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106章 ミカエル活用法

ニーナには、ミカエルを大雑把に説明した。なので、ニーナは、そのミカエルをどのように利用できるのかを考えてもらった。


「ミカエルは、ゆっくりだけど、もうわたしがいなくても、勝手に家を作っていくわ。わたしは、ユダ村の人たちの家にいって、家の種類を選んでもらうだけで、あとはミカエルが、その家を建てていくわ。こうやって、今はわたしだけの指示にミカエルは従っているけれど、これを村人にも利用できるようにしてみたらどうかしら?」


「村人にも、ミカエルを使えるようにするか・・・そうだね。それは良い案だ。でも、それには、条件をクリアした人だけということにしようと思う」


「どういう条件?」


「それは、聖書の神を信じている人だという条件だよ」


「どういうこと?」


「ニーナが今感じているように、ミカエルはとても使える。でも、逆に言えば、それは驚異だとも言える。便利なものは、正しい人間が使えば、世の中の役にたつけれど、正しくない人間に利用されれば、悲劇になる。だから、信仰心をしっかり持って聖書の価値観を持っている人だけにミカエルの能力は利用できるようにしようと思う」


ニーナは、考える。

「それは難しいんじゃないの?」


「どうしてだい?」


「だって・・・どうやってその人に信仰があるって判断するの?」


「そうだね。人は、その人が嘘をついているのか見抜くことができない。でも、ミカエルは、高い確率で、その人の嘘を見破ることができるんだ」


「本当!!?」


「うん。本当だよ。」

そういうと、源はブレインに手をかざして、愛の持っている心理学や行動心理学のデーターをミカエルに打ち込んだ。


「試してみようか。ミカエル。ニーナが嘘をついているのか当ててみろ」


ソースが、ニーナの左胸のところに移動して、ニーナの周りにも集まって来た。


「ニーナ。わたしは、セルフィが嫌いって言ってみて」


ニーナは、その言葉をいうのを躊躇ったが、セルフィが試すための実験だというので言われるまま言葉を口にした。


「わたしは、セルフィが嫌い」


「ミカエル。ニーナは、本当のことを言っているのか?」


ミカエルは、ソースに内臓された小型サウンドボックスから声を出す。


「いいえ。セルフィ様。ニーナ様は、嘘を言っておられます」


「本当に分かるの?じゃーセルフィは嘘つき者!」


セルフィは、その言葉に驚いた。


「おいおい・・・ミカエル。今の言葉は・・・嘘をいっているのか?」


「はい。セルフィ様。ニーナ様は嘘を言われています」


源は、ほっとした・・・ニーナは、俺を嘘つきだとは思っていないようだ・・・。


「どうだい?ニーナ。ミカエルは、高い確率で、嘘を見破ることができるんだよ。100%ではないけどね」


「凄いわ。これなら敵から情報を得る時にも、便利ね・・・」


「うん。この能力を使って、その人の信仰心で、ミカエルを利用できるのかを判別しよう。聖書の信仰心が無い人に、ミカエルを利用させるのは危険すぎるからね。使えないからといって生活できないわけじゃないから、信仰心が無い人も別に生活するには問題はない。ミカエルを使う時は、ミカエルが、「あなたは神を信じますか?」と聞いて、答えてもらうわけだね」


