しょうらいのゆめはサンタさん
「わたしのゆめは、
サンタさんになって
みんなをえがおにさせることです」
そうはっぴょうしたら
クラスのひとたちは
みんなみんなわらいだした
「まだしんじてるんだ」
「サンタさんなんていないんだよ」
わたしのことを
ばかみたいにわらった
せんせいはなんだか
あきれたようなえみを
じんわりとうかべていた
わらわれたっていいんだもん
きにしないもん
しっかりものの
やさしいサンタさんになるんだから
さいごまでちゃんとはっぴょうするんだ
「サンタさんがくれるのは
プレゼントだけじゃないんです
サンタさんはみんなをえがおにするために
きっとたくさんなにをプレゼントしようか
まよってくれてるんです」
あげられないものも
てにはいらないものもたくさんある
だからサンタさんは
かわりのものをがんばってさがすんだ
わらってくれるかな
よろこんでくれるかなって
たくさん
たくさんかんがえてくれるんだ
「わたしはサンタさんみたいに
みんなをえがおにしたいんです
みんながうれしいのがずっと
ずっとであってほしいんです」
きづけば
みんながはくしゅをしていた
わたしのはっぴょうを
ちゃんときいてくれていた
わらってごめんね
すてきなゆめだね
きっとかなうよ
やさしいきみなら
きっとサンタさんになれるよ
きっとわたしは
サンタさんになって
みんなをえがおにさせるんだ
うれしいをとどけて
しあわせをプレゼントするんだ
「あなたの将来の夢は何ですか?」
「私の夢は────
笑顔を届けるサンタさんです!」
ご覧いただき、ありがとうございました。
「しょうらいのゆめはサンタさんになって、えがおをとどけることです!」
誰かに届きますように。




