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ドラゴンクラン 幼龍編  作者: 木苺
    再び春!
107/112

ボロンとミューズ

(4/9)

その夜 ボロンとミューズは同じテントで寝た。


「あのさぁ 君の子供頃ってどんなふうだったの?」


二人並んでそれぞれの寝袋から首を出した状態でミューズはボロンに尋ねた。


「どんなって 何が聞きたいんだ?」ボロン


「ほら きのう 君はずいぶん熱く育児について語ってたじゃないか。

 だから 君んちは どんな家族だったのかなって」


「あー うちは・・・

 あんまり 話したくない」


「ごめん。なんか つらい思い出を刺激しちゃったのかな?」


「ていうより 説明がめんどいんだよ、うちは」ボロン


「僕の方は聞く気たっぷりだけど」


「俺の方は 疲れてるからパス」


「そうか 残念」


「さすがに コンラッドに子供時代の話を聞くのはなぁ・・」ミューズ


「ずいぶん 子供時代にこだわるね」ボロン


「だってさぁ、スカイと清明の子供時代の話は聞いたし

 僕の分は話したし

 ゴンの子供時代は 今現在進行中だし

 そしたら 残るはボロンとコンラッドじゃないか。」ミューズ


「なるほど。

 しかし フェンリルって すっごい長生きなんだろう?」ボロン


「たぶん。」ミューズ


「もしかして1万年くらい生きているのかなぁ」ボロン


「もはや 子供時代を聞くより 昔の歴史とか 先史時代の環境を聞くって感じになりそうだ」ボロン


「そう。だからドラゴンクランで 目下もっかの所 子供時代がなぞに包まれているのはボロンだけ」そういってミューズは笑った。


「しょうがないなぁ。

 だったら (ちぢ)めて言うなら・・・


 うちの両親は 子供の家を経営していたの。

 両親が遠方に出稼ぎに出ている子や、共働きや、保護者を片方又は両方なくした子の生活する場所の運営。


 一応、夜の家と昼の家に分かれていて・・


 昼の家は それぞれ年齢ごとに固まって過ごす部屋がある。

 昼の家には 保育士がいて 幼い子の世話をしている。


 一般家庭の子が 学校のない時に 親が帰ってくるまでの時間を過ごす部屋もあった。

 朝の9時~夕方7時の任意の時間が利用できる。

 12時と17時(10歳未満)18時(10歳以上)に食事、学校が休みの日は15時におやつが出るんだ。


 夜の家に住んでいる子は、学校に行くようになると 学校から夜の家に直行だね。

 学校が休業中は昼の家を利用することもできるけど。 


 夜の家は、家庭状況にあわせていくつかに分かれているんだ。


 ・保護者の仕事の関係で、昼の家が終わったあと 一人ぼっちの時間ができる子の場合は、

  親子で夜の家に間借りして、子どもは施設の職員や他の子と一緒にホールで過ごせるようになってる。

  この場合、昼の家を使わず 学校と夜の家のホールを行き来する子も多いね。


  希望すれば、共同寝室で 子供達と施設職員と一緒に寝ることもできる。

   親が出張したり、交代勤務などで夜いないこともあるからね。

   あるいは 親と大喧嘩したので 家出がわりに利用とか


 ・保護者がいない子達と施設職員が一緒に生活する棟もある。


 できるだけ 同じ担当者が同じ子につくように人員配置するのが 経営者である俺の親の仕事ね。

 あと なんかあった時のフォローと資金ぐりとか必要品の購入手配とか。



 俺が学校に行くまでは、俺も母親にべったりで育ててもらってたらしい。


でも 学年が上がるにつれて、弟もどきやら兄貴・姉貴もどきが うじゃうじゃできてさ、

学校を卒業する前くらいになると、俺が生まれる前にうちの親が担任していた子とかが職場での悩みの相談にきたりしてさ、ちょーっとだけ 自分の親がとられたような寂しさを感じることもあった。


