいく、その間に、空が赤色のようになりはじめた。

まるで夕日が見える午後のような空だ。あの太陽のような働きをみせているものが、白から赤色へと変わっているからだろう。記憶がないからか、ロックは、そのことに触れることもない。もしかすると、ロックは、本当にデーターだけの存在なのかもしれないと源は、すこし考えた。でも、そのことは、本人は自覚しているはずもないだろうから、何も言わないことにした。


ふたりを湖まで、連れて行くと辺りはすっかり、夕方だ。


「この分だと、夜になりそうだな」と源は言った。


「そうか。それまでに、何とか火と食べ物を手に入れたいが・・・無理かもしれないな。子狐が心配だ」


「確か、狐は、犬と同じで雑食だよな。肉でも植物とかも食べられるはずだ。虫とかもね。だから、それらを見つければいい」


「暗くなると、見つけるのは、難しくなるぞ」


源はそれを聞くと少し笑った。


ロックは、少し笑ったような顔をした源をみて、疑問もったようなので説明した。


「いや、夜は暗いって言っても、洞窟の暗さを考えたら、明るいだろ。俺はその中でも物をみるように把握してたんだから、特に問題はないさ」


「そういえば、そうだったな」


「だから、ロックは、火をお願いできるか?」


「よし、分かった。でも、気を付けろよ。あの洞窟が特殊なのかどうかも分からない。もしかしたら外の方が実は危険ということもありえるんだからな」


ロックのいう通りだ。暗闇の中、常に張り詰めて移動しなければいけなかったことから解放されて、少し気が緩んでいたかもしれない。あとは、色々なことがありすぎて、頭の整理が追い付かない。今後のことも考えなければいけない。とにかく、しなければいけないことを緊張感を維持して、素早く終わらせることだ。今は子狐の回復と俺の食料だ。それにロックは食べることをせず、関係ないのに手伝ってくれてるんだからな。


源は、注意をしてくれたロックに解ったと手を挙げて、その場から静かにゆっくり飛んで、目をつぶり、音に注意を払った。


『愛。何か音がしたら、それの映像化を頼む。相手をするのが無理そうな相手なら、素早く逃げるけど、今は子狐の食料を探すのが目的だ。動物でも、虫でも植物でもいい。食べられるものを頼む』


『解りました。源』


すると、右側の奥で、カサっという音がした。その音からの大雑把な姿形を愛が、修整を加えて、赤いマーキングと一緒に映し出す。


「一角うさぎ?」


うさぎの姿をしているが、角が頭から生えている生き物だった。兎よりも2倍は大きい。


『よし、あれを捕まえよう』


源は素早く、空を飛んで、しかも静かに近づいて、一角うさぎを捕らえた。リトシスの力を使わずに足で追いかけたら、音を察知され、逃げられただろう。


一角うさぎは、モンスターなので、食べられるのか少し不安だが、試してみないと分からない。


『愛。他に動きがあるようなものはあるか?視覚からも違和感のあるものがあったら、それを教えてくれ』


『聴覚と視覚からのデータからは、おかしなものだと思えるものは、見当たりません。この付近は、今のところ安全だと思われます』


源は、ロックのところに戻ると、ロックは、沢山の木の枝を集めて、四苦八苦していた。火を起こすのは、大変のようだ。


「うさぎを捕まえたよ。これなら狐も食べられると思う。分からないけどね・・・」


「すごいじゃないか。もう捕まえたのか」


「比較的簡単に捕まえられたよ。モンスターのようなうさぎだから、かなり大きいしね。子狐だけじゃなく、俺も食べられる量はある」


「ただ、火がおこせないんだ」


「火か」


確かに、何も道具もなしで火を熾すのは、大変だ。試行錯誤して、工夫するしかないな。

源は、親指と人差し指を丸くして、輪を作る。指と指が触れるかどうかというところで、指を止めて、その間の空気を振動させ、小さな静電気を作り出した。バチっという音がする。そして、なるべく枯れているような葉っぱなどをかき集めて、そこに指をいれて、同じようにバチっと静電気を当てた。すると、葉は燃え始めた。


