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第2話「雷凰ゼロ、起動せよ!」



◆Scene 1:リンクバンド


意識を取り戻した零が立っていたのは、銀色の大地に奇妙な幾何学模様が浮かぶ“転送広場”。


傍らに立つ雷凰ゼロは、以前の無表情なフィギュアではなかった。

まるで意思を持つ者のように、瞳を動かし、零を見ていた。


> 「ここでは、お前の“想い”が武装になる。お前と俺は、今からリンクする」




そう言うと、ゼロは右腕を上げた。

その手には、半透明のブレスレットのような装置——《リンクバンド》が浮かんでいた。


「これ……」


> 「装着しろ。拒否する選択肢は、ない」




零は震える手でそれを受け取り、腕にはめた。


ピッ——!


リンクバンドが光り出すと、雷凰ゼロのボディにも金色の紋様が走る。


> 「リンク率、80%……適合確認。ゼロ・シンクロ開始」




次の瞬間、零の脳内に雷凰ゼロの声が直接響いた。


> 『お前の願いは、なんだ? お前の“想い”を、俺に伝えろ』




(……願い……?)


(……私は……ただ、みんなと……一緒にいたかっただけなのに……)



---


◆Scene 2:リ・ペイント襲来!


そのとき。

空が割れるような轟音と共に、黒い機体が降ってきた。


機体の名は《リ・ペイント》。


もともとは人気のヒーローフィギュアだったが、現在は破壊・改造され、黒く塗り替えられた戦闘用機体。


> 「リンク者発見。破壊と吸収を実行する」




> 「あいつは、フィギア狩りだ……! 零、戦う覚悟はあるか!」




「……ある。私の“ゼロ”を、これ以上、汚させない!」



---


◆Scene 3:初リンク・初バトル!


雷凰ゼロのボディが光をまとい、背中から展開式ウイングが出現。

全身に蒼雷をまとい、まさに“雷の王者”のような風格を放つ。


零の心と同期することで、ゼロの動きが鋭さを増していく。


> 『戦闘開始。コード名・雷凰ゼロ、突撃モード!』




リ・ペイントの肩部キャノンが火を噴く!


だが、ゼロは零の意志とリンクし、紙一重で回避。接近戦に持ち込む!


> 「ブレード展開!」




蒼きエネルギーソードがゼロの右腕に顕現。

刹那の交錯——


バシュッ!


リ・ペイントの腕が斬り飛ばされる。


> 『戦闘終了。初陣……勝利だ』




ゼロが立ち尽くす中、零は肩で息をしながら呟く。


「……これが……私と“ゼロ”の、戦い……」



---


◆Scene 4:終わりと始まり


戦闘が終わったその瞬間、リンクバンドが発光し、何かの記録が浮かび上がる。


「これは……記憶? 誰の……?」


その映像には、零が子供の頃に夢中になって遊んでいた“雷凰ゼロ”の初期プロトタイプが映っていた。


> 『この世界では、戦うたびに記憶が戻る。自分の、相棒の、世界の真実が』




雷凰ゼロが静かに言う。


> 『お前がこの世界に来たのは偶然ではない。吹雪零——お前には、使命がある』




零は頷いた。まだ怖い。でも、逃げない。


「——わかった。私、ここで“私のゼロ”を守る」



---


▶次回予告:「記憶を盗むメモリースティーラー


次なる敵は、記憶そのものを奪う異形フィギュア!

失われた“ゼロの真名”と、零の知られざる過去が明らかに!?







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