修学旅行編・終(完)そして卒業
魔車は魔法で動く馬車です。御者も馬もいませんが、魔法で作った御者と馬で運行されています。
みんな乗り込んだことを先生が確認しすぐに馬車は出発した。合成ロリッ子の犬人族魔車ガイドさんが喋っている。
「皆様こんちゃー。今回魔車ガイドとなった、ウェスだワン!皆様どもに快適な旅してやるワン!」
ぱちぱちぱちー。と拍手がなり合成ロリッ子魔車ガイド、ウェスさんは次々に名所を紹介していった。
「ここが今回のメインだワン。街長が住んでる高タワーだワン」
俺は心の中でまんまかよとツッコミを入れた。あぁ、みんなセントはどこに行ったか気になるだろ?執事が再起不能になる言葉を散々浴びせ完全に執事が召されたあと俺たちについてきやがった。今は俺の隣で外を見ている。俺の秘密を知っているサイとファルムが一番ステータスが高い俺に任せた。俺はすでにステータスをセット3にしてある。時折飛んでくる魔法を魔法で跳ね返して返り討ちにしながら観光を進めて行った。なぜ先生たちが文句を言わないかと言うとセントは権力で親に言いつけると脅しているからである。なんて子供だろうか。ほんと怖い。
「おい、ジン。あのタワーは我の家だぞ。」
膨らみかけてはいるが薄い胸を自信満々に張って自慢してくる。
「おぉー。スッゲー。」
適当に相槌を打って感心したように見せる。。。。俺今すごく眠い。
やっと観光が終わり帰る時間になった。セントに別れを告げみんなで故郷に帰った。二日しかいってないのにとても久しぶりに感じる。解散式を終え俺は家に帰った。
「ただいまー。」
するとおくから「おかえりー」と聞こえてきた。年齢は人間でいう23くらいだ。とても綺麗で姉のような存在だ。そんな姉の名はセリア・セルナンドという。俺はセリ姉と呼んでいる。彼女は、母性が強い人(龍神だけど)だ。帰ってきていきなり抱きついてきた。豊満なその胸が俺の顔にぶつかる。
「グハ?!」
帰ってきていろんなところを触り怪我していないかチェックしている。俺はされるがままになっていたが、それを終えると家の扉を閉めて普通に抱きついてきた。身長は俺の方があるのでちょうど俺の胸に当たるくらいだ。なんでも俺に二日に一回抱きついて成分を補給しないといけないらしい。それが終わると旅行の話をした。
「へぇー。そんなことがあったんだー。あ、そういえば明日は卒業式だね。私は絶対行くわよ?」
「来なくて。。。。いいわけないじゃないか?!絶対きてよ!!」
なぜ言い直したかお分かりいただけるだろうか?彼女は俺に魔法打ってきやがった。怖ええ。
「そーよね。ジンが拒絶するわけないもんね。」
そう言いながら奥に消えていった。そう、明日は卒業式。そして母親が死んでちょうど10年目だ。俺は真相を知っている。この村の上層部が人とのこを作った俺の母を襲い殺したのだ。母親は死ぬ間際、俺に生きてといって死んだ。セリ姉は気づかないように気を使ってくれてはいるが忘れられない。上層部は必ず殺そうと決めた。
翌日は卒業式だ。みんなはそれぞれの格好で来ている。ファルムはドレス、サイはタキシード、俺はパジャマだ。他のみんなはサイたちのようにきらびやかに着飾っている。俺のは、セリ姉が用意したウサギさんの耳のフードがついたやつだ。朝寝坊してそのままきたのだ。セリ姉は興奮してフード付きのやつを着て出てくるところを楽しみに待ってる。
「お、おはよう、ジン。まさかそれででるわけじゃないわよ。。。ね?」
ドレス姿のファルムが聞いてきた。
「おはよう。麗しのファルム様いつもと雰囲気が違うので気がつかなかったよ。」
冗談で言ってみたのだがファルムの顔がわずかに赤くなってしまった。するとサイが近づいて来た。
「やぁジン。ファルムをいじめないでくれるかな?」
「い、いじめられてないわよ!」
そういうとプンプンしながら歩いていった。
「それで。。。ジン。。。そのかっこうは?」
サイは不思議そうに聞いてくる。
「セリ姉の要望と朝寝坊したから。」
「あぁ。。。」
そういうと何も言わず去って行った。しばらくすると入場が始まる。
「おーい。ジンーーーーーーーー」
セリ姉の声だ。俺は小さく手を振るが、セリ姉は少し興奮しているようだった。ハァハァなっている。他の親御さんは俺の格好に唖然としていた。担任の教師はやれやれと行った風な感じだ。校長がなんか色々言って証書を貰いまた誰かが何やらいろんなことを言って退場して行った。俺たちは閉会の言葉が終わり一斉に退場、家に帰宅した。
「いやー。可愛かったわよぉ〜ハァハァ」
セリ姉が暴走している。どう止めようか。。。
「あ、そういえばどうするの?この後。。。」
セリ姉が深刻そうな顔で聞いて来た。俺には考えがある。
「うん。今から自殺したっていう噂流して、魔法で分身作って自殺したように見せる。俺は何年か奥の森で過ごすよ。」
「なるほど。わかったわ、私にも演技任せて。ファルちゃんとサイくんはどうするの?」
「あいつらにも伝えない。騙すのはまず味方からっていうだろ?」
「あら、私のことは味方だと思ってないの?」
拗ねたようにセリ姉が言うので、抱きついて耳元で
「大事な人だとは思ってるけど?」
と言うと方が赤く染まった。
「もう、バカ。。。」
そう言うとセリ姉も抱きついて来た。暫くそのままでいてすぐ自分の部屋に戻り、遺書を作成。俺の分身も作り完全なる隠蔽者の力で俺と全く同じにした。魔力の粒子すら感じない。脅かそうと思いセリ姉の前にコピーを座らせ俺は様子を見る。セリ姉がちょうど起きて俺のコピーを見た。
「。。。。。。。きゃあああああああああああああああああああああああ?!」
そう言うと倒れた。俺はすぐにコピーをそのままにしてセリ姉を覚醒の魔法で起こした。
「ごめんセリ姉。イタズラしちゃった」
そう言うとセリ姉は怒り暫く説教を受けた。。
「それにしてもよくできてるわねぇー。」
そう言うと俺のコピーを突いた。俺はその死体を持ってあらかじめ決めていた場所に死体を放置し準備した荷物を持って出て行った。森にはこれまたあらかじめ作っておいた洞穴があり魔法と完全なる隠蔽者でもうバレない。
「さてと神様時代みたいにグータラしましょうか。」
そう言うと俺は洞穴の中に潜り時折セリ姉を招いたり、狩りをしたりしながら過ごして行った。。。
どうしてもバスガイドと書きかけてしまう( ´Д`)y━・~~
一気に5年後に飛びます。。。がクリスマス編とかやります。ショートストーリーで
誤字脱字、何文字程度で書けばいいのかよろしくお願いします。m(_ _)m