8話 土魔術師、抱きつかれる
夕方頃にもう1話投稿予定です
「僕はこれからレベルが上がるようにして頂ければそれで良いので……本当に」
「お主はできた人だな。どっかの誰かさんとは大違いだな」
がっはっはと豪快に笑い、モナさんの背中をバシバシと叩く。
「ちょっとい、痛いですよ! 」
仲睦まじい(?)やりとりにほっこりする。
「もう一つくらい良いぞ? 」
「いやいや、こうしてお話が出来ただけでもう満足というか。お心遣いありがとうございます」
やんわり断ろうとする。
「そこをなんとか頼む。こいつの将来にも影響がでてしまう」
「そうですよぉ〜これじゃ末代までの恥になってしまいます……わたくしのためにもどうか、どうか願いをー! 」
ここまでお願いされると断りにくいな……。
モナさんだけでなく色んな人に迷惑がかかるのは避けたいし、何か考えないとな。
かといって他にお願いなんて思いつかない。
頭を悩ませる。
まさかお願いにこんな悩む事になるなんて。
「? どうされましたか? 」
モナさんと目が合った。
あ、そうだ!
「モナさんの失敗を許してあげてください」
「っ……!? こ、この子可愛すぎる!! なでなでしてあげたいくらい! いい!? いいよね! 」
あ、あれ……?
びくびくしていたモナさんはどこにいったんだ。
素だとこんな感じなのだろうか。
「あはは、良いですよ」
待ちきれなさそうだったので了承する。
するとゆっくりと撫でてくれた。
だんだんと心地好くなり、寄りかかってしまう。
そういえば僕がまだかなり小さい頃にお姉ちゃんが、こうやって撫でてくれてたな。
お姉ちゃん……元気かな。
「ア〜ルス君♪ 」
「どうしたんですか? 」
「ぎゅっっっ〜〜! 」
思いっきり抱きつかれる。
頭がふわふわして変な気持ちになる。
心做しか身体が暑くなりふらつく。
「良ければさぁー? 」
「わたくしを連れて行ってくれませんか〜? 不自由はさせませんよ」
「良いですよ」
即答する。
別に悪い話じゃないし仲間は多い方が楽しいからね。
決してデカかったからでは無い。
「え? 」
「むむ? 」
かなり驚いてる様子だ。
どうしたんだろう?
まさか僕、なんかやってしまったのかな?
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