ショート・ストーリー「メリークリスマス」
この話はクリスマス編と言うことで本編とは関係ありません。
ご了承ください。
「ジンーーーーーーーー!!!!早く出てこーい!!」
この声はクリスか。ハァ、俺はコタツの中でぬくぬくしてんだから呼ぶな。その思いとは裏腹にクリスはクラスの男どもを連れて家に入って来た。
「おい、ジン。出てこいよ!」
「嫌だ。おーれはこーたつーでまーるくーなるー♪」
そう言い(歌い)残しコタツの中に深く入りねようとした瞬間、クリス、ファルム、サイが俺を引きずり出し冬装備をさせて連行された。俺はセリ姉を見るもセリ姉には満面の笑みでおくり出された。暫く引きずられているとクラスの数人から雪玉を顔にぶつけられた。
「ただでさえ寒いのニナァー」
俺は即座に氷魔法で数百個の雪玉を作り投げて来た奴らを包囲一気に雪に埋もれさせた。
「よし。」
「よしじゃねーよ。やりすぎだろ?!」
俺が乗っているソリを引っ張っていたクリスは俺に喚き散らしている。うるさく思った俺は雪玉を作りクリスの口に詰め込んだ。雪玉をくらった(食らった)クリスは倒れて口に入った雪玉を吐き出していた。俺は坂のところまで行きソリを使って逃げようとしたがファルムが火の魔法で雪を溶かしたので逃げれず3人からガッツリ雪玉をくらった。
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暫く遊んで帰るとセリ姉がドレスに着替えていた。
「どうしたんだ?」
そう聞くとセリ姉が
「あら。サイくんたちに聞かなかった?サイくんの家でパーティーがああるのよ?」
「は?なんのことだ?」
あいつら黙ってやがった。これは復讐確定だな。
「ほら。ジンも着替えて来なさい。」
タキシードを渡されたのでもらい自分の部屋で着替えた。戻るとセリ姉が両手にワックスつけて待っていたので俺は抵抗せずに待っているとオールバックにされた。
「これで。。。行くのか?」
「そうよ。」
キリッとか聞こえそうなポーズを決めながらこっちを見ている。諦めて俺はセリ姉と手を繋いでサイの家に行った。
「ヤァ、待っていたよ。」
「やっと来たのね。」
「遅かったじゃねーか。」
上から順にサイ、ファルム、クリスだ。
「このパーティーのこと隠してたろ?あとクラスで誰が知ってるんだ?」
そう聞くとクリスはちゃんと答えてくれた。
「お前以外のみんなだ」
「ほぉ。。。そうかそうか。お前ら。。。俺に何されても文句なしな?」
3人のえ?という言葉を聞いた瞬間。クラス全員の口の中に唾液を結晶に変え雪玉を発生させた。みんなウゴ?!と言って吐き出している。その好きに逃げ出し隅で1人で食事を始めた。
「うん。うまい。」
その声が聞こえたのかファルムが近寄って来た。
「さっきはよくもぉぅ?!」
俺は食いかけだったチキンをファルムの口に押し込んだ。
「うまいだろ?」
ファルムは顔を赤くし「関節、関節」とつぶやいている。怖っ。
俺は逃げ出し屋根で食べ始めた。屋根には俺用に防御壁を張って雪をしのいで、火魔法で温めている。
するとファルムとサイも来た。
「僕らもいいかな?」
さっきのことを気にしていないのか普通に話しかけて来た。俺は人1人が入れるように穴を器用に開け2人が入ったところで締めた。
「本当につくづくあんたの能力ってチートよねぇ。」
顔はまだ赤いが悪態をつけるくらいには回復したようだ。その言葉で苦笑いしてしまった。サイも同様苦笑いしている。3人で食事をとりながら夜空を見上げていた。
なぜ他のみんなは来ないかって?それは3人しか知らない秘密の抜け道だからと言っておこう。だから他のみんなは着たくても来れないのだ。パーティーが終わるとセリ姉と一緒に帰った。セリ姉は言った。
「こんな幸せもいつかは終わるんだね。」
と、そうだね。と俺は言った。
その後家に帰った俺とセリ姉は何歳になってもやめてはもらえないクリスマスには一緒に寝るというルールによって一緒に寝た。俺は抱きついて着たセリ姉の双丘を堪能しながら意識を闇に葬った。
クリスマス感ゼロだった気がします( ̄ー ̄)。
すいませんm(_ _)m
次は本編です。