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枕の下に 希望の上に(8)

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僕にとっての悪魔は

天使の戯言を言う

君かもしれない

僕にとっての天使は

人に化学兵器を使う

某国の人間かもしれない




混ぜ合わせて産まれる

宇宙の小石は

混沌になり

それが集まって

惑星になった

もしくは

衛星になった

だから笑う

オアシスの無い砂漠で

大陸の無い海で

オゾン層の無い空で




そんな形にして

紙に移した物語を

丸めて捨てる

机の上に

消しゴムはあるが

消しカスになる文字より

用無しにした文字の方が

悲壮感が増す




そこまで考えて

形にした物語を

丸めて捨てる

鉛筆は短くなったが

芯を消費する事で

代わりに芯になる

あの薄汚れた

小指下は

その内

木炭に変わるだろう




そんな意味合いの

空想にふける

物語の種を探したが

丸めて捨てる

ボールペンのボールみたいに

頭の中を転がり

そして

見えなくなった

世界で一番

知られずに

世界で一番

短い物語

か細い文は

土筆に変わる


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