連合艦隊よ永遠なれ
ドイツでは事件が起きた。
ヒトラーが軍事作戦で成功している1938年頃には既に、反ヒトラーでゲシュタポからは「黒いオーケストラ」と呼ばれるドイツ国防軍の将校を中心としたグループが存在していた。
このグループは軍に属している為、ゲシュタポと言えど証拠無しには逮捕も出来ない。
この「黒いオーケストラ」がついにヒトラー暗殺に踏み切った。
最近の非ドイツ人間引き政策と、各地の反乱はヒトラーの失政である。
排除せねばならない!
だがヒトラーの運は尽きていなかった。
爆弾による暗殺が図られたが、総統副官のブラント大佐が爆弾が仕込まれた鞄を邪魔に感じ、置かれた場所から移動させ、その偶然によってヒトラーに直撃する爆風への威力が軽減されてしまう。
ヒトラーは軽傷で済む。
「黒いオーケストラ」はヒトラー暗殺成功後に講和を、とイギリスとの連絡を取っていた為、経過は全てイギリス情報部の知るところとなっていた。
「やはり首脳が暗殺されると危険だ」
「例の日本のチェスト計画だが、海軍の調べで日本はドイツと潜水艦で直接交流をしているとの事だ」
「北米大陸のあった辺りを突っ切って来ているのか!
日本も侮れないな。
だが、奴等が密かにヨーロッパまで来ているという事は……」
「ああ、きっと奴等はチャーチル閣下を暗殺するつもりだろう。
ロンドンで東洋人は目立つから、ドイツ人と協力するかもしれないな」
「閣下の近辺を厳重に守れ。
絶対に暗殺されてはならんぞ」
とある情報部員は心の内で呟く。
(確証はないけど、絶対そんな計画は無いと思う!)
日本軍は幾つかの要塞を残し、ほぼ満州から駆逐されてしまった。
その上、樺太にもソ連軍は上陸、ここも全土が奪われる。
朝鮮半島にもソ連軍が侵攻。
現在は満州から中国本土に戦場が移り、関東軍に代わって支那派遣軍がソ連軍と戦っているが、状況は全く変わらずソ連圧倒的優位である。
だがソ連には悩みがあった。
ソ連は海を渡れない。
日本海軍が立ちはだかったのである。
「どういう事だ?
日本海軍は全軍を南に送っていて、動ける艦隊は無いのでは無かったか?」
報告を受けたスターリンが怒鳴る。
日本からの協力者情報では、連合艦隊はシンガポールに移動し、そこでイギリス東洋艦隊と激突しているとなっていた。
実際、インド洋での海戦は派手に行われている。
戦艦部隊の活躍も大々的に報道され、北方警備の僅かな巡洋艦戦隊以外は全て南方に展開していると誤解されても仕方無かっただろう。
スターリンも日本国内のコミンテルン協力者もよく分かっていない、日本の報道機関の癖がある。
それは「作文」する事であった。
大本営から、これも誇張が激しい戦果発表がされる。
それを受けた新聞各社は、話を盛る為に脳内の軍関係者に取材して、知り得る筈もない海戦の詳細を創作するのである。
華々しい戦果であればある程、売れるのである。
戦時統制で紙の値段は高騰し、質は悪化している。
これで売れなかったら話にならない。
発行停止を食らわない為にも、1機で敵艦を沈めたとか、空手チョップで敵兵を引き裂いたとか、神社が発光したと思ったら狸たちが出撃したとか、様々な物語が娯楽に飢えた国民に届けられる。
日本国民は、公的報道機関が垂れ流す架空戦記に酔い痴れ、「日本ってやっぱり凄いんですね」と自我を肥大化させて、挙句に
「流石は無敵皇軍、英軍などは東亜から一掃だ!」
「海軍は世界最強!
大日本帝国は七つの海に君臨する」
等と言い放っていた。
それだけに、満州の戦況が思わしくないという事には
「何故だ?
