ディアス
通過
白金貨=100000円と同価値
白銀貨=10000円と同価値
金貨=1000円と同価値
銀貨=100円と同価値
銅貨=10円と同価値
石貨=1円と同価値
です。
【翌日】
特に何もなかったんです。何故神はこういう時にラッキースケベを起こしてはくれないのでしょうか?おい神よ!我にラッキースケベを!。。。俺も元は神でしタァーーーー!?
「おはよう。良い朝じゃのう?」
「お、おう。そうだな。一応今日はお前がいた街に行くから。」
自分の中でカオスに陥りながら返答する。
「そ、そうか。」
暗い顔になりながらも無理して笑顔を作っている。
「嫌なら別にいいが。。。」
「いや。。。自分で今の街の状況を見らねばならぬ」
しっかりしてるなと感心を持った。では何故しっかりしているのに失敗したのか。やはり経験であろう。
「さてと、行きますか」
「そうじゃな」
そういうと2人で通りかかったディアス行きの馬車に乗り馬車に揺られながらディアスへ向かった。
馬車に揺られていると御者さんが悲鳴をあげて止まっている。
「どうしたんです?」
「あ。。。あれ!」
よく見るとサイトーンだ。サイトーンは肉は美味いが強いので入手難易度が高い。だがジンはそれを聞くと
「あぁ、サイトーンか。セント、今日の夕飯が決まった」
「おぉ、サイトーンではないか?あれはうまかった。さっさと取ってくるのじゃ!」
セントがそう言ったのを聞き御者さんからの制止を振り切り歩いて向かって行く。するとこちらに気づいたサイトーンがツノをこちらに向け突進してきた。俺は避けたついでに右足のかかとで顎を蹴りあげ上を向いた顔に肘で叩き潰した。サイトーンは完全に頭蓋骨が粉々になり地に伏した。
「さてと、終わりました」
俺はそういうと魔法で紐を作り出し頭を切って血抜きしアイテムボックスに放り込んだ。御者さんの方に戻るとあんぐり空いた口が塞がらずに呆然としていた。
「ジンよ。お主何者じゃ?いとも簡単に倒しおってからに」
「あれでも結構手を抜いたんだけど。。。」
俺がそう言いながら後頭部をかきながら戻って行くと御者さんが口を開いた。(元から空いてたけどねw)
「あなた何者なんです?!」
「旅人ですけど?」
「騎士団の人か勇者パーティの方とかじゃないと納得できませんよ?!」
そんなこと言われてもしょうがないのである。だって嘘つくわけにはいかない。
「まぁ、強いていうなら魔剣士?」
「なんじゃその厨二は。。。」
セントが呆れている。
そんなに厨二くさいか?。。。厨二?。。。
「セント。。。お前転移か転生したろ?」
御者をなだめてディアスへの道の途中で聞いた。
「な。。なんの。。。ことじゃ?」
嘘つくの下手か?バレバレじゃないか。。。こんなので騙せると思ってるとは片腹痛いわ。ふむ、知らないとなるとどうやって厨二という言葉を。。。
固有スキル「全てを見る者」を発動していないとボケを演じてしまう。
「なんでわからんのじゃぁぁぁ?!」
そう叫んで御者に奇異の目で見られたセントであった。
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進んで行くとディアスの検問が近づいてきた。セントを変身魔法で別の少女に変身させ検問に当たる。
「おい、身分証を出せ」
兵士さんが言った。
「初めてなので持ってないんですけど。。。」
「そうか、ならば銀貨一枚で1人一つ作れるがどうする?」
「お願いします。彼女の分も」
そういうと金貨を渡し、銀貨を8枚返してもらった。
「金貨を持ってるってことはお前さん絶縁された貴族かなんかか?」
「いえいえ。そんな大層な者じゃないですよ」
「そうか?おっと。話しすぎたみたいだ。この意思に手を置いてくれ」
俺が手を置くと石から魔素が出てきてカードを形成した。セントは躊躇っているので俺が無理やり石に手を置かせるとキッと睨んできた。クワバラクワバラ。暫く待っていると俺の固有スキルに抗っていた石が隠蔽されたカードを出した。