「でも、本当に信じているのに、利用できなかったら、他の人から白い目でみられるようになるんじゃないの?」


「聖書の価値観を持った人は、人を差別はしないでしょ。今はその人の時ではないとみるだけで、差別する必要はないね

それよりも、ミカエルを信仰心がない人に利用させるほうがリスクがありすぎるからね。だったら、ニーナにしか使えないようにしたほうがまだマシさ

でも、これからレジェンドやユダ村を守ろうと思ったら、ミカエルの力はみんなにも使えるようになってもらわないと困る

神様は、善なる者には、限りなく自由を与える最初の人アダムは善しか知らなかったから自由を与えられた

でも、悪が多いほどその人はその悪のために束縛されなければ、世界に害をもたらしてしまうんだよ」


「なるほどね。レジェンドやユダ村の人たちなら、ほとんどの人が使えるようになるでしょうね。だったら問題はないわね」


「ニーナは、ミカエルのことを頼んでもいいかな?」


「えと・・・どういうこと?」


「ミカエルの総責任者として、俺と一緒に管理してほしいってことだね。そして、ミカエルを利用したい者や説明を求められたら、答えてほしいんだ」


「どこまで教えていいの?それにミカエルは、何だと説明すればいいの?」


「そうだね・・・でも、今ちょうど、ミカエルは、物質モンスターだと思われているようだから、ミカエルは、物質モンスターということにすればどうかな?みんなからすれば、モンスターなわけだしね。俺が作った物質モンスターということにすれば、色々説明もできるんじゃないかな。」


「そうね。そう対応すればいいのね。セルフィが作ったモンスターだから色々なことが出来てもおかしくないと思ってくれるかもしれないわね」


「まーそういうことになるかな。本当は科学なんだけどね。そのことは、いつかは、ニーナからみんなに教会で教えてくれればいいよ」


源は、さらに話を続ける。


「あと、ニーナに教えておきたいのは、ミカエルの体であるソースの数が2万を超えたんだ。そして、ミカエルの1体の大きさは約2mにして、1体300個のソースをを使う。そうすると、66体の人型ミカエルが利用できるといことになる。今でもソースは作り続けているけど、村人全員に一体を用意するのは、まだ先になりそうなんだ。レジェンドだけでも3800人ほどいるからね。だから、それまでは、ニーナだけが使えるものとしておこう」


「信仰心があれば、ミカエルは使えるようになるという噂は、広げておいてもいいってこと?」


「信仰心でミカエルが使えるようになることは、説明する必要はないね。ミカエル自体が質問するから、なんとなく村人も信仰心が大切だと分かるだろうからね」


「分かったわ。あと、その一体の大きさをみせてもらってもいい?」


「ミカエル。人型モードに移行しろ」


源がそう指示をすると、ミカエルは、ソースを集めて、66体の2mの黒い人型に形を変えた。


「すごい・・・何だかカクカクの人みたいになったね・・・」


「兵士としてどれだけ戦えるかはまだ試してはいないけれど、強度的には、かなりのものだよ。痛みもなければダメージも分散できる。ソースさえあれば、復活できるからね。ここのブレインを壊さない限り、ミカエルは死なない」


「そうなのね・・・」


「あとは、ニーナには、このミラーを渡しておくよ」


「ミラー?」


「うん。持ち運びができる画面の板で、ニーナの権限で、利用できる。ここにニーナのイメージを打ち込めば、ミカエルがそれを製造してくれるんだ」


源は、この世界のタブレットを作っていた。丸い形の鏡のようなタブレットを《ミラー、鏡の世界》と呼ぶことにした。


「ちょっと意味が解らないわ・・・」


「例えば、服の絵をニーナがそのミラーに描いたとする。そして、素材を打ち込む。毛皮なら毛皮、鉄なら鉄ってね。そうすると、その情報通りのものをミカエルが製造してくれるんだよ」


「わたしが、槍の絵を描いたら、それをミカエルは作ってくれるってこと?」


「うん。そうだね。槍ならほら、ここをみてごらん」


源は、ミラーの画面をつけると、武器というアイコンをニーナに押させた。すると、あらゆる武器のデザインが、画面上に表示された。


「その武器を選択して、色や少しの形状の変化もかえて、ここの『送信』というボタンを押すと、ミカエルが試行錯誤して、それを作ってくれるんだ。もちろん、このミラーもクリスチャンにしか使えないようにする」


「どこで作るの?」


「ここさ。ここもそうだけど、色々なところに工場を建てて、その生産性をあげようと今は、ソースや脳であるブレインを作り続けているところだね。工場も増え続けているよ。製造したら、ミカエルが、注文した人のところにその製品を届けてくれるわけだね」


