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たとえ砕けて散るとしても、君の涙を止めるくらいはしてみせる。

 

「涙も海水も濃度は同じなんだって」

 じゃあ私、涙の海で泡と消える人魚姫ね、と寝転ぶ君は青空に手を伸ばす。

 屋上のフェンスから視線を落とせば、薄紅の海の合間に仲良く歩く男女の後ろ姿。

「どうしたら良かったんだろ」

 君の彼への空回る行動は見てて痛々しかった。

 その背をずっと目で追いながら言葉に出来ないこの気持ちが長い間もどかしかった。

 このまま記憶の中のだれかとして埋もれるのが嫌で、僕は手を伸ばし君を抱き寄せる。


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