「こんなに苦戦するのはいつぶりだ?どうしたんだ?」
俺の固有スキルに抗ってましたとは言えない。カードを二枚受け取って中に入った。
「あ、言い忘れてたがカードを紛失したりしたらもう一回作ってもらうからなー」
その言葉を背で聞き歩いて行く。
「妾に断りを入れんか?!」
小声で起こってくるセントに謝りながら街を歩く。周りの人たちの話に耳を傾けると
「いやー勇者パーティのファルムオネェ様のかっこよさは異常ですわ」
「いやいや、勇者パーティのサイ様の方がかっこいいですわ」
「いやいや勇者シュン様の方がいいですわ」
「いやいや勇者パーティのアカネオネェ様の方がいいですわ」
「いやいや、イヤイヤ、いやいや、イヤイヤ」
よくそんなに派閥が別れるなーと思いながらセントと一緒に歩いて行く。旧友の名が聞こえたのは気のせいだ。絶対気のせいだ。何があろうと気のせいだ。
「何でそんなに汗を流しておるんじゃ?暑いかの?」
そう言いながらこちらを覗き込んでくる。。。可愛いなチキショウ。
「いや、なんでもない。それより今日は宿に泊まるか?」
「そうじゃな。バレる心配もないのじゃし。。。ん?」
セントのお腹がキューと鳴った。セントの目線を追って行くと串焼きが売られている。俺は顔の赤いセントと串焼きを買い広場にあったベンチに座って食べた。値段は一つ銀貨3枚か安いな。
うんこれはうまい。この肉は。。。クレイジーラビットか?
クレイジーラビットとは狂ったように見つけたものから殺しにくるので名付けられた好戦的な二足歩行のウサギだ。狂犬病のような病にかかっているのではなく性格がもともとそうらしい。全てを見る者で確認済みだ。
隣を見るとセントが至福の顔で串焼きを食べている。食べ方は急いで食べていても綺麗だ。
「食べ終わったら行こうか。宿を取らなきゃ」
そういうと食べ終わったゴミをゴミ箱(入れたら魔法で焼却処分される)に入れ宿を探した。
宿を探していると「宿屋【イッキュウ】」と書かれていたのでそこに入った。入ると冒険者らしき男たちが店の店員さんに絡んでいた。
「おい、ねぇちゃん一緒に飲もうゼェ?」
「ジン、面倒は避けるのじゃ」
イヤイヤ無理でしょ。言われたそばから冒険者の方に向かって行ったジン。
「やめてあげてください」
「なんだテメェ?!殺す。。。ぞ?」
なぜこうなったのか。俺が仲間の方々を魔法で瞬殺したからだ。
「おい!お前ら?!冗談やめろ?!」
いくら呼びかけても起きない。俺の方をガタガタ震えながら見る。
「俺は。。。Cランクの冒険者だぞ?!」
「へーそうですか。まぁそういうのいいんで気絶してください」
俺がそう言って頭をデコピンすると意識が飛んだのか倒れた。見られたので指をパチンとならすと俺の行動に関する記憶がセント以外の人から消えた。
「あいつ。。。規格外過ぎるじゃろ。。。」
セントは呆れながら部屋の鍵を受け取ってさっさと部屋へ行った。
俺はセントが先に行ったのを見て、料理を2人分受け取り自室へ行った。
セントはベットに腰掛けて待っていた。
「おぉ。ありがとう」
そう行ったセントは料理を受け取り食べて俺が魔法で焼いたサイトーンの肉をも食べた。
これだけ食べてなぜ太らん。。。
「で、今の街を見てどう思った?」
「今の領主の手際の良さに驚いた。。。だがそれと同時に違和感を感じた」
「よく気づいたな。多分お前が街長を失席したのは嵌められたんだと思う」
俺の言葉に絶句するセント。
「俺が言えるのはそれだけだ」
そう言うと俺はベットに横になり眠りについた。セントも俺の後に眠りについた。
【翌日】
俺は朝早くに宿を出て現街長の元へ向かった。なぜ嵌めたんだと問い詰めて答えが悪い者であれば悪夢を見せるために。。。
今度は新年ですね。
正月版も書きたいと思いますのでよろしくお願いします。m(_ _)m