「本当に凄い・・・。これは、マナを超えてる力じゃないの?」


「やっぱり、そう思う?俺は、第三の力として、この科学を聖書を信じる者たちに届けたいんだ。そうして、平和な世界を実現する。誰も争う必要もなく、誰も奪い合う必要もない。傷つけることもない世界だよ」


「あなたは、やっぱり、伝説の天使様なのね」


「それはまだ分からないけど、この前みたいに、ドラゴネル帝国とかにレジェンドが攻撃されて、悔しい想いはしたくはないんだ。俺はサムエル・ダニョル・クライシス戦士長に一方的にやられたからね」


「それでもあなたは生きているわ。それが神様のお導きだったのよ」


「そうだね。ニーナ。ありがとう」


ニーナは、武器の欄にあった銃に指を指して源に質問した。


「この変な武器は、何なの?」


「ああ。これは・・・うーんと・・・・ショットっていう武器なんだ」


「ショット・・・」


「うん。弓矢のように遠距離武器で、弓矢よりも楽に敵を攻撃できる」


「そんな武器があるのね・・・」


「そうだね。もし、前の戦いでこのショットがあれば、レジェンドは、余裕を持って帝国に勝てていたかもしれない」


「そんなに凄い武器なの?」


「ああ。そうだね。マナ力を消費しないマナと思えば分かるかな。資源は消費するけどね。将来は、人型モードのミカエルには、色々所持させようとは思ってる」


「良い事にも使えるけれど、武器にもミカエルは使えるのは、少し怖い気がするわ」


「そうだね。世界のみんなが、聖書の価値観を持って善悪を固定できるようになれば、すべての武器は世界から消せばいいんだけど、今は各国が武器を所持しているからそういうわけにはいかない。将来、武器を無くすための武器となってくれるといいんだけどね。ニーナは、いいミカエルの使い方を研究してみてよ」


「わかったわ。セルフィ」


―――良いミカエルの活用方法の管理は、ニーナにまかせた。悪い方のミカエルの活用方法は、源が考えなければいけないとそれぞれ分かれて、研究を続ける。


ロックを呼んで、手伝ってもらう。


「ミカエル。個体になれ」


そういうと、1体の2mの個体となった。ロックはそれをみると、驚いた。


「凄いな・・・これが噂のセルフィが作ったという物質モンスターか」


「うーん・・・まー。そんなところかな。戦いの訓練をするぞ。ミカエル武器を持て」


ミカエルは、剣を持とうとするが、その動きはゆっくりで、まだ上手に体を動かすことができない。剣を持つだけでも、時間がかかる。1体の人間型の形をキープしながら、動こうと処理するからだ。何度も失敗を繰り返し、その動きをスムーズにしていくしかない。怪我をした人のリハビリをしているようなものだ。


ミカエルは、剣を振るが、ロックのカーボンアックスと剣がぶつかるとすぐに剣を落としてしまう。すべてが鉱物で造られた体なので、滑りすぎるのだ。


さー・・・どうするかだな・・・いっそうのこと、ソースの形状を変えるか・・・。今は5cm程度の大きさのソースの固まりだから融通が利かないが、限りなく、ソースを小さくできれば、剣だってきちんと持つことができる。


『愛。ソースを可能な限り小さくするとしたら、どれぐらいならできる?』


『今は、5cmが限界ですが、時間とともに製造レベルも増していきますから、やろうと思えば、1mm四方のソースが将来は製造可能です。源』


1mmか。かなりの小ささだ。ナノレベルで考えれば、巨大な大きさだが、1mmが実現できれば、かなりの融通が利くようになるだろう。だけど、それまで戦えないのも問題だ。


「ロック。申し訳ないけれど、ミカエルは、まだ生まれたばかりで、体の使い方が慣れていないんだ。繰り返せば繰り返すほど、正しい体の使い方を学んで成長していく。だから、このまま戦いを続けてくれるか?」


