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心のままに書いた短編集

空も、消えればいいのに...

作者: RERITO

 戻ることはないんだ....もう....もう一度だけ....


 ずっと...ずっと、話したよね。


 会おうって、約束もしたよね。好きなの?って聞いても、君はぼやかして...そうやって、僕はなんだか複雑な気持ちのまま...


 ねぇ...君は、今なにをしてるんだろう。僕が言ったことだし...こうなることは、予測できていたのに、手を掴もうとすれば、するほど...どこかへと行ってしまう。


 あの時に、君がいることで救われていたことに気づいてたら、どれだけ...今変わっていたかな


 さようなら。



「んー....違うよ。それは、違うよ。だって、君の言うことは、一貫し過ぎている。他の目線も必要だと思わないかな?」


「でも!!私の目から見るだけじゃなくて、みんなの目から見てもおかしいって、言ってるんだよ!?ほら、ニュースとかでも出てるじゃん」


 いつも、痴話喧嘩のようなものをしていた。


 僕は、一貫した考え方が嫌いで、よく喧嘩していた。多分、彼女は、もっと色んなことを見たり聞いたりして、一つの答えを出したのかもしれない。


「国家っていうのは、単純にならざるを得ないんだよ。不満なんか出るのがあたり前だろ?」


「知らないよ。そんなこと...もし、そうだとしても、こうやって苦しんでいる人がいるなら、助けてあげるべきだよ」


 知ってる....正論なんて...言われなくても、分かってる。


 だって...じゃあ!!全部救えっていうのか!?そんなの、バカげてる。間違ってる。それを、上に言うのはお門違いだ。


「でも、それを変えた性で、不幸をこうむる人もいる。だから!!」


「変えたいって思うんだから...いいじゃんそれで」


「.......なんで、間違ってるのに気づかないかなぁ」


「私が、間違い正そうとしてるんだけどなぁ....」


 結局、話は大体なぁなぁに、なるんだ。そりゃ、一貫した答えなんて...求めてないから。


 ........


 なんだか....疲れたな...


「おやすみ」


「ん、おやすみ」


 ベッドに、横たわって考える。別に、否定したいわけじゃない。むしろ、そういう一貫しているところが好きではあるんだ。


 でも...毎回こういう話になってしまうのは...


「はぁ....」


 上手くいかないなぁ....世の中って...もっと、安直に考えたら、いいのかな...




「なんか....君の考え方って、とても窮屈じゃない?」


「......そうですか?」


 勉強に疲れ始めたな。と思ったところで、友達からふと、そんなことを言われた...


 確かに、窮屈なような気がする。


 全部を、いい物だって、そういうのは、そんなに悪いことなのかな...むしろ、無難でいいじゃないか


「.....潰れないようにね」


「........」


 返す言葉も、ない。なにかアクションを起こしたら、誰かが不幸が被るんだ....


 だったら...もう....どうしろっていうだ



「私は、普通に静かに暮らしていたいんだ」


「そうなの?でも、刺激的な方が面白くないか?」


「......だって、ほら、ゲームとか、推しのものとか...貰えるだけで、嬉しいじゃん?それが、あればいいかなって」


 代わり映えのしない毎日....楽しくもない日々...それが、楽しいのか?


「それって、面白いものでもなんでもないじゃん」


「なんでもないから...いいんじゃん。」


「もっと、色んな人に、触れ合って話して...そういうのが、面白いんじゃない?ほら、色んな人と話し合ってると、結構楽しいものとか見つかるかもしれないし...」


「んー.....」


 それから、彼女は答えを出さなかった。


 彼女の言ってることは、よくわかるし..確かに、推しとか..そういうの俺にはよくわかんないけど...そういうのに、一貫してたら楽しくなるかもしれないな...



 でも....人間って感じだな





「最近つまんな〜い」


「......え?」


「面白いのが、ないし〜」


「そうかぁ?色々動画とか...面白いのあるよ?」


「んー.....」


 知り合いの話だ....よく、そういうことを言っていた。


 あー...まぁ....分からないことは、ないなぁ....確かに、楽しいことないよね。でも、よく色んな人が、一つのことに向き合えば楽しくなるっていうじゃん?


「あー...暇ー....ちょっと、遊びに行ってくる」


「ん、」


 そうして、また明日も暇だって...言うんだろうか....

 ずっと....同じものばかり見てる気がする



「○○の配信おもしろいよ。色んな人と関わりが、あって...生き生きしてて、好きなんだよなぁ」


「へー」


 確かに、○○の配信って、結構色んなところで面白いって言われてるよね....登録者とか、見た目すっごいもんなぁ


 んー....



「誰々の配信見てみたよ〜」


「そうなんだ」


「面白かった」


「そっか」



 明日って、花火大会かぁ....結構デカいところらしいし、面白いかもしれないなぁ....




