ある日砂場で
僕がお砂場でお城を作っていると、マコちゃんが僕のお城を蹴り上げた。
「なにするんだよぅ」と、僕は涙目になりながら小さなコブシを振り上げる。
マコちゃんは、ふんっ。と笑い僕を突き飛ばした。「うわぁ」と僕はお砂場に、とすん。と尻もちをついた。
きっと、こないだブランコを独り占めしたのを怒ってるんだ。仕方ないじゃないか。僕はまだ小さいんだぞ。
鼻水を、ずうっとすすって僕は立ち上がった。
「ブランコはっ、ブランコがっ」
ブランコの事を、ごめんなさいしようとしたけれど、うまく言えない。
「マコちゃぁん、シンちゃぁん。どうしたのぉ?」
同じチューリップ組の、メイちゃんがトコトコと駆け寄ってきた。
僕は、鼻水をお洋服の裾で拭う。
「シンちゃんが、ブランコを貸してくれなかったの。だから、シンちゃんのお山を壊したの」とマコちゃんが言った。
「お山じゃないよっ、お城だよっ」僕は酷くプライドを傷つけられ、大きな声を出してしまった。
メイちゃんが僕の声にビックリしてしまった。メイちゃんの大きなお目々に涙が溢れる。
「仲良しじゃなきゃ、ダメなんだようっ。マイ先生が言ってたもん」とメイちゃんが大きな声で泣き出した。
メイちゃんの泣く声が、幼稚園中に響き渡る。
「どうしたの?」
胸にヒマワリのネームをつけた女の子2人が、僕たちによって来た。ヒマワリのネームは年長さんだ。
マコちゃんと僕は、お姉さんたちにもじもじする。メイちゃんは、ぐすぐすしている。
「どんぐりころころ、どんぐりこー」年長組のお姉さんが、ニコニコしながら僕たちをお遊戯に誘った。
僕たちも知ってるお歌だ。マコちゃんとメイちゃんと僕は、お姉さんたちに合わせてぴょこぴょこ踊った。
踊っていたら、楽しくなって嫌いな気持ちは、お空に飛んでいった。
遊び時間が終わるまで、皆でぴょこぴょこ笑って踊ったよ。
お日様がニコニコしているよ。