「火まで簡単に熾せるのか」


「今やってみたら、出来たまでさ」


次に源は、洞窟で途中手に入れた鉄格子の形を変えて、手の中で、丸めていった。まるで粘土のように、簡単に鉄を変形させて、それを平たくしていく、そして、何度か細かいところも、加工して、70cmほどの剣を作ってしまった。その剣は、黒色で、かなり細かった。その剣を火であぶり、その剣で、うさぎをさばいていった。


「すごい・・・」その様子をみていたロックは感心した面持ちで、声を発する。


「武器もないといけないし、それに料理にも刃物は必要だしね」


そう言って、うさぎを切って、その火で焼き始めた。


子狐も湖の水を飲んだりして、少し回復したのか、顔をあげて、そのうさぎの肉を待つ。


「源はどうして、リトシスの効果をそんなにうまく使えるんだ?記憶があるからか?」


「うーん。記憶があるからというのは、その通りかもしれないな。でも、それはリトシスを知っているからじゃなくて、俺が以前生きていたところでは、研究者という仕事、世のことわりを調べる仕事をしていたから、発想が浮かんだら、それをすぐに実験をして検証しようとしてしまうからかもしれない」


「研究者か。だから、危機的な状況でも、冷静だったのか」


「そうかな。蜘蛛の時は、冷静じゃなかったと思うけど・・・」


夜になると、あの太陽のようなものが、夕日の赤色から月のほどよい明かりに変わり、世界を照らす。



火の炎をみながら、源はロックに尋ねてみた。


「俺たちは、あの洞窟から脱出できたけど、これからはどうするかだよな」


「そうだな」


この世界が仮想世界だろうということを俺は知っている。でも、ロックはまったくそれを知らないし、頭をよぎることもないのではないだろうか。結局、俺も、この世界に突然押し込まされただけで、何の目的もあるわけでもない。AIの愛が教えてくれなければ、さらに混乱していただろう。でも、今は目的を見出したいと思う。意識を失ってから目を覚ましたら70歳近くのおじいちゃんだったというショックを味わい、本当の愛との人生計画もあきらかに破綻した。俺の生きる目的をあいつらに奪われたんだ・・・。なぜ生きるのか、なぜ脳だけの状態になっても、生存しようとするのか、それさえも疑問に思えてきてしまう。だから、生きるための目的が必要なんだ。


こどもが生まれてすぐに、その目的を見出せず、大きくなるにつれて、やることを見出していくように、この世界の初心者である俺とロックは、目的をすぐ見つけるのは、難しいだろう。でも、ロックと相談しあい、この世界の経験が増えていけば、その糸口は見出せるかもしれない。


「なぜここにいるのかも、解っていないから、目的もみつけられない。ロックと俺は同じだよ」


「まずは、生き残るということが、当面の目的だろうな」


「なら、俺はあまり、大きく動かないほうがいいと思うんだよね」


「それはどうしてだ?」


「この世界のことをまったく知らなすぎるからだね。未知なことが多すぎる。だから、この世界に少しでも慣れるまで、街などには行かないほうがいいと思うんだ」


「そうか。さっき怪しいのがいたとか何とか言ってたな」


「ああ。そうなんだ。数千はいるというほどの軍隊が、色々な武器を持って、空を飛んでいたんだ。空を飛ぶ馬に乗ってね。街に行ったら、鳥人間の俺や岩人間のロックがどのようにみられるのか分かったものじゃない。あんな奴らに捕まえられるという可能性だってある。それほど俺たちは何も知らないんだ。自分のことさえもね」


「源のいうとおり、知らないで動くのは確かに危険だな」


「だろ。そいつら、真っ黒な鎧を着て、集団で動いていたんだ。ブタ人間や狼男のような奴らだった」


「俺たちもそうだから言えたものじゃないが、この国では、どんな生き物がいるのか、分かったものじゃないな」


「うん。だから、まずは、ここで安全に暮らせるスペースを確保して、何かあったら、ここに逃げてこられるようにしたいところだね」


「安全に暮らせる環境作りだな。源、俺にも何か武器を作ってくれないか?棍棒みたいなものでもいい」


「武器・・・棍棒か・・・棍棒よりも」


と言って、源は立ち上がって、近くにあった大きな岩に手をやった。すると、木の一部をもぎ取ったように、大石を大きくもぎ取った。


『愛。斧を作りたいんだけど、現世の斧のデザインを表示できるか?』


『出来ます。源』


愛は、源の視覚映像にあらゆる斧を表示させた。そして、その中から選び出して、その斧のデザインに似せて造り始め、太い棒のようにしていく。片側は棒のようだけれど、その逆は、刃物型のものにした。


