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ドラゴンクラン 幼龍編  作者: 木苺
     初夏
68/112

ドラゴンのくしゃみ

(6/9)

浮揚の花1

ミューズからの連絡を受けて 一同は 浮揚の花が咲く密林の中に転移した。


そこは 鳥かごのように植物が覆いかぶさった空間だった。


地面には とりあえずゴンが入れるくらいの空間があったので 後学のためにゴンも来た。


「うわぁ 花がむずむずする!」

到着するや否や ゴンがくしゃみをしそうになったので あわてて コンラッドがゴンを連れて荒野に転移した。


荒野につくやいなや クション・ハクション・は~~~クション!

 くしゃみの3連発

 特に最後のくしゃみはすさまじく 近くにいた魔牛が転んでしまったほどだ。


「ドラゴンが鼻水を出すところなど はじめて見たわい」と言いながら

コンラッドはゴンの鼻先を拭いてやった。


それから 足元に転がっている魔牛を見て、

「せっかくだ お主がとどめをさしてやれ」と足で指示した。


ゴンは魔牛をつくづくと見て

「うわぁ 僕の鼻水が魔牛の顔にくっついている。どうしよう?」


「なになに」

コンラッドも魔牛の顔を見下ろし

「しょうがないなぁ」と言いながら 魔牛の顔も どこからともなくとりだしたタオルでふいた。


「この鼻水も 何かに使えるかな? スカイにわたしてもいいか?」

「どうぞ」ゴン


ゴンはおもむろに 魔牛の首から血を吸い、コンラッドとわけあった。

それから 以前 コンから習ったことを思い出して、魔牛の腹を裂き、

肝臓と心臓を食べた。


「ふむ 牙と爪の使い方がかなり上達したな」

コンラッドはゴンの手際をほめた。


このさいだからと、コンラッドはゴンに 魔牛の皮と筋肉をはいで 別々に収納するように言った。

「魔羊より かなり大きいね」少し息を切らし気味にゴンは感想を述べた。


「うむ。

 それが 今のお前の魔力の限界だな。よく覚えておけ」


「はい!」


コンラッドは 残った部分を自分の収納空間にしまった。

それから ゴンの収納負担を減らすために、魔牛の皮と肉をコンラッドが預かりなおした。

しかし せっかくの練習機会だからと、一度地面に取り出すことなく、ゴンの空間収納庫からコンラッドの空間収納庫に直接、物を移動する練習をさせた。


そのあと、ゴンはジャングルの外で待機して、コンラッドだけが浮揚の花のある空間に戻った。

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