表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World of Gray  作者:
『world of gray』
16/45

『C5』










world of gray 16










『やぁ、君も粋な事をするね!』


『誰だ?』


『初めまして、宇宙そらです!』


『・・ただのチンチクリンなガキにしか見えないが、普通じゃないな、その温度。』


『僕の温度は低いからね、これ以上無いくらい、本当に其処に居るのかも分からない程にね。』


『・・なんの用だ?』


『うん、君にね、「銀河」になってもらいたいんだ!』


『は?』


『なにが分からない?』


『お前、ふざけてる・・訳じゃないみたいだな。知ってんだろ?』


『ああ、知ってるよ!「銀河」の事は残念だった・僕から生まれた始まりの天体人「銀河」。』







『大丈夫、わざわざ言葉にしなくても分かるよ、ひとつずつ説明しよう。僕を知る者の多くは全てが僕から始まったと思っている、だけどそれは違う。

僕がした事は「銀河」を生み出したと言う事だけだ。それは僕の能力によるものじゃなく、権力によるもので生まれた。そもそも僕には何の能力も無い。何も出来る事は無い。

僕から生まれた「銀河」は全員で八人。それぞれが自身の世界を持ち、この世界は成り立っている。つまり、この広大な黒の世界は八つの空間でバランスを取っている。

君のよく知る「銀河」が持つ世界、そこにある空間を「天ノ」と呼ぶ。今「天ノ」には「銀河」が居ない。一つの空間には必ず一人以上の「銀河」が必要だ。

だから、君が代わりに「銀河」になるんだ!』


『・・なるほど。』


『引き受けてくれるかい?』


『断れるのか?』


『難しいね!』


『実質、返事は一つしか無い問いじゃねぇか。』


『ありがとう!きっと銀河も喜んでいるよ!』


『・・・』


『ああ、それとね。君はもう、あの世界には近づかない方がいい!』


『どう言うことだ?』


『今の君は、あの世界の許容範囲を裕に超えている。存在する事は勿論、近づく事さえ出来ない。この形を守りたいのなら。』


『・・内の力でってのも、無理な話と言う訳か。』


『察しが良いね。世界の中身は、その枠に収まる範囲までの成長しか有り得ない。だから、あの世界はこれ以上強くはならない。』


『だけど、またいつか・・この世界は見たい。見なければならない。』


『そうか!これから、どうするんだい?』


『黒の世界を見て回る。』


『先ずは仇を打つんだね!』


『いや、そんな事はしない。と言うより出来ないだろ?アイツ等皆んなあんなになっちまって。』


『ほぉ、アレが彼等だと分かるのかい?』


『ああ、微かに奴等のエネルギーを感じる。どうせ、馬鹿共同士でずっと争ってたんだろう。あの日からずっと、身の丈を履き違えて・・』


『君達天体人は、寿命を迎えると人としての姿形を失う。が、その者を構築していた個性が其処に残る。それは天体人が人を終えた姿、天体。』


『天体人以外の奴等は、消えるとどうなるんだ?』


『白の世界の者達だね?』


『ああ、あいつ等は俺達とは違う・・気がする。』


『ああ、そうだよ。君達とは全くの別物。言うなれば彼等は霊体人。消えても天体にはならない。何も残せない。』


『そうか。』


『他に聞きたい事はあるかな?』


『・・他所の空間も、銀河が変わったりしてんのか?』


『変わりまくりだよ!数えるのが嫌になる程にね!その点この空間は、まだ二代目。天の銀河の個性が垣間見えるね!』


『銀河の名を持つ者がそんなハイペースで消えんのか・・碌でもねぇと思ってたこの世界だけど、案外この「世界」はいい方だったのかもな・・』


『・・もう聞きたい事は無いみたいだね!じゃあこれからは「銀河」としてよろしく!』







『あーーそーだ。最後に一つ、これだけは決めておかないと。あの世界の名前、何にする?』




「宇宙」は一言『了解』と言い残し、姿を消した。




『銀河、これからは俺が『銀河』らしい・・・銀河を卒業したアンタに、変わりと言っちゃ何だが、俺の名前をやるよ。気に入ってくれるだろ?』




「銀河」が其の地を離れ、幾分かの時が経った其の頃。其の地、白の世界は大きく変化していた。

かつて荒野だった場所にも人々が暮らし、其処には新たに幾つかの都が出来ていた。

各都は強固に発展している。

誰かが此の世界を守りたがっているかの様に。

光が当たる所には、必ず影が生まれる。

背中合わせの幻、鏡の中を行く様に、表を歩み行く。


『久しぶりだな。』










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