修学旅行編・終ノ壱
遅くなってしまいすいませんでした。m(_ _)m
なんと入ってきたのはファルムと昼に会った少女セント・ディアスだった。湯けむりで隠れているのか2人は俺のことに気づかない。
「うわぁー。人いなーい。」
こっちはセント
「そうね。2人で楽しみましょ。」
こっちはファルムか。。。
これはバレたら大惨事になると思った俺はすぐに隠れた。大きな岩なので目視で見つかるはずもない。
「なに?セントちゃん」
ファルムがセントに聞いている。何してるんだろう。
「むむむ。。。ていっ!」
何を思ったか。セントはファルムの胸を鷲掴みにし揉みしだいている。
「ちょ。。。やめっ。。。てっ」
顔が赤く染まっていき変な声が聞こえてくる。
やばいよ。この声はやばいって。俺のMUSUKOが成長してしまっている。
「もうっ。ダメっ!!」
ファルムがそういうとセントが単純な力で押され湯船に突撃してきた。俺はセントを助けるためすぐに出て行きセントを抱き抱え一緒に吹っ飛ばされた。
「痛ってー」
俺が起きると目を見開いて俺を見るセントがいた。。。
「コンチワ」
俺がいうとセントは顔がリンゴになりグーで殴ってきた。ここで避けてもいざこざが始まるので避けずにわざと当たりそのまま吹っ飛んでいった。林の中に突っ込んだ俺はすぐに今は男風呂になっている方へ駆け込む。
よく耳をすますと慌ててファルムが助けに行く音が聞こえたのですぐに着替えを入手し風呂を出て自分たちの部屋へ戻った。
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部屋に戻ると重たくドヨーンとした空気が辺りを包んでいる。俺は危機察知能力が反応し避けると同時にサンダーソードを使ったサイが俺を斬り伏せようとしてきた。
「ジーンー。。。。キミィー。。。イケナイコトォー。。。シタヨネェー。。。」
これは大分いってるべ。いかんべさ。これは止めんとダメだべさ。俺は今のステータスで出せる最大スピードで際の前に行き全力で土下座を決め込んだ。
「すいませんでしたぁぁぁーーーーーー」
これでも許してもらえずさらに切ろうと攻撃してくる。
「君たちが僕のいうこと聞かないじゃんか!?」
もはや涙目である。あかん。泣き出す。そう思った俺はみんなにテレフォンの魔法でみんなに集合をかけた。
俺は逃げたり避けたりしながらみんなの待っている部屋へ誘導しみんなが土下座しているのに加わって一斉に
「「「「「「「「「「すいませんでしたぁぁぁーーーーー!」」」」」」」」」」
謝った。するとそれを見たサイがお花畑を感じさせる雰囲気を作り
「うん。。。許す」
そういうとルンルンしながら満面の笑みで帰っていった。
一仕事終えた俺達は、みんなで宴会を開いた。
「いヤァー。びびったぁー。」
クリスが笑っている。みんなもそれに同意し一緒に笑って一時間ほど宴会をした後みんなそれぞれの自室へと帰っていった。
「ただいまー」
とはいっていったはいいが目を疑った。セント様がいたのだ。
「お。。。。おまえは。。。。。」
顔を真っ赤にさせ俺に指をさしプルプル震えている。ファルムは気づいたのか静かに黒い笑みを浮かべている。際はなんのことかわからずオロオロしている。
「あぁ。部屋間違えた。」
出て行こうとしたらファルムが俺の方を掴み部屋の引き摺り込みドアを閉め鍵をかけた。
「サーって。何が言いたいかわかるよねぇ」
「はい。すいませんでした」
正座して説教を食らっている。セントは顔をまだ赤くさせているし、サイはなんのことかわからずまだオロオロしている。そこから一時間ほど事情を聞いたサイ、ファルム、セントからみっちり絞られやっと解放された
「んじゃ寝ますかね。」