日本軍は強いんだろ?」
「ああ分かった、まだ本気を出してないだけだな」
「南方から全軍が戻ったら、ソ連等ウラル山脈まで押し返してやる」
と幻想を真実と信じ込もうとし、戦争終結については
「とんでもない!」
と反対する。
このように「何も知らない」日本人だが、それはコミンテルンの協力者も同じだった。
まさか華々しい活躍の裏で、主力である第一艦隊が人目に付かぬ島影で停泊しっぱなしとは知らなかった。
他のあらゆる防諜はガバガバでも、艦の所在や新型情報の機密維持については、海軍の監視が異常なまでに厳しい。
そして全国民は、日本最強の戦艦は「長門」「陸奥」だと疑っていない。
まさかそれより遥かに強力な戦艦が居る等とは……。
日本人が知らないのだから、ソ連人が知らなくても仕方は無い。
だが、現実は非情である。
沿海州に見たこともない巨大戦艦が現れ、ウラジオストクやナホトカを砲撃する。
その破壊痕は、どうも41センチ砲のものとは思われない。
「明らかに日本には新型の超巨大戦艦がいる。
それが悠々と日本海を動き回っている。
燃料不足で動けないというのは嘘なのか?」
現地、第一極東戦線司令官のメレツコフ元帥は焦る。
この方面軍だけは、いまだに虎頭要塞等の要塞群を落とせずにいて、満州国を完全に崩壊させた第二極東戦線や、中国にまで攻め込んだザバイカル戦線のような大功を挙げていない。
その上、この方面軍は沿海州寄りの満州だけでなく、朝鮮半島、樺太、千島、北海道と担当範囲が全て海に面している。
メレツコフ元帥は軍事会議議員のシュトイコフ大将、参謀長クルチコフ中将らと相談し
「情報に無い、途轍もない戦艦が沿海州を襲っている。
これは『ナガト』級ではない。
もっと大きく、巨大な砲を搭載している。
そしていまだに日本は艦隊を動かす余力を持っている」
そのように中央に報告を上げのだった。
制海権はいまだに日本に有り。
その制海権の下、本来ならニューギニア戦線に投入される筈であった第18軍が朝鮮半島に上陸。
南部に押されていた朝鮮軍を支援しつつ、本国に避難する民間人の安全を守った。
「折角作った工場が……。
せめて朝鮮人たちの役に立ってくれれば良いが……」
理研コンツェルンの依頼で朝鮮半島に工場を作っていた田中角栄も、この時に第18軍に守られながら帰国の途に着いた。
その途中、引き揚げ船の乗客は初めて、超巨大戦艦「武蔵」を見る。
「万歳! 万歳! 万歳!」
負けて逃げるからこそ、自分たちを護るように沖合に停泊する新型戦艦を見て、涙を流して万歳を叫んでいた。
まだ日本には希望がある、ごく少数の者以外はそう祈った。
この国民に夢と希望を与える巨大戦艦たちの出撃だが、実に日本海軍らしい酷い理由もそこに有った事を紹介しておこう。
燃料は既に枯渇している。
それでも、多くの引き揚げ者が誤解したように、民間人を救おうとしての出撃ならずっと良い。
海軍首脳部では
「折角の超ド級戦艦なのに、かつて新合衆国艦隊を破った一度きりの出動では勿体無い。
座して軍港で燃料が尽きた置物と化すより、動ける内に動いておこう」
という理屈が持ち上がり、なけなしの重油を全部かき集めて「大和」「武蔵」「陸奥」に最後の行動をさせたのだった。
更には天皇が
「海軍に戦える艦は無きや?」
(動く艦が無いなら、さっさと講和に動けよ、ゴルァ!)
と問われた為、
「まだ『大和』『武蔵』『長門』『陸奥』『伊勢』『日向』が残っております!」
と真意を読まずに答えた事も、戦艦を動かさざるを得ない理由になっている。
(なお天皇は心の内で「そうじゃなくてだなぁぁぁぁ」と今次大戦何度目かの叫びを上げている)
この思い切った行動が、ソ連に
(いまだに日本の備蓄燃料は潤沢なのではないか?)