愛の精密な計算力によってか、かなりの精度で武器を作ることができる。


「棍棒なら、ロックのパンチのほうが効きそうだから、ロックには、金棒だな。石斧か。石で造られている斧だから、ロック・アックスとでも命名しよう」


そう言って、太い石斧の武器をロックに渡した。


「ロックアックスか、いいな。ありがとう」


ロックは、片手で石棒を持って、縦に振り下ろした。気に入ってくれたようだ。


そうしている間に、肉もほどよく焼けたようだった。

源は、肉に火が通っているのか確かめてからそれを口に入れた。


「美味い」


モンスターの肉とは言え、特に問題なく食べられるようだった。

うさぎの肉は食べたことがないが、一角うさぎがここまで美味いとは・・・。味覚もここまで仮想世界で造りだすとは、どこまで金かけてるんだと思える。


そして、肉を子狐の前においてやると、子狐も食べ始めた。


「これで子狐も元気になっていくかもしれないな」


「そうだな。よかった」


ロックは、何か遠慮したような雰囲気で、源に質問してきた。


「源は、洞窟にいる前の記憶があるんだな?」


「ああ。あるよ」


「聞いていいのか、分からないが、どんな記憶なんだ?」


源は、少し考えた。ロックにどこまで話していいのか分からない。この世界が仮想世界だということやロックの本体も脳だけになっているかもしれないなんて、言えるはずもない。誤魔化すしかないと決めた。


「俺がいたところは、こことは、まったく違っていてさ。人間だけが暮らしていたんだ。」


「俺もそうだと思う。俺は人間だと最初は思っていたからな。それが普通だったはずなんだ。まさか岩男なんて、思いも寄らなかった」


ロックは、少し落ち込みながら話す。


「俺もまさか鳥男だとは思わなかったよ」というと、二人で軽く笑った。


「人間だけの世界だから、争いもほとんどなくて、平和なところだったんだ。」


「そうか。でも、それがなぜ、あんな洞窟にいたんだ?」


「俺はその平和なところで暮らしていたんだけど、ある男たちに拉致されて、拷問され、気を失ったんだ」


「拷問?源は何かしたのか?」


「何もしてやしない。何の理由もなく、無差別に人を拉致して、ひどいことを人々にしようとしていたようだ。その目的も何も分からず、俺は気を失った。そして、気づいたら、あの洞窟さ・・・」


「そういうことだったのか」


「ロックも俺と同じで、拉致されて、意識がない間に、こんな姿にされて、洞窟に閉じ込められたんじゃないかって思ったよ」


「たぶん、そうかもしれないな。俺はもともと人間だったけど、源と同じように拉致されたんだろう。そんな奴らは、ゆるせんな。そいつらを一緒に探すか?」


そういわれて、源は返答に困る。そいつらはこの世界にはいないのだから・・・。


「どうだろうな。そいつらは、顔を隠していて、まったく情報がないから、見つけ出すのは、難しいんじゃないかな」


「そいつらを見つけるのなら、まずは、源がいた人間しかいない国を探して、そこに行くことだな」


「そういうことになるのかな・・・?」


改めて言われると、確かにそうなる。ロックは、この世界の人間の国だと思っているようだけど、俺や愛の人生を狂わせた奴らをゆるさないのなら、戻らなければいけない。でも、戻っても体がないときてる・・・。源はロックへの返答を続ける。


「ここが何処なのかも解っていないから、人間だけの場所を見つけるのも大変だと思うよ」


「まずは、ここ周辺に何があるのか、調べたり、慣れることだな」


「そうだよ」


「それにしても、源は、世界っていう言葉をよく使うよな」とロックが言うと、源は少し焦った。


世界って口走ってたか・・・


「この国って行った方がよかったかな・・・?はは」


「国に属しているかもわからない状態だから、国も適切じゃないかもしれないけどな。もっと源の国のことを教えてくれ、そうしたら、この国でも生きていける糸口が分かるかもしれない」


