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プレゼント論争

「大河さーん」


ブリリアントに呼び止められる。


「どうした何か分かったか? ちょっと待て」


お食事タイム。


ブリリアントが毎日腹を減らした俺の為に作ってくれる。


サンドイッチとから揚げを頬張りデザートのパイナップルにかぶりつく。


そこへブリリアントにシンディー、ドルチェの三人が合流。


「うまいうまい」


全部平らげてから話を聞く。



三人もいれば有益な情報も集まるに違いない。


アリアのこともある。ゆっくりはしていられないが。


「大河さん…… ハッピー先生は口が堅いですよ。誤魔化されてばかり」


愚痴を言うブリリアントも珍しい。それだけ難敵と言うこと。


「ご苦労。次頑張ればいいさ」


沈んでいるブリリアントの頭をなでる。


「もう大河さんたっら…… 皆見てる前で…… 」


恥ずかしがって頬を赤く染めるブリリアントも悪くない。


「次は僕ね。御酒は祭りに使うんだって」


「まさかそれだけか? 」


「うん」


元気よく答えるシンディー。頼る人物を間違えたか。


「詳しいことは教えてくれません。もう直接聞くしかないかと」


ドルチェまで諦めモード。これは相当手強いな。


「結局成果なしってか。分かったよ。俺が直接聞くよ」


やはりこっそり探ってもらうにも限度がある。


難攻不落のハッピー先生。一筋縄では行かない。


そうするとやり方を変える必要があるな。



「なあハッピー先生は何が好きだ? 」


まずは敵を知ることが肝心。まあ敵と言ってもハッピー先生だが。


それには長年ここで一緒に生活してる彼女たちの意見を聞くのが一番。


「そうですね…… 作ることが得意なのでその材料ですかね。


まさか大河さん…… ハッピー先生を…… 」


「それは僕困る。大人の女性には勝てないよ」


なぜか白旗を上げようとする早とちりのシンディー。


俺は別にその手のことに興味がない…… と言ったら嘘になるか。


「まさかハッピー先生と禁断の関係に? 」


ドルチェまでが大げさに騒ぐ。いい加減冷静になってくれよな。


「話を聞くために手土産が必要だろ。何がいい? 」


「でしたら花などいかかがでしょう」


無難な選択。俺も考えたが果たしてどうかな。


ここにある花はたぶんハッピー先生が育ててる。


まさかその辺に生えてる雑草とはいかないだろうし。


「僕はお菓子が良いな」


自分の食いたいものを言うとはさすがだ。


「気持ちが大事なんじゃない」


具体的には何も提案してくれない。


三者三様。


とりあえず花でいいや。



「それと機嫌良い時を教えてくれ」


朝と夜は避けるようにとアドバイスを受ける。


朝は忙しく余裕がないとか。


逆に夜は自分の時間を大事にしたいそうだ。


早寝早起きが基本。


昼食後がベストタイミングらしい。ただ食事中は絶対にダメ。


さっそく明日伺うことにする。



「そうだ大河さん。エレンさんが気になってましたよね」


とんでもない誤解発言。確かに調査しろと命令したがそれはない。


「大河。僕信じてたのに」


「大河さんの恥知らず」


二人の攻撃を受ける。


こいつら演技力があるからドキッとする。


「大河さん。私と言うものが居ながら」


自分で言ったくせに攻撃に加わるブリリアント。



「冗談はさておきさっき山小屋の方に向かっていましたよ。


ここ最近この時間になると抜けて外出するのでマークしてたんですが。


どうやら山小屋で保護されている女の子の面倒を見てるみたいです」


山小屋? 女の子? あれ覚えてるぞ……


そうだここに来たとき見かけた女の子。


「隣のベットで寝ていたあの子か」


「何だ大河さんはご存じだったんですか。私たちは知らされてませんでした」


「いや見ただけだ。話してはいない。眠り続けていたので心配してた。


だがここに来てすっかりその存在を忘れていた。お前らが居たからなあ」


「大河さん。それはまさか愛の告白ですか? 」


どう勘違いしたらそうなるのかブリリアントは赤くなる。


俺は仕方ないから青くなる。


青く? とシンディーが楽しそうに笑う。


「チャンス。何か分かるかもしれないよ大河」


シンディーが促す。


とりあえずハッピー先生の件は後回しにして山小屋に向かう。



久しぶりの山小屋。


ここに来た初日以来。いやちょっとは顔を出したが中にまでは入らなかった。


だからすっかり少女の存在を忘れていた。


それどころではなかったしな。


さあご対面と行こうか。


なぜか浮かれている自分がいる。


                続く

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