と錯覚させたのは皮肉である。
モスクワはともかく、現場指揮官たちは疑心暗鬼に取り付かれたのだった。
なお、日本海軍の誇り戦艦「長門」は東京・品川沖に停泊し、帝都の住民他日本全国民に勇気と自信を与えていた。
あの威容を見よ、日本は決して負けないのだ!
……そしていよいよ和平交渉とか言い出せないような雰囲気になってしまう。
一方の昭南市。
ここで燃料補給と部隊の集結を済ませ、一路日本を目指す航海となる。
第二艦隊、第一航空艦隊も片道分の燃料で護衛任務を行う為、待機していた。
「二航戦(第二航空戦隊)はまだ到着しないのか?」
小沢中将は、セイロン島の南方の秘密基地を攻撃に行った山口中将の空母部隊を待っていた。
本来の作戦海域より更に南に行った為、合流が遅れている。
「やむを得ませんな。
二航戦の燃料補給の時間を待ってもいられません。
ここに滞在し続けるだけでも燃料を消費するのです。
予定通り、陸軍を護衛しつつ帰還しましょう」
小沢中将には、第二航空戦隊の空母2隻不在が痛い。
恐らく連合国軍は、台湾沖海戦のように輸送船団を壊滅させる攻撃を仕掛けてくるだろう。
その手段だが、水上艦艇はまず無い。
太平洋上からほぼ駆逐されている。
潜水艦による大規模攻撃か、空母機動部隊による空襲であろう。
どちらにせよ、空母艦載機による索敵と航空防御、攻撃が重要となる。
故に2隻で定数96機、今は消耗して多少減っているが、それでもその空母2隻分の艦載機が有ると無いとでは大違いなのだ。
時間は待ってはくれない。
第一航空艦隊と第二艦隊は、昭南市を出港した兵員輸送船、油槽船、資源運搬船、民間人の引き上げ船を護衛の為にセレター軍港を出発した。
足の遅い船団に合わせて、歩みは遅々としている。
敵の空母機動部隊は見つからない。
南シナ海を航行中は、恐らく敵も進入しては来ないだろう。
問題はルソン島の北、台湾の南、台湾沖海戦で大打撃を受けた海域となる。
小沢中将は気を緩めない。
果たしてハルゼー艦隊はやって来た。
ルソン島に近づくと、未確認の潜水艦による接触が相次ぐ。
時々、潜水艦を狩る筈の駆逐艦が逆に雷撃を受けたりもするが、基本は索敵が任務なのだろう。
明らかに敵と思われる交信が頻繁になっている。
小沢中将は、陸軍の輸送船団や資源を運ぶ商船を切り離し、その護衛は第二艦隊に任せて自らは敵艦隊に向かう。
この辺、如何に慎重で知的な提督と言えど、護衛に徹さずに「攻めて来る敵艦隊を先んじて叩く」という日本海軍の軍人らしい思考であった。
小沢機動部隊は偵察機を発進させる。
やがて敵機動部隊を発見。
その位置は思った以上に近かった。
もうアウトレンジ戦法、敵艦載機の行動範囲外から攻撃する事は出来ない。
ハルゼー艦隊艦載機の攻撃圏内に入っていた。
慌てて小沢艦隊は攻撃隊と、上空を守る戦闘機隊を発進させる。
