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ドラゴンクラン 幼龍編  作者: 木苺
     セカンドワールド
93/112

長い眠り

(7/9)

・コンラッド・ミューズ・ボロン・ゴンに、ノームの大ちゃんが加わり、

地中仲間は5人なった。


どうして地底仲間ではなく 地中仲間と称するかと言えば・・

地底といえば、やはり 洞窟のある台地より下の部分なので、

地底から見上げることになる「がけにある洞窟」や台地よりも上の部分は「地中」だろうと思うからであった。


地上は空の見えるところ、地中は洞窟のある所、地底世界とは洞窟と呼ぶには大きすぎる空間といった感じである


・最初のうちは 仲間5人で 光の洞窟を中心に生活の場を整えていった。


このあたりは もともと光石の採掘場であった。

ただ ノーム達は 単独では 地底とこの洞窟とを行き来できず、

コンラッドの転移魔法や ドラゴンの背中を借りていた。


しかし いつのまにかドラゴンたちがいなくなり 洞窟の中にとりのこされたノーム達。


「太陽のない暮らしでは 時の流れがあいまいになるのだ。

 種族間の争いがなければ 比較的毎日が単調だしな。

 それで 気が付くと あっ仲間の数が減ったなぁ、長らく友の訪れがないなぁ

 ということになってなぁ・・・」大ちゃん。


「もしかして 単調な生活に飽きると長の眠りについたりするの?」ミューズ 


「そうよ。お主 よく知ってるのう」大ちゃん


「こどもころ じっさま達の昔話にでてきた村人の話さ」ミューズ


「そうよ そうよそうなんよ」大ちゃん


「深い眠りにつくと 本人が目覚める気にならんと起きてこないから

 そのまま亡くなって砂になってしまう者もいれば

 まだ眠り続けている者もいるかもしれぬ。


 活動しているときに死が訪れれば 遺体が残るのだが

 自分に魔法をかけて深い眠りについたまま死んだり殺されると砂になるのだ。


 それで わしらは深い眠りにつくことを「旅立つ」というのだ。

 いつ戻ってくるか・戻ってこぬかは 時がたたねばわからぬからな。」


「そうなのか。

 だったら まだ 眠ったままの者もいるのか?」ボロン


「それは 確かめて回らぬとわからない。

 そして 今はまだ 見て回りたくないな。

 ここに皆を迎えられるほど 食料自給の目処めどが立てば別だが」大ちゃん 

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