2-23 ついに王様が帰ってきました
例に稀に見る第三者視点で御座います。
時は戻りハルト達がモリヤミ踏破していた頃、パレンラトス王国とカンマン王国国境にて小規模な戦争が発生していた。本来ならただの小競り合いに過ぎない戦い。しかしこの戦争には一国の王様が帯同していたのである。
「ハッハッハ! 今日も血祭りじゃ! 吹け吹け血飛沫をあげるんじゃ!」
パレンラトス王国の王様にしてよつばの実の父であるおおば王は戦争を心から楽しんでいた。
このよつば王は第三者からしたら処刑をなりより楽しんでるサイコパスである。だが部下達はそんなことは決して王には言わない。言ったら何されるか分かったものではないからである。
「よし、飽きたし休戦協定結んでこい。もし失敗したら首が飛ぶと思うといいぞハッハッハ!」
今日も楽しい戦ができて満足な王様。そこへ王国からの急ぎの使者がとある伝言を伝えにやってきたのです。
その内容は実の娘でありパレンラトス王国の第2王女であるよつばが連れ去られてしまった。犯人はハルトとその一行。ユウキ達によってある程度の場所は分かっているが未だ消息は掴めて無いとのことでした。
「さらに余罪として勇者ユウキの暗殺未遂に材木などの強盗罪だと!?」
王様は激しく狼狽した。わが愛娘のよつばが誘拐されただけでも心身に堪えたのに、よりにもよってあんな大罪人に誘拐されてしまったという。余りにも信じがたい事だがあの勇者ユウキが言っているならそうなんだろうと納得した。
勇者ユウキはある時我が身に降りかかった危険を救ってもらい、今や一番信頼の置ける部下だ。本人は『チュートリアルってやつか!』と変なことを言っていたがそんなこと王様にとっては些細なことらしい。
「王よ! これは王国創設以来の大事件ですぞ!」
「誘拐だと……留守を任せているふたば殿は何をしておるのだ!」
王国で何が起きてるかを知った王様は鬼に変貌した。激しい憎悪を顔にだし、急ぎ王国に戻るのだった。
「盾使いのハルトか……即刻指名手配にしろ! もし捕縛してここに連れてこれた者には報酬1000万をくれてやるという手配書をばら撒け!」
「王よ。まだ早計かと私は思いますぞ。一旦確認を取り次第、作戦を立てて再度手配書をばら撒くことを検討しても遅れはとらんでしょう」
「クッ、わかった。一旦手配書の件は保留じゃ! わかば! わかばはどこじゃ!」
「わかば様は出陣中でございます」
「なら後で伝えとけ。儂は今から王国に帰るからこの戦争の後始末は適当にやっとけばいいとな!」
◇
「ハルトという名をどこかで聞いたことがあるわと思ったが、昔から宮殿に出入りしている奴じゃった」
ハルトはよつばと昔から面識がある。幼馴染ってやつだ。どうして平民出身のハルトが宮殿に出入り出来たのかは、親の存在があったからだと言われている。
「あの勇者の仲間にして盾の英雄の息子がよりにもよって我が娘をたぶらかすとは……昔あやつの申し出を承認してなければこんなことにはなってなかったというのか?」
ハルトは何故幼い頃から宮廷に入ることが許されていたのか。それを知る者は王とその側近、あととある村の住民のみだけだ。
「たとえどれだけ父が偉大だった程度で思い上がるなよ、たわけ者ハルトいや反逆者よ!」
◇
「なんとしてでもあの反逆者を捕らえてくるのだ! もし抵抗されたら殺すのもやむを得ん!」
こうして急いで国に帰ってきた王様は信頼出来る側近のみを集め辺境の街にて緊急会議を始めることになりました。
「捕らえたら処遇はどうしましょうか? 市中引き回しの上に処刑が1番いいと思います。1番手っ取り速く亡き者にできましょうぞ」
「確かに! よし国軍の力を総出で使い奴を生捕にするのじゃ!」
「お待ちください王よ。私に一つ提案があるのですが」
「参謀エンリルか……いいぞ申し立てい!」
王様は今すぐにでも首都に戻り権限を行使したいと思っていた。しかしそれを踏みとどまらせたのが王様がユウキの次に信頼を置いている参謀エンリルだった。
王様を宥めると共にエンリルは第二王子で現代理王であるふたばが怪しいのではないかとの個人の見解を話した上で、体制が整ってないうちに帰るのは危険だと進言したのだ。
「ありがたき幸せ」
エンリルはこんな小物を大々的に処刑するより誰にも気付かぬうちに暗殺するほうがいいと主張した。そしたらよつばの名誉も守れるだろうと。王は黙って聞いていた。
「エンリル様、王国直轄の暗殺部隊を出動させるより事の発端であるユウキに手を汚させる方法でいいと思うのですが」
「貴様は黙っておれ! ワシは出来る限り生捕にして苦しませながら処刑するのが1番いいんじゃがな。エンリルが言うなら仕方ない。それで適任者はいるのか?」
参謀エンリルの意見に異議を申し立ててきた側近を王様は一蹴し、ふてぶてしい態度を崩さぬままエンリルに向き合った。
「王よ。それなら打って付けの人物が居ます。少々陸軍大将に掛け合わなきゃですが、あやつほどの手練れなら一撃で殺せると自信をもって言える奴が陸軍に居るのです」
「ふむ。エンリルがそう言うならそうなんだろうな。詳しく話せ」
こうして王国極秘計画。ハルト暗殺が遂行されようとしていた。
◇◇◇◇◇
次回に続く
こっからどんどん掘り下げていきます! さあ今から戦い(文章打ち)の始まりだ!
今応援しているチーム•カープが絶好調
なら私もやらねば無作法なもの
覚悟を決めろ!
今から手が腱鞘炎になるまで書き続けてやるぜぇぇぇぇ!