小沢艦隊とハルゼー艦隊の航空戦は、ハルゼー艦隊が有利であった。
潜水艦からの情報で位置を知っていたハルゼー艦隊攻撃隊は、正確に誘導されて来る。
一方、偵察機の報告に頼っていた日本の攻撃隊は、そこから移動している敵艦隊発見に手間取り、攻撃隊が分散してしまった。
そして攻撃用の艦隊だけのハルゼー艦隊に対し、輸送船団をも守らねばならない小沢艦隊。
ハルゼー艦隊の空母は「エンタープライズ」「ヨークタウン」「サラトガ」「レキシントン」の4隻。
小沢艦隊の空母は「赤城」「加賀」「翔鶴」「瑞鶴」の4隻。
大型空母4隻同士で艦載機数もほぼ五分。
日本軍搭乗員の技量は高いが、連戦で疲労している上に、守る対象が多過ぎる。
新合衆国軍搭乗員は英製F4Fに搭乗している。
ハルゼー艦隊航空隊は、敵艦隊・船団攻撃に集中すれば良かった。
だが残念な事に、その攻撃機はSB2Uヴィンディケイター、TBDデヴァステイターという極めて性能が低いものから更新されていない。
こればかりはイギリスのバラクーダも性能が低い為、輸入しても何も意味が無い。
それでもヴィンディケイター急降下爆撃機は、隙を見て空母「赤城」と「翔鶴」の飛行甲板、「加賀」には至近弾数発を食らわせる。
日本隊は4隻の空母全てに爆弾を直撃させるが、新合衆国艦隊は驚異的なダメージコントロールを行い、すぐに修復させてしまった。
双方とも航空魚雷は当たっていない。
ただし「翔鶴」には新合衆国潜水艦から発射された魚雷が命中し浸水、傾斜が激しくなっている。
日本海軍はダメージコントロールが下手くそで、「翔鶴」も回復しない。
ハルゼー艦隊は飛行甲板の修理が終わり、上空待機していた機が続々と着艦する。
小沢艦隊は無事な空母「加賀」「瑞鶴」に被弾した「赤城」「翔鶴」の機も着艦させるが、全部は収容し切れない。
一部を海上放棄し、混雑する格納庫では第二次攻撃隊の準備が遅延していた。
ハルゼー艦隊は修復なった飛行甲板に、補給を終えた艦載機を並べている。
「さあ諸君、キル・ジャップの時間だ!
行ってキル・ジャップして来い。
キル・ジャップしたらアイスクリームをたっぷり食わせてやるぞ!」
ハルゼーがそう言って、甲板士官が一番機を発艦させようとした直後
「敵機直上!
急降下!」
新合衆国艦隊監視員の悲鳴が上がる。
それは山口中将の第二航空戦隊から出た攻撃隊であった。
山口分艦隊(第二航空戦隊主体)は3日遅れてシンガポールに入港する。
そして、搭乗員の休息無し、空いた空間には乗り遅れた陸軍兵士を詰め込み、さらに陸海軍全乗員をこき使って物資を補給して、セレター軍港を出港した。
「人殺し多聞丸め、戦闘機乗りに米俵を運ばせるとは何たる事だ!」
「米俵なら理解出来る。
何か知らんが色んな物積み込ませて、一体何のつもりだ」
「文句言うな!
俺たちは命令系統が違う陸軍部隊のものだ!