「分かった。俺に出来ることは戦うことぐらいだからな。それに物質モンスターなら、俺と兄弟のようなものだ」


「兄弟か。なるほどな。俺は、その間に、ミカエルが強くなるための違うアイディアを考えてみる」



やはり効果的なのは、銃などを持たせることだ。いくつかの種類の銃を作って自分自身で試してみたが、どれもそこそこ使えた。鉄なら簡単に打ち抜く。だが、グラファイトの装備には効かない。一流の戦士の鎧にも効かないかもしれない

以前、帝国の精鋭が持っていた武具を検査してみたが、鉄で作られているのに、鉄以上の強度をなぜか保持していた。その謎は愛でも解明できていない。鉄以外の物質も混ざっていた。ミスリルも現世では存在しなかった物質だったように、その物質も未知な素材だった

弾をグラファイトにすればいいかといえば、そうではない。弾には弾に適した種類があって、へたに強度のある弾にすると手元で暴発させてしまうのだ。


だから、先端だけをグラファイトにするなどの工夫をしてみたが、なかなか難しかった。

あとは、その威力を保とうとすると、銃という武器はそれなりの大きさになってしまうことだ。それを普段から持ち歩くのも、どうかと思う。


だからこそ、ソースは1mmにしたい。1mmのソースであれば、剣などの形に体を変形させることもできるようになるからだ。切れ味は悪いかもしれないが、かなり有効的だ。

1mmが作られるまでの間は、銃を使わせるか・・・


だが、実際は、銃さえも使えない・・・銃の形状を無理やり変えれば使えるが、安全面でも問題がある。1mmになるまでは、格闘をやらせるか。



「ロック。やっぱり、今はまだ、ミカエルは武器を使える状態じゃない。だから、体を使った戦い方を教えてやってくれ」


「体って・・・俺だってそんなに戦い方は知らないんだぞ?」


「まーそうだけど・・・いわゆる喧嘩的な戦いをしてくれってことだよ。殴り合い」


「分かった」


ロックとミカエルは、殴り合いを始めた。だが、ミカエルの動きは遅くて、まだまだロックとは勝負にならない。


「ミカエル。ソースを1mmにするための過程は、理解しているか?」


ロックと戦っていないソースのミカエルは、答える。


「はい。セルフィ様。その過程は、把握しています」


「今現在、ブレインの数とソースの数、施工工場施設の数を教えてくれ」


「はい。セルフィ様。ブレインの数は、20台です。ソースは20432個で、施工工場施設は、3つです」


「ブレインの小型化も検討しておいてくれ」


「はい。分かりました。セルフィ様」


あとは、それらの数を増やして、あらゆるものを製造できるようにすれば、いいのだが、それは一日フル活動してミカエルが行っている。スピードアップするわけではない。リトシスで作ってもいいが、特にそれはしなくてもいいだろう。


目的のものは、順調に進んでいるから、その間に、俺たちのレベルアップをしていくことが望ましいだろう。


「ロック。ミカエルはどうだ?」


「最初よりは、動きは早くなってきているぞ」


「そうか。戦うことはできないかもしれないがみんなを守ることはできるな。ロック。次は、俺たちのレベルアップをしたいと思うんだ。遺跡にいってみないか?」


「おー!いいじゃないか。行ってみたいぞ。レジェンドの兵士たちは、すでに遺跡にこもってるぞ。エリーゼ・プルとバーボン・パスタポも、遺跡にいって、いくつかの封印の珠を手に入れたらしいしな。リリスと俺も手に入れたぞ」


