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⑽『価値観転倒の、夜の鳥』
⑽『価値観転倒の、夜の鳥』
㈠
俺はこうやって、夜の鳥について述べているが、それもこれも、書く、と言うことがまずの主題になっているからこそ、行われる行動なのである。確かに、俺は何度か、価値観転倒してきた記憶を持っているが、余りに驚嘆する転倒であったので、思い出すのが怖いのである。
㈡
無論、これを小説化してしまえば、最善の種にはなるだろうが、俺には俺の、それなりの考えがあってのころだろ、と神に問われれば、答えは消失してしまうのだ。価値観転倒、価値観転倒、それに次ぐ、価値観転倒、俺は、夢の中で、その価値観転倒を、見たこともある。
㈢
しかし、そう言っても、始まるまい。まずは、小説を書き続けることだ。これが重要なのである。コーヒーのカフェインが取れず、手が震えるくらいの、異常状態で、小説も、書かざるを得ないくらいの、生活への侵入し切った、異常状態の、小説家なんだ。