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⑵『価値観転倒の、夜の鳥』
⑵『価値観転倒の、夜の鳥』
㈠
自分は、いつか死ぬことを、そんなに恐れてもいない。何故だか分からないが、苦痛のない死ならば、70年ほど生きれば、あとは自然死を待つかもしれない。こればっかりは分からない、ただ、苦痛のある延命治療は、もうたくさんだ。
㈡
子供の頃は、大人になることが、楽しみだったが、どこかで価値観転倒してしまったんだろう、俺には、大人に希望を持てる様な位置には居ないのだ。まさに、地球が自転している様に、自己の人生も回っていて、隕石衝突で、自分の人生とも、おさらば、だろうから。
㈢
しかしどうなんだ、夜の鳥が飛ぶのを見るまでは、死ねないという、不可思議な酩酊依存が、どこかの石の様に、転がっている人生だ。価値観転倒の、夜の鳥なんだろ、そう自分に聞いても、判然としないほど、ぼんやりとした、今の俺なんだ。