「え!?そうなのか?ロックは、何を手に入れたんだ?」


「俺は鑑定のスキル1を手に入れた」


「おー!!鑑定といえば、色々なものを調べたり、強さも調べらるんじゃないのか?」


「そうだぞ。ちなみに、みんなの鑑定はもうすでに終わってる」


「教えてくれ。鑑定スキルは、何がわかるんだ?」


ロックは、ミカエルとの訓練をやめて、源のところにきて、地面に座った。


「まだ、鑑定レベルは1だから、少ししか情報は得られないけれど、解かることだけ教えるよ」


「うん。ロック。教えてくれ。俺のはどういう情報が分かるんだ」


ロックは、紙に書いた能力値を源に渡して話す。


「セルフィの能力は

生命数値157

力:18016∑

体力:17766∑

熟練:12606∑

早さ:11576∑

魔力:--∑

魅了:3600∑

属性:光∑

となっている。


俺の能力は

生命数値25

力:2500

体力:2600

熟練:350

早さ:460

魔力:50

魅了:20

属性:無


だな。


ちなみに、リリスの能力は

生命数値40

力:330

体力:800

熟練:2200

早さ:605

魔力:1660

魅了:6540

属性:風・水・緑」


どうして、俺の能力値は、そこまで上がっているんだ・・・


そうか・・・帝国との戦いで万単位で敵を倒したからか。


源は、能力値の表示の仕方を聞いて、やはり仮想空間の世界だと思った。数字に表すことなどできないものを数字に表してしまっている。そしてロックが言うには、測定すると毎回、微妙に数値が変わるということだ。筋肉に力を込めている時に鑑定すると力は数値が上がるが、速さなどは数値が下がるという変化があるという。


「ロック。生命数値っていうのは、レベルみたいなものだろ?」


「たぶんそうだろう・・・総合数値のことだと思うぞ」


「俺は157レベルなんだな・・・」


「源は、帝国軍をかなりの数倒したからな」


「みたいだけど、ロックの力は2500ってすごいじゃないか。俺と同じレベルになったら、ロックのほうが力は上になりそうだ」


「速さとか、魔力などがまったくないけどな・・・」


「というか・・・俺の魔力の数値がないのは、なんだ?」


「分からない。こんな表示になっていたものは、レジェンドの戦士にはひとりもいなかったぞ」


「そうか・・・でも、俺の属性って火でもなければ、水でもなく、光なんだな。隣の∑はなんだろ・・・」


この記号Σは、シグマで総和といった意味で現世では使われていたが、この世界のΣの意味が何なのか解らない。同じ意味だとしたら、何を短縮しているのか、さっぱり解らない。


「やっぱり、セルフィは特別な何かを持っているということなんだろ。そういった記号も他には今のところみたことがないな」


「リリスの魅了・・・6500・・・超えてるよ・・・これってやっぱり動物とかをコントロールする能力とかなんだろうな」


「そういうことにも、関係しているらしいな」


「生命数値が、ロックが40になったら、ロックは、力が4000は超えそうだ」


「そのためにも、早く強くなるために、経験値をあげないとな」


源は、少し気分が悪くなった。この数値をみると、自分たちの無謀すぎることが浮き彫りになるからだ。自分のレベルが上がったのは、たぶん、愛が戦った時に敵を倒しているからで、サムエル・ダニョル・クライシスと戦う時は、ロックたちとレベルは変わっていなかったはずだからだ。


「なー・・・ロック・・・。サムエル・ダニョル・クライシス戦士長は、10年前の生命数値は600を超えていたらしい・・・俺たちってそんなのを相手にしてたんだな・・・」


「600だって!!??」


「うん・・・ドラゴネル帝国と戦う前に、ロックがこの鑑定のスキルを手に入れてなくてよかったと思うよ・・・俺たちが生命数値25だと分かってたら、絶対に戦わないよな・・・」


「どうして、俺たちは勝てたんだ!?」


「さー・・・分からない・・・というか、サムエル・ダニョル・クライシスには、勝てなかったけどね」


ロックは、腕を組んで考え込む。

「うーん・・・とにかく、今は少しでも、経験値をあげるべきだろ。セルフィも、マナの種類を増やしたら、役立つ能力を手に入れることもできるかもしれない。それにしても、お前が、あせってユダ村にきて、ミカエルを作ろうとした気持ちを今やっと理解した気がするよ」


「うん。今はミカエルが成長するのを待つだけだから、次は俺たちが成長する番だ。遺跡探検にいこう!」


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