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中村 唯

悪役です。

私、中村 唯の人生は上手くいっていた。


子供の頃から周りの大人は私の味方だ。

同級生にも上手く合わせてあげて、小学校の時も、中学校の時も、高校の時も、大学の時も、みんなの中心に、私はいた。

お父様の会社に優しい私は就職してあげ、親孝行もしてあげた。

それなのに私が配属された部署の課長はとんでもない男だった。

お父様の会社で雇ってあげてるんだから使用人みたいなもんでしょ?

いつも私に下卑た顔でビクビクしてた癖に!

私に残業をするよう言ってきた!

パワハラというやつね。

自分達が無能だから、時間内に仕事が終わらないのでしょ!

残業?

は?するわけないじゃない。

お父様に、無理やり残業を強要された事を報告した。

腹が立ったから暫く旅行に行った。

帰ってきたら課長辞めさせられてた。

あはは、笑える。

私に意見する奴は、会社にいない。

女性社員の取り巻きに囲まれ、私はここでも中心にいる。

私はお父様の会社だから、会社のお金は自由にしていいって思ってたの、それが、ダメらしいの。

知らなかったわー。

もう結構使い込んでたし。

取り巻きに相談したら皆、青い顔になってた。

バカの相手は疲れるわ。

あんた達が行った旅行も、飲み食いしたのも全部会社の金なんだからあんた達も共犯よ、と解りやすく説明してあげた。

お通夜状態のバカ達に指示をしてあげた。

私の取り巻きに入らないから、名前知らないけど、同じ部署の、暗い、ダサいあの女に罪、被せちゃえば良いいってね。


簡単に私が考えたシナリオは、

・男に入れあげて会社の金に手をつけた。

これだけ。


お父様に叱られたけど、協力してくれて上手いこと罪を被せる事が出来たし、私は憂さ晴らしに海外に、また行く事にしていた。



交通事故。

理不尽だ!何も悪いことしてないのに。

そう思いながら意識は薄れ、私は死んだ。



死んだ、・・・ハズだが?


私は、生まれ変わっていた。


時が流れ、自分の置かれた立場を理解した。

私は、

アリーナ・シュヴァイツ

グリナダ王国の宰相の娘。

文明は中世のヨーロッパくらい。

前世の記憶はある。

異世界転生ね。

笑える。

前世の行いが良かったからだろう、裕福な家と美しい容姿を与えられた私。

世界は自分の為に動いているのでは無いだろうか?そんな気にさせる。


12才になった私は、貴族階級の子どもが通うという王立グリナダ学園に通っている。

今日も私は、私の取り巻きと共に学園生活を謳歌する。

せいぜい、異世界生活楽しんでやるよ。

私は笑えてきた。

グリナダ王国

アリーナ・シュヴァイツ

12才

グリナダ王国宰相の娘

王立グリナダ学園

一年生

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