つまり 10歳過ぎたころから 自宅で一人で過ごす時間が増えたから。

というのも いろいろしがらみを避けるために昼の家を使わなくなったんだ。


その一方で 俺の幼いころのことを知っている保育士たちの中から

自称おじ・おばまで出てきて 俺の進路に関心示すし。

その人たちって 結局 保育士として新米のころに うちの両親に指導を受けていた人達なんだよ。

で その行き帰りに俺の姿を見かけていただけらしいのに・・


俺に家は施設に隣接していたから、職員たちは うちを、第2の所長室くらいに思ってたんじゃないかという気がしないでもない・・



だから俺の幼児期は たぶん 普通のドワーフ家庭だったんだろうけど

そっからあとは 大家族すぎる集団の子になっちゃった様な気がする。


そのことに不満はないけど めちゃくちゃ耳年寄りになったような気がするよ。


だって 人生の悩みなんて十人十色じゅうにんといろっていうけどさぁ

けっこう細かくパターン分けできるくらいの共通点があるなぁって思うくらい

恋愛と進路関係の真剣な悩みごとは たーぷっり聞かされて育ったから。


巻き込まれたり 振り回されたり 感情的に消耗しないように

でも 冷淡だってうらまれない程度には親身に話を聞いて受け答えするこつを

身につけざるを得なかったわけ。


ていうのも なまじ親が教育・保育関係の仕事してるから

俺がなんかで不興をかうと 親の評判が落ちるんじゃないかみたいな気がするじゃん。

すると 必然的にいい子にしてなきゃならないわけだし

でも 同世代から「いい子ぶってる」とか思われると誹謗・中傷に見舞われるんだよ。


もともと 俺 素直な性格だったから 俺的に「ふつー」」にしてても

「いい子ぶってる」とかってからまれることは 小学校ではよくあったから・・

どう転んでも 俺を親と絡めてみる人とか同世代が俺に絡みに来る状況にずーっとあったからね。


「人にふりまわされない・感情をすり減らさない」人づきあいってのは

俺に取ったら 空気と同じくらい必要不可欠なことだった。


だからさあ、洗濯屋のばっちゃんとこみたいな 小家族っていうか

一般的な家庭の人数の中のつきあいって、「ありのまま」っぽくていいなぁって憧れた。


でも逆に関係が濃くなると そこからまた 僕のとはまた別種の「気遣い」も必要なんだなって感じるくらいに、自分ちとよそんちとの違いは感じてたよ。


うちは 次から次へと だれかかれかよそで暮らしている人が、「一生の悩み」って大騒ぎしながら駆け込んできて、でもその人がすっきりしたら その人は自分の生活に戻って行って 俺たちには ただ疲労感だけが残るって感じだったからなぁ・・


つまり、自分の子でも他人の子でも 人の一生で育てる子どもの数は絞ったほうが

その家の子になった者にとっては楽かもしれないと思う程度には

大人数の家族もどきの中で育ちました。


おわり」


「なんとなく 俺と真逆の部分があるかも。

 ぼくなんか 同世代どころか近い世代が全然いなくてさみしいってのが最初にあったから」ミューズ


「たしかに 仲間に囲まれていたのは良かったと思うよ。

 でも 多すぎて 一人一人とのつきあいが 薄くなってたような気はする。

 学校で同じクラスだった 一般的な家族形態の子に比べると。」ボロン


「それ どういうことだい?

 家族とか 仲間の数が多すぎるとって?」ミューズ


「うーん、やっぱり身近な一人一人に対して最低限気を使わなければいけない分っていうのがあって

 自分の周りにいる人の数が多いと それだけ 基本的に気遣わなければいけない量が 人数分だけ倍がけで増えるだろう。

 

 で 自分個人が持ってる精神力も自分が使える時間って毎日一定量しかないからさぁ、

 特に年下とか悩み多き同年齢とかが多数自分の周りにいると、その子たちに毎日基本的に気遣う量だけで

 俺の許容量いっぱいになって、自分がほんとに付き合いたい子とか付き合ってみたいと思う子と

 付き合うだけの時間も気力なくなっちゃうんだよ。


 そういう状態が 自分にとっても親にとっても毎日のことになってるの。

 

 だから俺 学校に行くようになってから 自分の親とは「おはよう」以外の言葉を交わすことのない日の方が多かったよ。

 いつも だれかが うちの両親を必要としていたから。


 そして 俺に自分の感情をぶつけてくる施設の子が同じクラスにも同じ学年にも 同じ学校にもたくさんいたから。」ボロン


「なるほど。

 でも 親しい人が増えれば、それだけ 回りから受け取る分も増えるんじゃないか?」ミューズ


「それは ほんとに お互いの間に絆と呼べるものができている場合だろ?


俺の場合、どこに行っても 俺に声をかけてくる年長者はいたけど、

その人たちは 俺が答えるのを待つ暇ないって感じで、

その人達にとって おれよりも親しいと感じる人のところにその人達は行っちゃってたし。


しかも おれは 親父とおふくろの子だから、

施設の子からは 気安くあれこれ感情をぶつけられたけど

施設の子たちにとって、俺は 兄弟でもなければ仲間でもなかったんだよ。

まして 友達になる対象外にされてたし」


「どうして?友達候補にならなかったんだよ?」ミューズ


「そりゃぁ 俺の後ろに施設長である俺の両親の存在を見ているからトラブル回避の本能が働いたり、

あるいは こいつは両親そろっていて恵まれてるよなって嫉妬する者もいたり

表面的に俺のことを気にかけているふりをすることにより自分の評価を上げたいという打算を働かせるとか

それぞれ個別の事情があったんだろう。


あと 普通の家の子は いつも俺の回りに 施設の子がうじゃうじゃいるから

単純に近づきにくかったって言ってた。」ボロン


「で けっきょく ボロンは そういう子らとどういう関係になったの?」ミューズ


「特に 別に。人それぞれさ。


施設に入所したばかりの子の中には、俺と一緒にいる一般家庭の子に 俺のいないところで石をぶつけたり、俺がそいつらの悪口言ってるとかって嘘をついて嫌がらせする子が割といたからね。


