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不可

1週間が経ち、2週間が経って、1か月、2か月と経っても、どこが特殊なのかが分からなかった。

だが、その特殊と言われた意味が、ようやくお盆の休みの時に把握することができた。


帰省しようと、高校へ3日間の有休を申請した時だった。

教頭へ書類を提出すると、一目見てから、にべもなく断られた。

「許可できんな」

「どうしてですか」

「委員会へ話を通さなくても、明白だ。君は、この街から出ることはかなわないだろう。許可が無い限り」

「その許可をもらいに来たんですが」

「ダメだ。まだ、その段階にない」

どういうことか全く分からない。

とにかく、委員会へ直接言ったほうがよさそうだ。

「では、その委員会へ話を通してください。あとは自分でどうにかします」

「君は一介の教師にすぎない。そんな君を委員の方々に会わせることはできないんだ」

教頭は、俺を睨みつけながら、一気に言った。

どうやら、本当に会うことはできないらしい。

「……分かりました。では」

今年は、仕事が忙しいから行けないと、残念ながら両親に伝えるしかなさそうだ。

俺は仕方なく、家へ戻ることにした。

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