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蓮花  作者: 四ノ宮 花蓮
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蓮花

 蓮の花はどんなに汚いところでも美しく咲き誇る。

 私はそんな蓮の花のようになりたい……そう強く願っているのです。

 この穢れた世界で。


 私は蓮花とでも申しましょうか。

 本名はもう思い出せません。いいえ、思い出さないようにしているのかもしれません。

 今の私にはどんなものでも簡単に手に入りましょう。ただ一つだけ手に入らないものがあるとするならば……それは[自由]でございましょう。


 私の話を少し聞いてくれはしませんか?

 少しばかり長くなるやもしれませんが、最後と思い付き合って下さいな。

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