そういう子たちも 施設の中で過ごすことで、施設入所前に受けた心の傷の痛みが(やわ)らいだら、

今度は学校の中に友達みつけて 自分が最初のころやってた行動などなかったことにしちゃうわけだけど

踏み台にされたり 八つ当たりの的にされる俺や俺の友達は 毎度毎度いい迷惑だよ


最初からわけへだてなくつきあい 忍の心でそいつらのわがままを許している俺らは うっかりすると悪者にされるリスクを背負っているのに、そういうあいつらが荒れている時期には関わらず あいつらの気持ちが落ち着いてから『いい友達』になった子が褒められるのが世の常だからさ。


しかも 普通の家庭の子は 施設の子の一人としか友達になってないよな。それでも褒められる。


俺なんか毎月新規に入ってくる子4・5人ぐらいが そいつらが精神的に不安定な何か月間 ずっとクラスとの橋渡し役をやらされていたというのに。


だから 転入生が落ち着くまで 転入生や俺と関わりたくないって子の気持ちもわかる。

あるいは そういう面倒な奴との付き合いは一度でこりごりっていう子の気持ちもわかる。」ボロン


「橋渡し役って?」


「俺に引っ付いていたり、一人でぽつんとしすぎている子をさりげなくフォローして 気の合いそうな子と一緒の活動に参加しにいくとか

 施設の子と一般家庭の子とのもめごとが大きくなりすぎないように仲裁するとか

 いろいろ。


 アホ担任とかアホ主任がいる学年の時は、そいつらが問題起こした時に、教師に言うともっと話がややこしくなるからって よその組やよその学年の子でも俺のところにわざわざ助けを求めに来たよ。

 

 施設からの転入生の多い学校にいると、いろいろあるからねぇ。

 そういうのを嫌って 近くの私立の学校や隣の校区に転校する子もわりといたね。


 だから 学年が上になるほど、転入生のあれこれにも慣れた一般家庭の子が残っているわけだけど

 その反面 施設から通ってくる子の数も増えるわけで、

 だけど元転入生達っていうのは 割とクールだから、

 結局地元の一般家庭の子が ずーっと転入生をなじませる役割を背負わされるわけ。


 一つには 施設の子が学校の中でも施設の子だけで固まると これまた厄介な問題が多発するから、

 それはだめって 決まりもあったしね。


 で 否応なくその最前線に立たされていたのが俺。


 つまり 俺は否応なく俺に課された役割を果たすのに忙しくて、

 個人的に親しい友達を作る暇がなかったの。


 八つ当たりしてくる奴に常に取り囲まれていたら、逃げようがないじゃないか。

 しかも 次から次へと問題児が俺のところに送り込まれていたんだ。


 だから 逆に 悩み多き転入生達が 学校内で 静かに自分なりに友達との関係を築いていけるようになったら 新たな転入生とわざわざかかわりたくないって気持ちもわかる。」ボロン


「うーん。確かに 『一度に親しく付き合える人間の数は限られてる』って言葉に

 現実味を感じさせる環境でボロンが育ってきたってことは感じたよ。

 今の話で。


 だけど もうちょっと質問してもいいかい?」ミューズ


「なぜ 役割から逃げようとしなかったかって質問かい?」ボロン


「うん。なぜわかった?」ミューズ


「この話の流れで行くと 必ず出てくる質問だから」」ボロン


「ごめん。でも よければ知りたい」ミューズ


「俺が施設長の息子である限り、役割から逃げることは許さないと教師も含めた大人からの圧力も強くてさ

 それに逆らって無駄にもめごと起こして疲れ切るよりも、

 どうせしんどい毎日なら、転入生達の役に立つ方がましだと思ったから。

 

 それに 新規入所の子らが荒れているときは うちの両親も子供の家の職員もホントに大変なのは

 身近で見てたし、でも キチンと対応すれば その子らも落ち着くってのも知ってたから

 俺も 俺にできる範囲で できるだけのことはしてたの。


 それにへまな教師が 施設の子の心を傷つけて再び荒れる子を見たら、

 『そんな教師許せん!』って腹もたった。

 それで 一度校長室に抗議に行ったら、以来 ずーっとお世話係にさせられちゃった。

 

