オレと彼女の朝
ピピピピ……
今日もオレは携帯のアラームで目を覚ます。
横を見れば、幸せそうに眠る、俺の大事な女。
アラームをかけたのは彼女のはずなのだが、起きる気配は全くない。
しょうがない、起こしてやるか。
とりあえず、キスをしてみた。
……起きない。
まあ、キスで起きるようなカワイイお姫様ではないよな。
しかし、そろそろ起きてもらわないと、俺が困るので、次の手段をとる事にした。
とはいっても、する事は変わらない。
キスだ。
ただし、噛み付くようなキスを。
ガブッ
「いったぁ〜い」
あ、やっと起きたな。
「クロのばかぁ、何なのよ」
そして、オレは彼女の前で一声鳴く。
「にゃおーん(飯をくれ)」
こうして、オレとオレの大好きなご主人の毎日が始まるのだ。