表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dear ゆか  作者:
3/3

事故

《登場人物》

新堂 ゆか(しんどう ゆか)

服部幸馬(ふくべ こうま)

母(幸馬の母)

父(幸馬の父)

ゆかは俺の親から連絡をもらい病院へと、急いでいた。


俺は、居眠り運転のトラックに後ろから突っ込まれ、事故に合い、病院へと緊急搬送され、即手術となった。



「幸馬は?幸馬は無事ですか?事故にあったって、本当に大丈夫なんですか?」

ゆかが息を切らしながら、呼吸も整うことなく、幸馬の母親に問い詰めていた。その表情は目に涙が溜ままり、今にも泣きそうだった。

「ゆかちゃん落ち着いて、まだ何もわからないの。今手術をしていて、とりあえず一緒に座りましょう。」

ゆかを落ち着かせるようなトーンで話した。

「それにどうして、こんな薄着なの?風引いちゃうわ。私のマフラーをして、今日は冷えるわ。」

何故か落ち着いていた母は、ゆかの震えた身体に手を取り、一緒に座らせた。そして自分がしていた、赤いマフラーを巻いたあげた。

「あのすみません、お代がまだなのですが…」

タクシー運転手が気まずそうに、こちらに近づいてきた。

「あぁ、すみません。お支払いします。おいくらですか?」

察した母は、すっと立ち上がり、タクシー代支払った。

ゆかは靴も履いてなく、荷物はスマホしかもってなかった。

かなり気が動転して、一刻も早く病院へ来たかったのが伺えた。

「これ履きなさい。足汚れちゃうわ。」

母はスリッパを借りてきてくれた。ゆかは自分が靴を履いてことに今気付いたように、ハッとした表情でスリッパを受け取った。



少し時間が経ち、ゆかの呼吸も整って来た頃、幸馬の父がやってきた。

「おぉ、どうだ?」

「まだ手術中なの。」

「…そうか。」

「!」

「あぁ、ゆかちゃんも来てくれたのか、ありがとうな。」

父はゆか達が座ってる、向かい側に座った。

「寒そうだな。私の上着を着なさい。」

「すみません。」

寒そうなゆか見て、さっと上着を渡した。



そして更に、30分くらい時間が経ち、先生がやってきた。

「先生!!」

母が一目散に立ち上がり、声をあげた。

「手術は成功しました。ただ…」

先生は少し躊躇った表情を見せた。

「意識が戻っておりません。」

一同唖然とした表情をした。

「いつ意識が戻るか、わからないのですか?」

母は気が動転するのを抑えながら、尋ねた。

「わかりません。今は彼が生きたいと思うのを、待つしかありません。」

ズザッ

ゆかが崩れ落ちた音だ。

そのまま顔に手をおおい、なんで?なんで?と、頭の中をグルグルとしていたら、過呼吸になってしまっていた。。

その様子を見たお医者さんは、袋を慌てて持ってき、背中さすりながら落ち着かせた。

一方、母は何も言葉発さず、父の胸を借り、泣いていた。

父は母を抱きしめ、一緒に泣いていた。

※こちらの作品はノンフィクションです


2018年にうるう年はありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