やっと帰れると思ったら、袋詰めの物資を運ばされて……」
「負傷しているのに、そんなの唾つけて置けば治るとか言われた。
あのおっさん、どうかしてるぞ」
「陸軍さん、だから我々は『人殺し多聞丸』って呼んでんですよ」
乗員は文句を言うが、当の山口中将自ら荷運びをしているのだから、それ以上の不満は無い。
こうして高速補給の後、輸送船団を護衛して歩みの遅い小沢艦隊に追いつく速度で追いかけていた。
そんな中、前方で電波の発信が相次ぐようになる。
無線封止をしている味方艦隊が、そんな迂闊な事をする筈がない。
敵が居るのだ。
敵の恐らく潜水艦が、前方の味方艦隊の位置を報告しているのだろう。
山口中将は攻撃隊に出撃準備をさせ、そして待機する。
じっと待った。
そして味方偵察機による敵艦隊発見の報告を受け取り、そこでやっと動く。
ここでは少し遠い。
第二航空戦隊は全速前進して、ハルゼー艦隊への距離を詰めた。
この前進の間に、小沢艦隊とハルゼー艦隊はお互い殴り合い、双方損害を受けた。
そしてやっと第二航空戦隊から攻撃隊が出動。
まったくの偶然で、上空に差し掛かった時にハルゼー艦隊の空母には弾薬を満載した攻撃隊が、出撃を前に並べられていたのだった。
この爆発物の陳列めがけて、インド洋で命中率九割というチートな急降下爆撃機隊が襲い掛かる。
急降下爆撃機の攻撃は、魚雷や爆弾を抱いた攻撃機の居並ぶ中にぶち当てられた。
次々と誘爆していき、4隻の空母は目も当てらない惨状となった。
山口は闘将である。
敵空母を確実に撃沈するまで攻撃の手を緩めない。
彼の指揮する「飛龍」「蒼龍」は
「まさか、空母で砲撃戦でもやるおつもりですか?」
と参謀たちが疑うような勢いで前進し、帰還した攻撃隊には
「そのまま下りて来い。
墜落するのは勝手だが、決して空母を傷つけるなよ」
と無茶苦茶な事を言いながら、収容しては発艦、収容しては発艦を繰り返す。
このエンガノ岬沖海戦で、空母「エンタープライズ」は上部構造が滅茶苦茶に破壊されるもとりあえず自力で、「サラトガ」は浸水も激しい為巡洋艦に曳航されてハワイに帰還、「レキシントン」「ヨークタウン」は撃沈される。
その他の艦艇にも大損害を与えられた。
ハルゼー提督も旗艦「エンタープライズ」の損傷から重巡「ノーザンプトン」に移乗した時、その「ノーザンプトン」が日本軍急降下爆撃機の攻撃を受けた事から重傷を負ってしまった。
現状、太平洋上で活動可能な空母は1隻も無い状態となる。
大日本帝国海軍の大勝利であった。
とはいえ、日本軍も空母「翔鶴」が沈没、「赤城」中破、「加賀」小破という損害を受けていた。
更に帰路、新合衆国潜水艦隊がハルゼーの仇とばかりに攻撃を仕掛けて来て、輸送船の他に重巡「筑摩」「愛宕」すら失ってしまう。
それでも七割以上の輸送船団を護って帰還した第二艦隊及び第一航空艦隊は、各艦の母港に錨を下した。
しかしもう燃料が無い。
修理も特に鉄不足から小破の「加賀」はともかく、中破の「赤城」修復は予定が立たない程だ。
機動部隊はもう動く事は無いだろう。
帰朝報告をしに海軍省を訪れた小沢、栗田、山口の3人の中将は、南雲連合艦隊司令長官の嘆きを聞く。
「亡き山本長官や井上中将の言っていた事は正しかった。
今の我々には艦だけ有って、それを動かす燃料が無い。
今の艦隊は、明らかに国力を超え過ぎた規模なのだ。
もう『大和』も『武蔵』も『陸奥』も、ソ連の侵攻を許さぬよう各地に配置したが、そこで浮き砲台と化しているだけである。
もう連合艦隊は、抜け殻があるだけで、戦力としては消滅してしまったよ……」
おまけ:
海軍省艦政本部では一等巡洋艦「出雲」「八雲」「磐手」、工作艦「朝日」、練習特務艦「敷島」の近代化改装を決める。
「まだだ、まだ石炭なら有るぞ!」
日露戦争を戦った老朽艦だが、石炭式蒸気機関である事から活躍の場が戻って来たようだ。
これを見て、海上護衛総隊の大井篤大佐は怒った。
「軽油はまだかなり備蓄があるだろ!
1万トン級のそんな老朽艦改装する余裕があったら、千トン程度で数を揃えやすい内火機械式の海防艦や駆潜艇を1隻でも多く造ってくれ!!!!」
だが必要は発明の母である。
この後日本は、超高圧液化石炭機関や高性能・高回転船舶用ディーゼルエンジンやその他様々はガラパゴス化した機関を自力開発していく。
そして民間では電気式トロリーバスは良い方、木炭自動車が走るようになる。




