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⑶『価値観転倒の、夜の鳥』

⑶『価値観転倒の、夜の鳥』



剥奪された、無罪証明書、俺はこれを、墓場まで持っていくだろうが、そのことについては、重々、承知して貰いたい。というのも、この無罪証明書は、単なる証明書ではなく、小説のプロットを書き散らした、舞台裏ノートだからである。



つまり、これを読まれれば、自分がこれまで書いてきた小説の意味の、価値観転倒が起こるからである。何、死人に口なしじゃないか、と思われるかもしれないが、俺は、死んでも、言葉を発するために、こうやって小説を書きためているという訳なんだ。



そこにはおそらく、夜の鳥のことも、記されているだろう。簡単なことだよ、俺の死体と一緒に、土に埋めてくれればそれで良い。あとは、自然風化を待つのみなのである。何が言いたいか、分からないって、そうだろう、自分でも、良く分からないんだ。

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