10 大怪獣決戦+俺 その3
さて、どう毒を盛るか。近づいて......は無理か。死にはしないだろうけど何分衝撃波が凄い。近づいたらノックバックで信じられないくらい吹っ飛ぶ気がする。どうしよ........あっそうだ、あれ、あれならいける。面倒くせぇから回想入る。
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あれは小学校低学年の頃だった。
「うわー!どろだんごなんかつくってるー!」
「きったねー!」
「きもちわるー!」
「.....................」
俺と友人A(仮名)は学校の帰りに、近場の公園で遊んでいた。で、クソガキ共に絡まれた。
俺は城を作っていたが、泥団子を作っていたAはクソガキ共の目に止まったらしく、カスみたいな語彙力で罵られていた。
「こんなのこわしてやる!」
「そうだそうだ!」
「はやくそこどけよ!」
クソガキ共は何か、微妙に噛み合ってない気がしなくもないコンビネーションで口早に攻め立てた。
実際、「そうだそうだ!」って言った瞬間に若干「何言ってんだコイツ」みたいな空気になった。だがそれも直ぐ忘れてワーギャー言い始めた。
そしてクソガキ共が遂に泥団子を壊そうと一歩踏み出したその瞬間。
「.................っ」
Aが愛する泥団子達を守り抜く為にクソガキ共の前に躍り出た。
「あ?なんだよどけよ!」
「そうだそうだ!」
「いまからこわすんだよ!」
そう言ってクソガキ共の内一人がAの腕を掴んで──────
「ふんっ!」
「おぶがっ!?」
瞬間、Aが掴まれたのとは逆の手で、クソガキの口に泥をぶち込んだ。
そして、小学校低学年とは思えない速さで、残りのクソガキ共の口に泥をぶち込んだ。追加で全員にボディーブローを入れて、「人の物を壊すなら、壊される覚悟をしろ」(※5〜6年経ってから聞いた)の精神で、全員の大事そうなキーホルダーや文房具を破壊しギャン泣きさせた所で、騒ぎを聞きつけた誰の親か知らんママ友集団によって止められて、ターンエンドとなった。
以降、Aとはヤクザとか何かのボスだと思って接している。
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という事だ。あいつらをキレさせて、引き寄せて毒をぶち込む。うーん完璧かな?
おっし、ほな行こかぁ!!
「おい!!そこの馬鹿共!!!」
『『あ゛ぁ゛ん゛!!?』』
うわ食い付くのはっや。まぁ良いや。てか多分コイツら滅茶苦茶口悪いぞ。
「へいへいへーい!たった一人の矮小な人間が言った戯言にキレるんですか〜?心の狭い神だこと!!!
お前らなら行けて悪魔だろバーカ!!!!」
『『殺すッ!!!!!!!!!!!』』
「わー怖い怖い」
よっし、良い感じにブチギレたぜ。これで目の前に持っていってくれれば致死性の駆け付け一杯(効くか不明)が出来るんだが。
『どけッ!コイツは我が殺す!!!!!』
『はぁ?俺サマが殺すんだよ手ぇ出すんじゃねぇ!!!!!』
『んだと、この!!!!!!!』
『うっさいわボケ!!!!!!!!!!』
うわ...結局喧嘩し始めたよ............どうしよ。あ、我な方が俺サマな方ぶっ飛ばした。こっちに近づいてきたな。
『取り敢えずは貴様からだ。この我に無礼を働いた事を後悔しながら死ぬと良い..........ん?何だそれは。ふむ、毒か........我に毒?ククッ、フハハハハハ!!そんな物が我に効くはずが無いだろう!!!あぁ、誠に滑稽である。良いだろう、我に無礼を働く勇気を称えて、褒美としてその毒を喰らってやろう!!』
「あっ」
『────ほら見よ!!何とも....無いであろ.....う?ガハッ!?何故我が.............毒を..............!?』
よっしゃ毒効いたぜ。
「プギャーーwwwwwwwww」
『くっ...........おのれぇぇぇぇえ!!!!!!!!』
よし、我な方は毒った。俺サマな方は.........
『─っつつ、あのクソめが........ん?んでそんなとこ転がってんだ?あ?.............んん? っギャッハハハハハハ!!!!!!!アハッ、ゴホゴホッ。ん゛ん゛、毒か、毒ってwwww惨めなこったぁな!!』
『五月蝿いわ!!!んな事言うなら........お前も飲んでみろや!!!......ガハッ!』
『おいおい瀕死じゃねーか、あとそんなカスみてぇな誘いに乗るわけねぇだろうが』
「こちらHPポーション御座います(大嘘)」
『ん?あぁ助かる。んぐんぐんぐップッハァ、よくやった人間............人間?あっこれどk.........グガッ!?』
よっし、やってやったぜ。
総PVが1000をギリ超えましたー。投稿頻度がミジンコが角生やすくらいなのに追って下さりありがとう御座います。