 僕の抗議は、あの子や施設の子らにとっては良い結果になったけど

 ぼくにとっては つらい役目に縛られるというまずい結果になったと思う。

  でもまあ しょーがないよね。


 それで僕としては 中学では 余分な役割を背負わされないように私立の学校に行きたかったんだけど

 親の教育方針により 地元の中学に行くことになったの。

 だから入学前に、親に言ったの。


 『中学3年間は 転入生の来ないクラスにしてほしい。

  施設の子と関わりたくないからと隣の校区に逃げた子たちの方が多いんだから

  6年間最後までがんばった僕たちには、3年間伸び伸びと暮らすチャンスを与えてくれ。

  もともと中学のクラス編成は出身小学校別になってるんだから、中学で転入してくる奴は

  全員 隣の校区のクラスに入れてくれ。

  僕たち一般家庭の子も 低学年で転入した子も じっくりと仲間づきあいを深める場が必要だ』って。


 その件については 賛否両論があったけど、PTAの話し合いで僕の要望が通ったから

 やっと 僕も中学生になって 初めて落ち着いた学校生活というものを経験できたよ。


 もともと 中学になってから転入してくる子も少ないってのもあるけど

 『安定した集団活動経験が公平に与えられるように』という要望の妥当性が認められてよかった」ボロン


「君って 子供のころから面倒見がよくて しかも理論派だったんだね」ミューズ


「どうだろ? ただただ まじめに 一生懸命だっただけ。


 でもさ 中学3年間は同じ小学校出身の一般家庭の子ばかりのクラスでさ

 みんな ほんとにホッとしたよ。

 いきなり 暴れだす子のいないクラス、自分の家族について気兼ねなく話せる環境って

 こんなに気楽で のんびりできるのかってのが 僕たち全員共通の実感だったもの。


 その分 隣の校区のやつと元転入生が入り混じったクラスは

 けっこういろいろあって担任達は大変だったみたいだけど。

 あいつらは あいつらで 卒業式の時には『得難い体験をした3年間だった!』なんてもりあがってたから よかったんじゃないか。」ボロン


  

「そっかー 君は君なりに濃ゆい学校生活をおくってたんだ。


「それで 今の話を スカイや清明にも言ってもいいの?」ミューズ


「別に隠すこともないけど、脚色したり ネタにしたりされるといやだな」ボロン


「そんな失礼なことは 誰にもしない。

 っていうか 確かに わざわざ持ち出すような話でもないね」ミューズ


「そいうこと。

 俺にとっては 大事なのは 今・これからだよ。

 そう言える程度には 俺は恵まれた人生を送ってきたのかな」ボロン


「ちぇ そんなとこで自慢するな」

ミューズは 転がって ボロンの腹あたりめがけて 足を乗せにいった。


「まぁーったく 君は わざとそう言う子供っぽいことをする

 ほんとは 俺よりも100倍くらい年上のくせに」ボロン


「うわぁー 100倍って

 げ~ 精神年齢は 僕 君と同じくらいのつもりでいるんだけど」ミューズ


「俺も そんな感じはしてた」ボロン


「じゃあ そういうことでいいじゃないか」ミューズ


「でもさぁ そっちの方が足が長いから ずるいよ。

 寝ころんでの遠距離攻撃」

  ボロンも ミューズの方に足を伸ばしたけど 当然のごとくミューズの腹には届かなった。


「足の長さで勝ってもなぁ・・」ミューズ


「子供時代も 足の長さも 自分でどうこうできるもんじゃないからな

 配られた手札に過ぎないんだから。」ボロン


「まいりました。

 (うらや)ましがって 困らせてすみませんでした!」

ミューズはそういって今度は足先で ボロンの体をつんつんした。


「なんで人は 他人をうらやんであれこれ言うくせに

 自分が優位に立つことについては 指摘されても 居心地悪がらないんだろう?

 ほんと不思議だよ」ボロン


「つまり それは 君が優しい心の持ち主で

 僕の方が ちょーっと鈍感でわがままってことだろうね。

 ごめん。

 やっぱ 俺も もう少し気を付けたほうがいいのかなぁ・・面倒だけど」ミューズ


「ミューズなら これくらい言っても大丈夫だろうと思って言ったけど

 やっぱり 傷ついた?」

ボロンはまじめな顔で質問した。


「これくらいなら 仲間として許容の範囲だよ。

 さすがに 僕はコンラッドほど強靭(きようじん)なメンタルではないけど」ミューズ


「それは 僕も同じ」ボロン


「ぱっと見 君はコンラッドと並ぶお父さんぶりだけど

 仲間としては 普通なんだね。

 仲間だと思っていいよね」ミューズ


「仲間だよ。仲間がいいよ。

 お父さん扱いはいやだよ」ボロン


「じゃ あらためて よろしく」ミューズ


「ああ。よろしく。

 そしてお休み」ボロン


「おやすみ」ミューズ

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