源は、ロックの質問に困るが、何とか誤魔化さなければと必死で考えた。

「あまり参考にしないほうがいいと思うぞ」


「どうしてだ?」


「うーん。さっきも言ったけど、俺のいたところは、本当に人間だけの世界だったんだ。だから、俺も巨大サソリや巨大蜘蛛に驚いたり、ロックのことも驚いたんだ。だから、まったく参考にならないってことさ」


「なるほど・・・だから、源は世界って言葉で言い表してたのか。まったく違うから、違う世界のようだって思うわけだな」


「うん・・・。そういうことだ・・・」


ほぼ正解だ・・・違う内容に切り替えたほうが無難か?。


「まーとにかく、俺たちは、2人だけなんだから、何とか力を合わせて生き抜こう。あと俺もロックと同じで完全に記憶があるわけじゃない。だから俺もロックと同じだと思ってくれ」


「なるほどな、でも仲間ならもうひとりいるぜ。こいつがな」といってロックが、子狐の頭を撫でる。食事中だったからか、子狐は嫌がって首を振った。


「そいつの名前を決めないか?いつまでも、子狐だと言いにくい」と源は提案した。


「源が決めてくれ。名前決めるのも得意だろ」


「また俺かよ。うーん・・・フォルっていうのは、どうだ?狐のフォックスからもじってね」


「フォルか。いいと思うぞ」


「洞窟の困難を生き抜いた仲間だな」


「そういうことだ。フォルお前も仲間だ」


フォルは、言葉が解っているのか、首を縦に振った。

どこからどうみても、狐にしかみえないこのフォルも、なぜあんなところで弱っていたのかも分らない。本当に分からないことだらけの世界だ。少しずつ慣れていくしかないと結局そこに行きつくしかない。日々生きて積み重ねるしか分からないんだ。


「フォルも食事をして体力を回復できたら、元気になるだろう。栄養失調に陥っていたんだろうな」


「獣医じゃないから、分からないけど、たぶんそうだろう」


源は、話をしながら、この世界のはじめての食事の肉を食べる。

ロックは、そんな二人をみながら、冗談ぽくいった。


「俺も何か食べるものがあればと思うよ」


「肉食べてみるか?」


「岩が肉を食べても、その肉が腐敗するだけの気がするからよしておくよ」


そういうと、ロックは、さっき源がロックアックスを作ってくれた岩のところにいくと、その岩を叩いて、自分の顔の半分ぐらいの手ごろな石を持って来て、座りながらバリバリと食べ始めた。


「岩を食べるのか」


「お。これは案外いけるかもしれないぞ」とロックがいうと、ゴキゴキゴキと、ロックの左腕が鳴り始めた。


「なんだ?」


すると、巨大サソリに切り取られたはずの腕が、みるみると、もとに戻っていく。元に戻るというよりも、さっき食べた岩の色の左腕が生えてきたといったほうが正確だ。


「治るのか!」


「いや、俺も知らなかった。冗談で食べたつもりが・・・。今まで腕をなくしたこともなかったし、岩を食べようともしなかったからな。俺の主食は、岩みたいだ」


「ロックも俺と同じで、不思議な存在だな」


「この左腕はもう、戻らないと思っていたからよかった・・・」


「もしかして、ロックって死なないんじゃないのか?本当にあの崖から落ちても大丈夫だったかもしれないぞ」


「試したくはないけどな」


「ロック、この国で生きていくためにも、俺たちの能力が何に使えるのかも、試して知っていく必要があると俺は思うんだ」


「そうだな。もし、俺が体を粉々にされても、岩を食べて元に戻るのなら、巨大サソリとかにも無茶な攻撃をしかけ続けることもできる。お互いどこまで出来るのか分かっていたら、生存率も確かにあがる。試していくべきだな」


「そして、その能力は信頼できる人以外には教えないようにしよう。ロックが体を治せることやリトシスのこともね。あと、記憶もふたりともないということにしておこう。そのほうが誰かに会った時、質問しやすいからな」


「そうだな。分かった」


ふたりが、話し合いをして、次に何をするべきなのか、少しずつ見えてきたところで、愛が源に注意を助言した。


『源。周囲に気を付けてください。何かが集まりはじめました』


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