 空へと、打ち上がる花火....空って、凄い大きいなぁ...うわっ、人とか、一杯いるじゃん


 屋台とか、あれ...並んでも、買えるものなさそうだなぁ


「手分けして、買いにいく?」


「おーいいじゃん。俺あれ買いたいんだよねぇ〜」


「喉乾いた」


「よっしゃ...じゃあ、適当に買ってくるかぁ」


「おー!!」


 花火が、目の前で見れる場所の坂の真ん中らへんに、ビニールシートを設置してとりあえず、それぞれが欲しいものを買いに行く。


「ん....いいねぇ....なんか、こういう雰囲気好きだわ」


「あ...分かるわ。あっちに、焼肉とかあるぜ」


「飲み物....水ぅ」


 男三人で、見に行く花火....なんだか、周りには人が沢山いて、色々楽しんでるようだ。

 浴衣とか、着てるところを見ると、やっぱり花火っていいよな。って思うわ


「高っ!!やっぱ、いいや。二人だけで、買ってきて」


「そうか?じゃあ、行こうぜ」


「死ぬぅ...水....死ぬぅ」


 屋台のすぐそばまで行って、買うのを辞めた。高いなって、思ったから...別に、必要か。必要じゃないかって聞かれたら、必要じゃないものだし....


 ビニールシートを貼ったところに、戻ってくる。んー、かなりいい場所を取ったような気がするなぁ


「.......暇だ」


 ボケェ....と、空を眺める時間が、出来てしまった。

 ココ最近は、空を見ることが多くなったように思う。なんでだろ....やることないからかな。いや...やることが、ありすぎるからかな。


 話をすることも...やりたいことも、多いのに...


「あー....」


 声にならないため息が、出る。どこか....どこか....別の場所へと、行けたらいいのになぁ


「なんか...スマホでも見るか」


 ワンタップで、明かりがつく。いい物だなぁ...スマホって、いつも助かってるわ。


「ん!?!電波悪っ!?人が多いからかな」


 再びボケェっと、空を見つめる。ここにいる人たち...みんな、楽しんでんのかなぁ....楽しんでるんだろうなぁ....楽しんでるって、なんだろ?いや、もう...よくわかんないなぁ


「暇だァ」


 ほんとに暇だぁ....


「よっ...」


「あ...帰ってきたか」


「屋台混みすぎてて、もうめんどくさくなって、コンビニ行ってきたわ」


「すげぇ...」


 体力やべぇな...


「いい場所取ったな」


「だな」


 それから、あまり話すこともなくなって、しゃべらなかった。僕は、とりあえず、空を眺めた




 花火は、凄かった。死の危険のようなものを感じて、少しだけ心が、踊った....あれ....そういうものじゃないよな。花火ってさ




「ちょっと...取り組みたいことが、あるんだ。多分...十日くらい会えなくなると思う」


「分かった」


「すぐ、帰ってくるから」


「うん」


 それから....彼女とは、会わなくなった....




「ふぅ.....そろそろ、辞めてなんか新しいこと始めたいなぁ」


 そう思ったけど...新しいものって....なんだ?


 俺....新しいものを知らない....多分、動画とか...そういうので、新しいものを見ることは、できるんだろうけど


「んー.....分かんねぇ」


 また会いたいなぁ...


「新しいことじゃないよな....」


 面白いことって....なんだけっけ.....


「前までは....楽しいこととか...そういうの、あったはずなんだけどな....」






「大丈夫?なんか、あった?」


「ん....いや、なんもないよ」


「そうなんだ....」


「いやー...最近楽しいものなくてさぁ....」


「そう?楽しいことなら、一杯あると思うけどなぁ」


「.......確かにw生きてれば、楽しいこともあるよな」


「そうだよ。あるよ。絶対」


「あ.....うん......」





 とりあえず、今あるものは、全て消すことにした。




「空って...広いよなぁ....この上にあるもの、消せないかなぁ....」


 ちょっと...よくわかんない事を言ってるのは、分かってるんだけど...さ

 分かってるんだけど....そんな言葉が、ふと声にだして漏れてくる。


「うぉ.....友達、凄いイメチェンしてんじゃん」


 楽しんでるなぁ


「あー、死にてぇなぁ」


 死ねないけどさ。ひよっちゃうから....


「んー.....」


 んー......



「なんもねぇな...本当に」


 世界に、沢山のものが溢れてるにも関わらず、なんでそんなこと思うんだろう....


「僕、修行僧みたいなことしてる?w」


 客観的に見たら、そうかもしれないなぁ...


「お、月大っきい!!」


 だから....だから、なんだって言うんだろう


「こういう...景色が、最高にいいんだよねぇ」


 うん.....こういうことかな?楽しいって....



「会いたいなぁ....また、彼女に」


 絶対に会いたくないなぁ....彼女に




「戻りてぇなぁ....過去に」


 今のままでいい....今のままで



 空....消せねぇかなぁ


 絶対に、消えることはないんだろうけどさぁ〜

実は、この物語はちょっとだけ歪に書かれています。


変だな?って感じてたら、あなたはとても鋭い人です。活動報告の方に、本来の読み方が書いてありますので、なんだろう?って思った方はちょっとだけ見てみてください。

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