魔王になりまして。。。
・・・数時間後・・・
やっと脳内の情報を整理し終わった俺はセントにさっきあったことを話した。セントは混乱したりしながら俺の正体などをしっかり聞き入れてくれた。そして俺は魔王になってしまったらしいと告げるとなぜか爆笑していた。
「なぜ笑うんだ?」
「だ、だって。。。適当に返事してたら。。。。魔王になってましたって。。。。あははははははは」
笑いが治らないようです。笑いが収まったのを確認すると俺はセントに説明した通り魔王城に飛んだ。
「ジン〜!」
抱きついてきたセリ姉改めシャリルは俺に抱きつき俺は押し倒されていた。
「ジン?!」
セントは驚いた顔をしていたがシャリルの行動を見るや否や引き剥がしていた。
「なんか周りに敵意しかないんだけど。。。」
俺はガロウに聞いた。
「あぁ、俺はお前の実力を知っているが周りの奴らは知らんからな。不服なのさ」
そういえば俺の新しい称号に魔王ってのがあった。
「じゃあジン。ここの奴らを手なずけなさい」
シャリルはそう言うとセントとの口論を再開した。俺についての口論てw
「新魔王様。貴方様のお力しかと拝見させてもらいたい!」
なんか老獪なのが出てきた。ゴブリン族族長か。
「お前だけじゃなくてみんな一斉にかかってこい。時間の無駄だ」
俺はそう言うと刀を抜き防刃魔法で刀をコーティングした。
みんなが一斉にかかってきたので俺は雷魔法「迅雷」風魔法「疾風」身体強化魔法を発動し刀に麻痺の相乗効果を乗せて各部族の族長たち以外を瞬殺し族長たちに対峙する。
「まずは私から」
五降神と呼ばれる5人がいる。部族の中の族長はその部族の中で頂点に立つものが勤めている。その族長の中でも上位5名が五降神と呼ばれる。この五降神の中で第5位のガーゴイル族の族長ガイルがジンとのサシの勝負が始まった。
ガイルは飛んで魔法を撃ちながら接近戦をしようと考えていたがガイルの魔法を弱点属性の防御魔法で守り異常に込められた無属性の矢を一本ガイルに撃ったガイルは魔法障壁で止めようとしたが異様なまでに高密度な無属性の矢はガイルの魔法障壁を貫き天井にガイルごと突き刺さり動けないように手足にナイフを刺し固定した。(ナイフにも魔力が付与されており切れ味などが増しています)
「無念。。。」
そう言い残したガイルは気を失った。
その後悪魔族、吸血鬼族、と2人の族長を倒した。つぎにでてきたのは魔神族であった。
「魔法が得意なようだが我には勝てまい?」
そう言ったのを俺は聞き無属性の矢で攻撃したが相手の防御魔法を突破できず消えた。
「ほう。なかなかやるなお前」
「我は魔人族族長、ソウルド・ギャルファンと言う」
そう言うと色とりどりの魔法弾で俺に狙撃してきたので全てを魔力障壁で防いだ。
「お主もなかなか。。。だがこれはどうかな?」
そう言うとソウルドは闇の上級魔法を使用した。
「くらえ!デスボルメテオ!」
黒く染まった真っ黒な炎球が俺に迫ってくる。俺は一言言った。
「キャンセラーマジック」
そう言うと真っ黒な炎球消滅した。俺は千を超える無属性の矢でソウルドを他の3人と同じようにした。
「最後はお前だ。。。な?」
最後のは興味深かった。自分の種族と馴染み深い反応を感じるのだ。そしてそのものはローブで何も見えなかった。
「私はソフィーナ・クラウト。。。よろしく」
そう言うと俺の龍神刀と同じような雰囲気をまとった槍を構えた。相手もそれに気づいたようで驚いていた。
俺は刀を抜き相手のステータスを見た。
ステータス
名前ソフィーナ・クラウ
性別女
年齢300
装備 竜の装具
武器 龍神槍「破竜の長槍」
固有スキル「長槍の覇斬」「竜の操者
称号「強化魔法マスター」「外見幼女」「みんなのアイドル」「年下好き」「竜人族の子」「竜の友」
スキル「激流蒼・槍の舞」「千幻斬槍」「竜の雄叫び」「斬竜撃」etc
魔法適正「強化魔法」「召喚魔法」
レベル347
総戦力3470
結構強いな。俺はセット3にした。周りの魔族たちは桁違いな魔力量と気迫に押され一瞬息をするのを忘れたほどだ。
その頃ソフィーナは思っていた。あの人龍神族の人ダヨ。なんかすげぇのが出てるし、なんで槍構えちゃったんだろ。。まぁ、まだひよっこだし勝つ見込みはある。