俺はさっさと真ん中の布団に潜って寝る準備をした。すると俺の右にサイ、俺の左に俺側からセント、ファルムの順番で布団に入っている。
「ちょっと待て。なぜこいつ(セント)がいる?」
「お風呂でセントちゃんと意気投合しちゃってさー。」
経緯を聞いたが長かったのでカット。今の話でセントは赤くなっている。そしていつの間に寝たのやらファルムとサイは音もなく寝ている。
「おいちびっこ。起きてるか?」
「ち、ちびっこ言うな。我はセントじゃ。」
「あぁ。じゃあセント。さっきは悪かった。」
俺がこの話をすると同時にセントの顔が赤くなる。
「う、うむ。そなたは助けてくれたのに殴って悪かったのう?」
「問題ない俺は龍神族だからな。ついでに言うが昼助けたのは俺だ。このこと周りに広めたら記憶消すからな」
「?!。。。う、うむ、承知した。昼は助かった、ありがとう。では妾も眠ろう。おやすみ」
そう言うとファルムの方を向いて寝始めた。俺も疲れが出てきていたので早急に意識を闇に葬った。
苦しくなり起きてみると、セントが俺の上に乗っている。
「美少女が上に乗っていると言うのは悪くない。」
ぎゅっと抱き疲れているのでまともに動けない。動こうとするがセントの手があるのでそのまま待っているとサイとファルムが先に目を覚ました。
「「おはよぉー。。。ジン。。。君。。。」」
心底引いたような目で見てくる2人から逃げるようにおれは言い訳を並べる
「い、いや。。これはだな。。。エェーと。。。あれだ。事故だ。こいつが寝返りを打った時に俺の上に乗ってたんだ」
「ふーん、ならそう言うことにしといたげる。先にしたいってるから、セントに手を出しちゃダメよ。」
ファルムがそう言うと2人は下に降りていった。
「セント、起きろぉー。朝だぞー。」
一応揺すって起こす。
「ん。。。パパですか。。。?」
「いやパパじゃなくて悪い。」
俺の声を聞き、自分の位置を確認した瞬間には真っ赤なトマトが出来上がっていた。
「飯食いに行くぞ。」
フリーズしているセントを抱き抱えて降りて行く、するとセント直属の執事に見つかった。なんで分かったかって?執事服に腕章がつけてあって、セント様親衛隊と書いてあるからだ。
「セントさまぁーーーーーーーー!!!!」
その声にフリーズしていたセントは回復。近づいてきた執事に光魔法「ホーリーバインドでガッチガチに固めた。
「なぜ!?なぜですかセント様ぁーーーー!!」
「消えろゴミ虫が。。。」
セントのどぎつい一言で執事は死んだ。
南無ーー。
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いやー遅くなった。みんなまだいるか?セントと手を繋いで食堂についたところ、待っていたみんなに一瞬ギラついた目を向けられたがセントの猫耳を見た瞬間みんないい雰囲気に戻ってくれた。彼女が街長の娘であることを知っているものは固まってしまっている。いってなかったか?セントは獣人(猫人族)だ。
「みんなはセントに甘く俺には厳しく接するんだな」
みんなから遅かった罰としてご飯の盛り付けをさせられていた。どんなに早くしても遅いと言われるのだからたまったもんじゃない。ついでに言うが、セントは特別席で先に食べている。
「いただきます」
みんなが一斉にいただきますといって食べ始める。
献立はご飯、お茶、味噌汁、ミートフィッシュの塩焼き、漬物だ。うん、和食っていいよね。
ミートフィッシュはそのまま肉のような味がする魚だ。身はふわふわ、味は肉という摩訶不思議な感覚だ。あとはみんなが食べてるような一般家庭の味だ。だが俺が日本にいた時よりうまい、どう言うことだ。あとで料理長に聞いてみよう。
みんなは朝食を食べ終わるとすぐに二日目の観光の予定の魔車に乗り込んだ。
あと一個続きます。