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主人公紹介
*蓮花 れんか*
吉原随一を誇る[桃桜館 とうろうかん]の花魁
眉目秀麗、才色兼備にして吉原一の遊女
五つの時の飢饉で身売りされた。
当時からその美しさを見込まれ、花魁候補として様々な教育を施されてきた。
名だたる大名が蓮花のもとへ日夜通う毎日。
欲しいものは何でも手に入るものの、自由だけは手には入らない。水揚げの話も多くあるのだが、蓮花は決して首を縦に振ろうとはしなかった。水揚げをしてもらい、この吉原からでたところで、自由でないのは変わらないことだから……
この話は、蓮花の幼少期は省いています。
いつか回想が入るかもしれませんけれどね。