自分に強化魔法を自分の限界ギリギリまでかけジンに斬りかかるが何故かどこにもいない。。。どこに。。。
「終わりですね」
そう言うとソフィーナを押して倒した。
「くっ。こんなガキに。。。殺せ!」
そう言われたジンは
「ならまずお前は俺のものになれ、オレを倒せば殺してやる」
何が起きたか戸惑っていたソフィーナだがこの言葉と顔が近いので赤面してしまい
「はいぃ。。。」
と言って墜ちた。
すると全魔族が
「「「「「「「「「我ら魔王軍は貴殿の配下に下りましょうぞ。魔王ジンさま」」」」」」」」」
そう言うと顔が赤かったソフィーナもこうべを垂れた。ジンは恥ずかしくなり顔を赤面させた。魔族に近いものは強者に惚れることがある。っていうか何今のセリフ。俺の悪いとこがぁぁぁぁ。。。
「それはそうとなんで俺が魔王に。。。」
「ハッハッハー。私がめんどくさくなったから押し付けたw」
笑いじゃねぇよ。俺に押し付けんなよ。。。
「まぁ私はあなたが生まれた頃から知ってるし、嘘ついてて何も出来なかったど今は自由だから私はジンの嫁になる!!。。。って言うかさっきあんたソフィーに告白したでしょ?!」
ここでの愛称はソフィーか覚えた。セントも怒っている。何でだー?
ここでハーレム要員2と3が見つかった(本人自覚なし)
【王都・ヴァルカン】
「なに?新魔王が誕生しただと?!」
そう大きな声で叫んだのは現国王フェイク・サルガ中年だが鋼のような肉体をしており、この国でも5本の指に入る強者だ。
「はい。先ほど魔水晶から検出されました」
そう言ったのは魔導部隊隊長のゴウル・キャラガンだ。
「ヘェ〜。次のはどんな奴?」
そう言ってきたのは勇者タケル・オオミヤだ。三ヶ国に1人ずつ魔王がおりそのうち2人はすでにやられていた。
「はっ。名はジン・ヴァルハラ。現魔王を」
そこまで言ったのだがある二つの声に遮られた。
「何?!ジンだと?!」
「え?!ジンだって?!」
「サイ様にファルム様。このジンというものをご存知ですか?」
「え、えぇ。友人よ。もう死んだはずの。。。だけどね」
「ジン。。。生きていた?何故僕らに生きていると知らせなかったんだ?。。。」
出てきたのはファルムとサイだった。ジンが死んだと思った2人はジンが自分から死ぬはずがないと思い、ジンがやられるくらいなら今の自分たちじゃジンを殺した奴らに敵わないと判断し修行のため旅に出たのだった。森王の森にに行かなかったのには理由がある。何故なら知らなかったからだ。ここは一部の強者しか進入できないため村は普通の村人には隠していたのだ。
「ふーん。お前ら知り合いだったのか?」
「はい勇者様。この者は同郷のものでして。。。」
2人がそう言うとタケルは厳しい表情となった。
「まずお前らはそいつに手をかけるのはできんだろう?」
「いえ。道を踏み外した友人を殺さねばならないのは僕たちです」
「ほぅ、そうか。ならば一緒にかの魔王を討ち滅ぼそうではないか!」
そう言うとタケルは魔導部隊及び騎士団などの部隊に戦争の用意をするよう各頭領に命じた。
「ファルム。ジンにあって直接聞こう。色々と。。。ね?」
「うん。。。」
2人はそう言うと勇者と同じく自室へと戻って行った。
一ヶ月後。。。【魔王城】
「魔王様人間共が攻めてくるようです」
そう言ったのはガロウだ。この者は斥候部隊の隊長であり、ジンの魔王軍最初の友人だ。
「ねぇガロウその喋り方やめろといったよな?」
「ダメです。目上の者は敬えと親族から」
「だーかーらー」
「こればっかりは癖でどうにも。。。」
苦笑いしているガロウ。俺は諦めた。そういえば人間たちが攻めてくるって。。。うーんファルムとサイの名前があったけど大丈夫かな。。。
「ジン。どうしたの?」
立っていたソフィーが聞いてくる。
「いやな。友人が勇者パーティーにいるかもしれないんだが。。。」
「え?勇者パーティに?!」
ソフィーが驚く声を聞いてシャリルとセントがこちらに来た。俺は2人にさっきの話をしたらシャリルはすぐに答えた。
「あぁ、その2人はお前の友人だぞ?」
その事実を聞きめんどくさくなったと頭を抱えているジンであった。