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World of Gray  作者:
『world of fake』
40/45

『Part8』










world of fake8










『おかえり、奏!』


「奏達」の根城、其処には「蓮」と「暮有」の姿があった。

外から遅れて聞こえて来る足跡。


ーーーーーザッ、ザッ、ザッ


『琴那、皆んなもお帰り!』

『うん。』

『どうした、偉くお疲れじゃねえか?』


先程まであった状況を「蓮」「暮有」に伝える「奏」


『マジかよ、其れはお疲れさんだったな。でも無事で良かったじゃねえか!』

『そんな悠長な事を言える事態では無い。』

『分かってるさ。京のリーダー自らが表に出て、何とかしようとしてるんだもんな。』

『浅い・・本当に分かっているのか?』

『分かってるさ。京は、この都から秘宝が無くなっていると言う事に、気が付いている。そして其れを、かなり重大に捉えている。』

『秘宝が無くなっているんだぞ、事を重大に捉えるのは当然だ。思ったより、みたいなニュアンスが、分かってない奴の言い方だ。』

『分かってるさ。聞く所によると、リーダーは随分と長く腐ってたとか・・それなのに表に出て来るあたり、かなり本気と見える、危険だ。』

『違う。』

『ああ、確かにそうだな。次に会った時、又一人で居るとは限らない、三対一で押される様な相手だ、そんなのが後何人居るのかは分からないが、京と打つかるのは好ましく無い。』


ーーーーーーーーー


『確かに、其れはそうですね。彼女、達と打つかるのは好ましく無い。三人がかりで傷ひとつ負わない様な相手ですので。』


「奏」の此の言葉に「琴那達」は何処か間の抜けた表情を浮かべ、其の時の事を思い返す。

そして、冷静に言葉を返す。


『そんな筈ない、私達は確かにダメージを与えた・・だけど・・』

『だけど、私が駆け付けた頃には無傷の姿でした。』

『何かある、と言う事か・・』

『まぁ、そう心配する事もありません。あなたも、其処まで心配している訳では無いんでしょう?』

『ええ、まぁ・・でも、そんな物まで貰って・・』

『これですか・・』


「海」より手渡された携帯を見つめる。


『逆に情報を引っ張り出します。秘宝の在処を。』




「海」が「琴那達」と出会す少し前、「実果達」は上京には帰らず、下京へと足を運んでいた。

其処にある「実果達」の故郷に寄る為。

「実果」と「凛恵」は、自身の出が「此処」であると言う事を、悪くは思っていない・・

久しぶりの故郷、懐かしさ。

あの頃を少し、思い出していたーーーーー


「当たり前の様に「此処」に居て、当たり前の様に側には沢山の人が居た。

 その様々な人達の中で、僕達は暮らして居た。

 だけど、突如として僕達だけになった・・大人は皆、何処かへ行ってしまった。

 「此処」には子供だけが残った。

 どこを取っても子供より大人の方が優れている・・

 子供だけを、僕達だけを残して何処へ行ってしまったのか・・

 それなりに苦労はしたけれど、銀河さんと出会って、学舎の皆んなと出会って、海さん達と出会って、楽しくやって来られた・・上手くやって来られた・・

 またいつか、何処かで出会えるのかな・・皆んなと。」


『会えるよ・・』

『・・ああ』


行方知れずの家族と、消えた家族にーーーーー









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