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空が真っ白だ。

作者: 清水悠(Yew)

いつから歩いているのだっけ。なんだかずっと歩いている気がする。

周りの余りの眩しさにきつく目を瞑ってみても、暗闇は訪れない。

そよとも風が吹かないから、澱んだ空気が顔を撫でるのが判ってしまう。

再び目を開けるとそこにあるのは空の白と、それ以外の濃淡だけ。

歩いているといっても名ばかりで、実際には一歩ずつよろけてる。

さっきは何か持ってたと思うのだけど、腕に重さは感じられない。

脚は辛うじて動いているけれど、膝も腰も動かすたびにぐきりと軋む。

日差しが首筋を焼いて熱いのだけど、頭はそれ以上にぼーっと熱い。

心臓の音と蝉の声が聞こえるけれど、耳鳴りなのかも知れない。

座ってしまえばきっと楽なのだろうけど、そしたら二度と立てそうにない。

だから私は歩いてる。一歩ずつ一歩ずつ。だけどどこへ行くんだろう。

どこへ? 何のために? それも思い出せない。


あー、空が真っ白だ。私の身体も空に融け出していくみたい。


空に……融け…て……


 これ、完全に熱中症の前駆症状です。ここまで来たら、冗談抜きで命の危険があります。

 今日(8/11)も暑くなります。こうならない内に水分を摂って体温を下げる対策をしてください。


 尚、2005年9月公開時のコメントを引用しておきます。

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先日転寝をしているときに見た夢の情景を書いたので貼ってみました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ものすごーく、詩的な描写だな~、引き込まれるな~なんて思いながら読んでいたら……。 熱中症!!(笑) いや、(笑)じゃないですね、早く日陰へ。
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