ジャック・ドーシー小景
◎召喚
「ジャック・ドーシーちょっと待て」
「わてのことでっか。わ、変な話し方なってる。なにこれ」
「それは大阪弁だ。覚えとけ」
「なんでっか、用は」
「twitterにギャグ上げても誰も来ないぞ。おめえが細工してるにちげえねえ」
「濡れ衣や、言いがかりやめおす」
「やかましい!このこの」
「痛い痛い!これやからtwitterはいやや。辞めた!」
◎再召喚
「ジャックドーシーちょっと来い」
「またあんたか。なに?」
「まだ誰も来ねえ。おまえが街で声かけて連れてこい」
「え!客引きでっか。それ、わてが?」
「創業者の責任だ。美人のおネエさん限定な」
「ったく。なんでわてが。あ。そこのオネエちゃん、おもろいツイートあるんやけど」
「きゃ!ツル天ヒゲ!」
「逃げてもた。とほほ。twitterなんか作るんじゃなかった」
◎円丈追悼飲み会に誘われる
「わて帰らせてもらいま」
「まあ待ちねえジャック。おめえのおかげでこうして美人の姐さんたちも来てくれた。一杯やってきな。円丈の追悼だ」
「へ?」
「知らねえのか円丈を。名古屋版金明竹聞いてみな。古典もうめえぜ」
「これでっか。みゃーみゃーて」
「名古屋弁だ。覚えとくと役に立つぜ」
「76歳。まだお若いでんな。やっぱワ」