11話 土魔術師、ハーレムに興味を示す
モナは水晶を見ながら昔の思い出に浸っていた。
「実はその男の子は地上神が転生させる際にわたくしも同伴してたんですよ〜かなり不憫な子だったからこっちの世界では楽しく暮らせてると良いけど……パッと見た感じ可愛い女の子達を引き連れてるし幸せなのかな? 」
転生者だったからあんな芸当が出来たのかと先程の超人ぶりに納得する。
【マジックバック】に気を取られてたけど《コピー》は無属性魔法の中でも上位の魔法だ。
「アルス君もハーレム作っちゃうのかな? 」
「ハーレム……? ハーレムってなんですか? 」
初めて聞く言葉だ。食べ物とかの名前かな?それか神特有の隠語だったりするのかな。
「!? こ、これは純粋無垢な目だ……んんっ、今のは忘れてね」
「えー教えてくださいよ〜」
気になるじゃんか。
だが、教えてくれそうに無かったので今日の所は諦めた。
「話が逸れましたが、この部屋に全部で何個あるかも調べれますか? 」
「えっとー……5万個有るみたいです」
「ではあと少しですね。モナ様、手分けして集めましょう。マスターは休んでいてください」
そう言うと作業に戻って行った。
じゃあ僕も集めようかな。
ルノアはああ言ってくれたけど1人だけ何もせずに待つのは申し訳ないからね。
立ち上がり積み上がってる場所に近づく。
「《スナックホール》」
数ある土魔法の一つを発動させる。
何も無い空間に砂の球体が現れ宝石や魔石を吸い込んでいく。
少しづつ……少しづつ……少しづつ……。
おっと、砂で傷ついたりダメージを与えない為にアレをするのを忘れてた。
パーティーに所属してた頃に砂で魔道具を壊しちゃって怒られたからな。
同じ失敗を繰り返したくないから、寝る間を惜しんで必死に習得した魔法。
初めて発動出来た時は思わず飛び跳ねたくらいだ。
「《砂空間》」
対象の物をボックス形状にした砂で覆い、砂が入り込まないようにする。
砂を使ってるのは外側だけなので、壊すことなく安全に運べる。
「マスターやはりその魔法名はどうかと」
「うわっ!? びっくりした驚かさないでよ」
いつの間にか真横にルノアが立っていた。
「もっとかっこいい名前があるのでそれを名付けることを希望します」
むっ、その言い方だと砂空間がダサいみたいに聞こえるじゃないか。
しかしルノアがここまで意見するのは珍しいので案を聞いてみる。
「砂の大賢者アルス様の異空間砂王城」
え?
「えっ」
………………。
その後ほどなくして全て回収し終えたのであった。
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